異文化コミュニケ-ション13周年。

2017年9月12日 21時57分06秒 (Tue)

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かみさんの誕生日かつ、入籍から13周年の記念日でした。
仕事をチンで終わらせて、職場の前にある花屋さんで花束を作って、売布神社の駅まで歩いて帰ってたら、めふサイクルのおっちゃんが花束を抱えてるボキを見つけて、両手を突き出してきて、
『ありがとう、ちょうだい!』
って言ってきた。
売布サイクルの大将、さすがやと言わざるをえない。

あ、映り込んでいるワインは豊中平成のアライ先生から以前いただいたワインセットの最後の1本です。
おいしくいただきました。
 
とりあえず、今日誕生日をむかえたかみさんにこの歌を贈ろう。



あ、昨日のボキの記事について言葉足らずなところがあったようなので補足しておきましょうか。
まずは昨日の勉強会がどんなものだったかをおさらいしておきます。

・内容は、デイサービスあるいは訪問リハに従事しているセラピストが、生活期のトレーニング場面において筋電図あるいは治療用装具を用いてアプローチした場合の効果あるいはその意義、についての発表でした。
・司会は川村義肢所属のケアマネさん、発表者は訪問リハステーションとデイサービスに勤務しているPT氏でした。
・聴講していたのは回復期、生活期に従事しているセラピスト15名くらい?と、川村およびパシフィックのPOさんたち。
・発表が終わってから、ケアマネ氏の司会のもと、下肢装具というキーワードを通して回復期と生活期のセラピスト同士が連携を深めるにはどうすべきか、ってディスカッションをしたん。

まぁざっとした内容はこんな感じ。
で、そのディスカッションが、患者さんにより良い装具療法を提供するために回復期と生活期のセラピスト同士でどう連携すべきか、という観点からとても勉強になった、良いディスカッションができたと思った、より良い連携に向けたディスカッションとはこうあるべきだ、とボキは思った、ということやねん。

なぜ良いディスカッションができた(とボキが思った)かというと、(ここからはボキの私見だけど)おそらくディスカッションに参加したセラピストの多くが、『下肢装具療法を通して片麻痺患者さんにより良い生活を送ってもらうためにセラピストには何ができるのか』という点で、ベースになる思考を共有できてたからじゃないかと思うんだな。
もっと具体的に言うと、
『やっぱり患者さんのトレーニングを進める上で、回復期とか生活期とか関係なく(いや関係ないわけじゃない、時間的制約は生活期のセラピストの方が確実にあるけれども、でもだからこそ余計にきっちり評価することが重要だ、という意味で)機器を用いた客観的評価って大事だよな』
って考えが共有できてたから、より密度の濃いディスカッションができたんじゃないかな。
だから、発表したPTさんからは、実際に限られた時間でどうやったらゲイトジャジを用いた客観的評価を実施できるか、って問題点が上がってきたし、回復期のセラピストを主に指導しているボキからは、もっと回復期のセラピストが積極的にゲイトジャッジなどの評価機器を使って、歩行の客観的評価というものが患者さん自身にどのようなメリットがあるかということをしっかり伝えておけば、生活期のセラピストが利用者さんに『評価=治療』ってことを伝えやすくなるんじゃないか、とか。
そういったディスカッションができたと思うねん。

この図、めっちゃわかりやすいと思うんやけど。
img_20170912-153132.jpg
異なる世界観・文化を持つ専門職間のコミュニケーションのポイントは、互いの思考の『根拠』となる部分を共有できてるかどうか。
思考の根拠の部分が共有できてたら、今は異なる行動をとっていたとしても、理解しあえる。
思考の根拠の部分が共有できてなかったら、今は同じような行動をとっていても、いずれ行き違いが起きる可能性がある。
異文化コミュニケーション(例えば夫婦という関係だって異文化コミュニケーションだよね)を進める上で大切にするべきことは、相手がどんな思考の枠組みでものを考えているか、を認識すること。
それを認識してからディスカッションしないと、たぶん、建設的なお話しになりにくい。
…ってことが書いてある。
詳細は↓
http://www.medical-comm.jp/column/talking-communication-design/254/2


