そう、もとから望みなんて無い1日やったンゴ
2018年10月25日 16時26分28秒 (Thu)

ボキ、産経新聞の読者なんやけどな。
朝刊に、干支占いみたいなんがあるん。
今日のウサギは…
望みはないと覚悟して挑む日!

お昼休みに、プチ勉強会。
「考える」ということの意味を考える、という勉強会。
集まってくれたのは…す…少ないw
しかも来てくれたヒトはすでにこの話を聞かなくても、もう十分考えて仕事してるメンバーだという矛盾w
ええねん。
こんなタイトルでいっぱいの聴衆が集まるなんて望みはないと覚悟してたンゴ。
ということで、以下今日のスライド。
好きなヒトだけ読んでちょうだい。
じゃあの。

まずは前回のおさらいから。
前回は、人間は何のために勉強するのか、というお話をしました。

そして、『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』って本に書いてある、
『勉強すれば思い込みから自由になれる』
という言葉が、私の中ではとっても腑に落ちる言葉だったのだ、というお話でした。
あ、ちなみに先日の勉強会のあと、何名かの方からこの本を貸してくれ、とのリクエストがありまして、現在も貸し出し中です。
本当に面白い本なので、改めて興味のある人は私までどうぞ。
…で、少し話がそれましたが、

勉強をするのは、ずばり自由になるためだ、と。
でもその一方で勉強すればするほど、視野が狭くなる人が居るのはなぜか。
これは人間ならだれもが持っている、心理的なバイアスなのだ、というお話でした。

このバイアスを回避するには、批判的に考えることが大事だよ、とお話しました。
ここまでが先週のお話です。
では、「考える」ということはどういう行為なのか、そこをもう少し突っ込んでみんなで勉強しましょう。

まずは改めて、「考える」という言葉の意味を確認してみます。

大辞林を見てみると、「考える」という言葉の意味として、こんな説明が書いてあります。
物事について、論理的に筋道を追って答えを出そうとする。思考する。
さまざまなことを材料として結論・判断・評価などを導き出そうとする。
私の中では、「考える」という行為は、まさにこういう行為なのではないかと思います。
ですが、例えば皆さんの歩行トレーニングをお手伝いしていて、どんな治療方法を選択すればいいのか「考え」ている、つまり私個人的には「論理的に、筋道を追って答えを出そう」としているときに、どうもこの③の、フィーリング的な部分で臨床判断をしているように感じることが多々あります。
あるいは考えているようで、例えば歩行の評価時にゲイトジャッジを使って②のようにさまざまな材料を挙げるところまではできても、そこから結論を導き出すことができていない人が多いように感じています。
それでは考えていることにならないわけです。
しつこいようですが、

考えるというのは、論理的に筋道を追って、結論・判断を出すことです。
まずここをしっかりと抑えておいてください。
ことわざにもありますよね。

下手の考え休むに似たり、です。
ではもう少し具体的に、「論理的に筋道を追って結論・判断を出す」ために何をすればよいのでしょうか?
つい先日、おもしろい本を購入しました。

『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』という本です。
私は、理学療法士がより適切な臨床判断を下すためには、まずこの考える、論理的に考える、ということの意味をしっかりととらえておくことが大切なのではないかと感じています。
この本の中に、非常に重要なことが書いてあります。
「そもそも考えるって何から始めればいいの?」
という問いかけに対し、
「ゴールを決めることがスタートです」
私の中では、考えるためのファーストステップはこれだ、と思います。

考えるためには、ゴールを決めることがスタートである。
ゴールが決まってもいないのに、そもそも考えることはできないのです。

例えば今、皆さんの目の前に、こんな問題があります。
この答を導き出すためには、当然ですが、㊙の部分にどんな数字が入っているかがわからないといけませんよね?
この3つの式のそれぞれの㊙の部分は、今、紙が貼ってあります。
紙をはがせば、数字が見えて、計算を進めることができる。
ではこの答を出すために、みなさんはどの紙からはがしてゆきますか?
比較的多くの人が、

このように、Q1の㊙の部分から知ろうとするのではないでしょうか?

例えば一番上の行の数字が「1」だったら、Q1の答えが10になって、次にQ2の数字をが「2」だったら、10+2で12になって、みたいな流れ。
これでも当然、答は出ます。
出ますが、これでは計算を確実に3回行う必要があります。

でも、もしQ3の㊙をめくってみて、この数字がゼロ、だったらどうでしょうか?
3行目の㊙がゼロであれば、当然、何をかけても答はゼロになります。

つまりこの問題を解く場合には、3行目、Q3の部分の㊙をはがして、ここに入る数字がゼロか、ゼロじゃないか、を確認することがとっても重要になってきます。
なぜなら、ゼロであった場合、計算は1回で済むからです。
計算が1回で済むということは、間違うリスクを減らすことができるということです。

でもどうでしょうか?
皆さんが患者さんを評価して、どのような治療プログラムを立てるかを「考える」ときに、Q1⇒Q2⇒Q3、と解いていってませんか?

繰り返しになりますが、「考える」つまり「論理的に筋道を追って結論を出す」ためには、ゴールから逆行して考えることがはじめの第一歩です。
なぜなら、そうすることで、間違いを減らすことができるから、なのです。

これ、以前Eテレでやってた勉強の仕方、みたいな番組でやってたんですけど、数学を解く際にもゴールから考える、というのがとっても有効だ、というお話。

有名な問題です。
今手元に、900mlと400mlのジョッキがあります。
この2つを使って600mlを測るにはどうすればよいか?
という問題。
あなたならどう考えますか?
大事なことは、ゴールから考えること、です。

ゴールは、900mlジョッキに水が600ml入った状態、ですね。
ここから逆算することが大切です。
この状態を作るためには、900mlから300mlを取り除く方法を考える必要があります。
300mlを測るにはどうしたらよいでしょう?
…という風に考えていくと。

答えはこうなります。

繰り返します。
考えるという事は、まずゴールを定めること、なのです。
こういった考え方は、患者さんの適切なトレーニング方法を考える際にも必要です。
次回はこのような、論理的な考え方、についてみんなで勉強しようと思います。
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Tomoki Nakatani - 所在地
- 兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
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- 理学療法士です。
Certificated physical therapist in Neurology
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- I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.
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