Causal reasoning is funny, do you think so?
2018年5月22日 19時01分47秒 (Tue)

7月28日の理学療法士講習会、現在192名のエントリーをいただいております。
でっかい会場を借りたし、ここんとこ、本当に若手PTからたくさんのエントリーがあるので、どんどんお受けしてたんですけどね。
そろそろ会場のキャパ的に大丈夫かな、とおもって、アピアホールに電話したん。
そしたらあんた、3人掛けの長机は60台しか無い、って言うねん。
ということは、180人がマックスになってまうやん?
机を60台置いても、スペースとしてはまだ余裕があるらしいねん。
…ほんなら、レンタル業者から長机をその日だけ借りたらええやん?
と思って伊丹にダスキンがあるから、当日朝9時に会場まで長机を10台届けてもらったらなんぼになるか、見積とったん。
そうすると…机10台1日借りるのに、51840円かかるらしい。
といことは机1台あたり5184円。
3人に座ってもらうとして、参加費が3000円やから、机1台につき9000ー5184=4816円の利益か。
見積書を見ると、料金の半分以上が、ダスキンがお休みの日に利用するから、定休日料金で27000円も払わんとあかんことになったあるねん。
そういうことなら、もっと机をたくさんかりて、もっとエントリーを受け付けたらええ、ということになるよね。
いや、別に理学療法士講習会で小銭をかせぐつもりはないんやで。
本当に、若いPTさんがたくさんエントリーしてくれてるねん。
その人たちに、ボキが気付いた、歩行能力を向上させる方法を今聞いてほしいねん。
しかしセミナーの運営って大変やな。

Today we evaluated the gait ability of a stroke patient in charge of Hasui-Kun on the 4th floor.
This patient has a stroke in the past history, and this time, he has broken femoral bone due to falls.
As usual, we measure the electromyogram of the gastrocnemius muscle of the paralyzed side.
This is the scene that Hasui-Kun is doing the assisting gait training.

Hasui-Kun is in charge of teaching the interns.
Therefore, the interns also carried out the assisting gait training.
Compared with Hasui-Kun, you can see that the stride decreased and the dorsiflexion angle of the ankle also decreased.
(Although it is good as an intern.)

Increasing the number of carers to 2 people, the activities of the gastrocnemius muscles change a lot.

今日はお昼休みの10分間勉強会。
先週に引き続き、因果推論のお話をさせていただきました。
たくさん集まってくれてありがとう。
今日これなかったヒトのために、スライドと読み原稿をアップしておきます。

では早速始めます。
勉強の仕方、第2回、前回に引き続き因果推論についてのお勉強です。
本日のテーマは、「コウノトリが減ると赤ちゃんの数が減る」というお題です。

本日の目的は、『交絡因子について理解できる』ということです。
では早速本題に入ります。

まずは前回のおさらいから。
前回、相関関係と因果関係の違いについてお話しました。
相関関係にあるということと、因果関係があるということは別だ、という内容でした。
相関関係とは、一方の値が変化すれば、他方の値も変化するという2つの値の関連性のことで、因果関係というのは、一方の値が原因となって、他方の値が結果となって生じるという2つの値の関連性のことです。
我々が医療情報に接する際に、常に気をつけておかなければならないことは、たとえば論文などで提示されたデータの相関関係と因果関係について理解しておく、ということです。

相関関係があるだけでは因果関係があるとは断定できません。
相関関係は因果関係の前提にすぎない、というお話をしました。
ちょっとややこしいのですが、相関関係が因果関係の前提であるということは、2つのパターンに分けられます。
1つは、相関関係にあり、因果関係にある、というパターン。
そしてもう1つが、相関関係はあるが、因果関係はない、というパターン。
で、この後者について、まずはしっかりと理解することが重要なんですね。
なぜなら、怪しい医療情報の多くが、この相関関係はあるが、因果関係はないのに、いかにも因果関係があるように装っていることが多いからです。
論文だけではありません、例えば怪しい手技を教え込もうとするセミナーとか、たくさんありますよね。
私は理学療法士になって16年目ですが、これまでたくさんの後輩が、怪しい理論にからめとられて、おかしなアプローチに手を染めるという現実をたくさん見てきました。
みなさんにはそうなってもらいたくないので、このお話をしているわけです。

2つの変数の関係が、本当に因果関係なのか。
本当にその治療方法が原因となって、その治療結果が出たのか、これをしっかりと考える癖をつけてください。
この考え方を、因果推論といいます、というところまでが、前回のお話でした。

因果推論を行うためには、3つの視点があります。
1つめは、ただの偶然ではないか?という視点。
2つめは、交絡因子が関係していないか?という視点。
3つめは、逆因果関係ではないか?という視点です。

1つめの、ただの偶然ではないか?という例が前回たくさん紹介したやつです。

例えば、離婚率と、マーガリン消費量は相関関係にある、ってお話。
これに騙される人は少ないと思います。
これはどう考えても、ただの偶然だとわかるからです。

で、今日お話しするのが、2つ目です。
交絡因子が関係していないか、というお話です。
耳慣れない言葉が出てきて難しいんじゃないか、と思う人もいるかもしれませんが、簡単なお話です。

例えばこんなのですね。
これも結構有名なお話です。
●は、1965年から1980年代にかけての、西ドイツでの出生数の変化を表したグラフです。
〇は、同様に、コウノトリの数の変化を表したグラフです。
この2つは相関関係があります。
では因果関係があるのか。
繰り返しになりますが、因果関係にある、ということは、コウノトリの減少が原因となって、その結果、生まれて来る赤ちゃんの数は減るのか、ということです。
みなさんはどう思われますか?
みなさん、赤ちゃんはどうやって生まれてくるか知ってますか?
男と女がセックスして生まれて来るんじゃなくて、赤ちゃんは、コウノトリが運んでくるんですよね。
この調査からも、やはりコウノトリの数と出生数は高い相関関係が認められた。
だから、少子化を食い止めるために、国家ぐるみでコウノトリを繁殖させる必要がある
…とは、ならないですよね?