で、話が昨日の勉強会に戻るけど。
とある聴講者が言ってたん。
『私の医療圏域では、特定の病院からの患者さんはみなさんそもそも下肢装具を一切使っていただけないのでいろいろ難しいところがある』
って。
ここで大事なことは、装具を使うことが良いとか悪いとか、そのことについての議論じゃなくって。
じゃあもし昨日のその場に、その特定の病院のセラピストさんが来てて、その場でどれくらい学びを得られただろうか、って思うんだ。
『装具は全く必要ない』って思考の根拠を持ったセラピストと、『装具は使ったほうがいい』って思考の根拠を持ったセラピストがとりあえず顔を合わせて、そこで有意義なディスカッションを行うには相当用意周到でないとあかんと思うねん。
異なる思考回路を持った者同士が会話を通して相互理解を深めるには、ただ顔を合わせる、ってことが最善の解決策ではない、ってことはイメージできるでしょ?
じゃあこれが多職種連携になったらどうだろう?
地域包括に向けた多職種連携、あるいは地域連携、という考えは当然大切だし、そのために互いに理解し合うよう努めることがめっちゃ大事なんだろうけど、同じ職種であるPT同士でさえ、脳卒中の患者さんの治療について共通のアルゴリズムを持ってない。
同じ病院でさえセラピストごとに治療方法がばらばらだったりする。
そんな根拠の薄い思考をしてる理学療法士が地域に出て、異なる資格で飯を食ってるヒトたちと相互理解を深めることって可能なの?
例えばボキがとあるケアマネさんとじっくり話し込んで、装具療法の意義についてある程度理解してもらったとして、そのケアマネさんが次に担当する患者さんの担当PTが、ぜったいに装具を使わない主義のセラピストだったら、そのケアマネは何をどう理解するんだろう?
他職種は理学療法士という資格をどう評価するんだろう?
そうならないようにするにはどないしたらええんやろ、どんな研修をするべきなんやろ、ってことを考えてたん。

とりあえず顔を合わせることもひとつのきっかけだとは思うのだ。
(自分が考えてることが他職種にいかに伝わりにくいか、あるいは他職種が大切にしてることを自分が理解することがいかに難しいか、ってことを知る最初のきっかけとしてはとても大切だと思う)
でもそれは初めの一歩やろ?
その更に一歩先に進むために、どんな準備をしてる?
わかってほしいことがある、けど聞いてくれない。
それは半分は伝える側の責任でもあるとボキは思う。
逆の立場から、回復期のセラピストを指導する立場からは、回復期を担当する若い理学療法士に、治療者としてのアイデンティティを確立させないといけないと思う。
そんなPTでないと、他職種と本当に理解し合えないんじゃないだろうか。

東郷平八郎は『国際人たるには、まず日本人たれ』って言った。
じゃあ本当に他職種と連携するには、まず一人前の理学療法士にならないといけないんじゃないか。
そのために(多職種で連携するために)まず何から手をつけたらええやろか、そんなことを考えた、というお話し。

まぁ、まとまってないけど、そういうことさ。

コメント

オセ登録ユーザー

無題
理学療法士の専門性と地域課題、色々と考えさせられますね。狭い方へ行く人と広い方へ行く人、両方のやり方が必要だと思います。狭い方では色んな課題に対応はできず、広い方は深過ぎる課題には対応できず。両方の視点が必要ですね。
投稿日:2017年9月13日 07:31

中谷知生登録ユーザー

無題
〉オセ氏

せやなぁ。
例のガイドラインの作業でも、理学療法がいかに感覚的に行なわれてるか、って壁にぶちあたってるん。
いろんなステージを担当してる理学療法士各々が抱いてる問題点は、深いところで共通してるのかもね。
投稿日:2017年9月13日 07:38

司会登録ユーザー

ご参加ありがとうございました。
司会です。
先日はご多忙の中、トリラボセミナーをご聴講いただき、また、拙い進行を救うかのような、たくさんの貴重なご意見ありがとうございました。m(__)m

中谷先生ファンの集い的な場の様相に.「さすが、人気ブロガー‼」と感服しきりでございました。


【装具療法の意義についてある程度理解してもらったとして、】←そもそも、ほとんどのケアマネは療法の違いがあることすら、知らないところです。なので、、、


【そのケアマネさんが次に担当する患者さんの担当PTが、ぜったいに装具を使わない主義のセラピストだったら、そのケアマネは何をどう理解するんだろう?】←①そもそも、リハビリはセラピスト任せなので、その内容は理解していないか、②回復期で装具療法を受けていたとして、利用者もその継続を強く希望する場合、その療法を得意とする事業所を探す。(こちら相当まれで、『できたらボバースのやり方してるPTさんでお願いしたい』なんて指定されることがあります。

他職種は理学療法士という資格をどう評価するんだろう?←現状、個々のスキルがあるかどうか?得意な療法は?を知る機会は皆無かと。
私も、今回のトリラボを通じて違いがあることを理解した程度で評価するなど、とても、、、

とはいえ、地道に顔を合わせて話しをしてみなければ、やはり理解できないのも事実。
これからも、何らかの形でセラピストさんをつないでいければ、必要なことも、新しい道も開けるはず!?

ぜひ、またの機会にご参加お待ちしております。では、長文失礼しました。
投稿日:2017年9月13日 23:08

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プロフィール

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ニックネーム
中谷知生

Tomoki Nakatani
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

Certificated physical therapist in Neurology

自己紹介
I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.

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