もし、本当にコウノトリが赤ちゃんを運んでくるのであれば、コウノトリの減少が原因となって、その結果、赤ちゃんの数が減りますよね。
コウノトリの減少という原因が、赤ちゃんの減少という結果につながる。
これが因果関係です。
でも本当はそうじゃないですよね。

実際の因果関係はこうなっています。
コウノトリは豊かな自然があるエリアでないと生息できない。
また赤ちゃんは田舎ではたくさんうまれるけど、都市部では少なくなる。
つまり、コウノトリの減少と、生まれて来る赤ちゃんの数が減るという2つの現象には、実は、「都市化が進行した」という隠れた本当の原因があったわけです。
この、隠れている本当の原因のことを、交絡、あるいは交絡因子、といいます。
そして、交絡因子が絡んでいるパターンというのは、前回たくさん紹介した、偶然相関があるというパターンとは違って、注意しないとだまされることが多いんですね。

たとえば、こんなお話、みなさんご存知ですか?
各国のチョコレート消費量と、ノーベル賞受賞者数には相関関係があります。
この相関関係は、果たして因果関係にあるのか。

これは2012年に、世界で最も権威のある医学雑誌に掲載された記事のグラフです。
チョコレートの消費量と、1000万人あたりのノーベル賞受賞者数には強い相関がある。
では、この相関関係には、因果関係があるのか。

このデータが公表されたとき、一部のマスコミやネットニュースで、チョコレートに含まれるフラボノイドによって、認知機能が向上した結果である、と報道されたんですね。
しかし、実はこの相関関係には、ある交絡因子が関与していたのです。
その辺のお話はまた次回にしたいと思います。
…どう?
面白かった?
また近いうちに、チョコレートとノーベル賞の話をするわ。
じゃあの。
この記事にコメントする
- ブログ
- 0207 神戸西支部さま
- T-Supportに関する学会発表一覧
- 1.T-Supportが完成するまでの研究
- 2.T-Support装用時の力学的な変化についての研究
- 3.T-Support装用時の筋電図変化についての研究
- 4.T-Support装用時の歩行因子の変化についての研究
- 5.T-Supportの弾性バンドの伸長に関する研究
- 6.T-Supportによる長下肢装具の膝の固定解除に関する研究
- 7.T-Supportが効果を発揮する条件に関する研究
- 8.T-Supportを装用した走行動作に関する研究
- 9.T-Support使用時にケツにパッドを用いる研究
- 10.T-Supportの継続利用に関する研究
- 11.T-Supportと他の歩行補助機器の効果比較に関する研究
- 12.T-Supportの伸長と聴覚刺激の併用に関する研究
- 13.T-Supportを使って3人4脚したらどんなことが起きるか、って研究
- 14.在宅生活でT-Supportを使ってみた
- 15.T-Supportが整形外科疾患の患者さんの歩行動作に及ぼす影響に関する研
- 16.T-Supportの弾性バンドを3本使ったら何が起こるか?に関する研究
- 17.歩行コンテストという試み
- TSTraining理論
- キャリアラダーについてまとめてみた
- 観察による歩行分析Basic&Advance 2012に行ってきた
- WCPT2017で発表してきた
プロフィール
- ニックネーム
- 中谷知生
Tomoki Nakatani - 所在地
- 兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
- 職業
- 理学療法士です。
Certificated physical therapist in Neurology
- 自己紹介
- I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.
最近の記事一覧
blog
8月 2026年9月 10月 | ||||||
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | |||
携帯用QRコード
- アクセス数

- ページビュー数

- ブログ
- 0207 神戸西支部さま
- T-Supportに関する学会発表一覧
- 1.T-Supportが完成するまでの研究
- 2.T-Support装用時の力学的な変化についての研究
- 3.T-Support装用時の筋電図変化についての研究
- 4.T-Support装用時の歩行因子の変化についての研究
- 5.T-Supportの弾性バンドの伸長に関する研究
- 6.T-Supportによる長下肢装具の膝の固定解除に関する研究
- 7.T-Supportが効果を発揮する条件に関する研究
- 8.T-Supportを装用した走行動作に関する研究
- 9.T-Support使用時にケツにパッドを用いる研究
- 10.T-Supportの継続利用に関する研究
- 11.T-Supportと他の歩行補助機器の効果比較に関する研究
- 12.T-Supportの伸長と聴覚刺激の併用に関する研究
- 13.T-Supportを使って3人4脚したらどんなことが起きるか、って研究
- 14.在宅生活でT-Supportを使ってみた
- 15.T-Supportが整形外科疾患の患者さんの歩行動作に及ぼす影響に関する研
- 16.T-Supportの弾性バンドを3本使ったら何が起こるか?に関する研究
- 17.歩行コンテストという試み
- TSTraining理論
- キャリアラダーについてまとめてみた
- 観察による歩行分析Basic&Advance 2012に行ってきた
- WCPT2017で発表してきた