家庭内予演会と玉子焼き。

2017年6月6日 20時23分40秒 (Tue)

img_20170606-122434.jpg
昨晩、リハ医学会のポスターが届きました。
とりあえず家の壁に貼ってみました。
なかなかよい感じです。

img_20170606-122940.jpg
朝6時から、かみさん相手に予演会。
朝の主婦の貴重な5分間を使って協力してもらうために、ちょっと早起きして久しぶりに玉子焼きやいてみました。
うん、なかなかの出来だ。
ソバやパスタしか食わないシンタローに食わせてやろうか…と真剣に考えてしまう。
いかんいかん。
距離を置かねば…
でも、だって、好きなんだもん。

発表内容はね、極めてシンプル。
脳卒中片麻痺患者さんの介助歩行トレーニングにおいて、後方介助と側方介助で下腿三等筋の筋活動がどう変化するか。
リハ医学会だからね。
医師が聞いても理解できるように、なるべくマニアックな言葉は使わず、シンプルなプレゼンを心がけました
(でも…去年の京都の印象だと、関連職種の発表に興味を持ってるリハドクターなんて、ほとんど居ないんじゃないの?って思うわ。あんな雰囲気が続くなら、とっておきのネタはリハ医学会に持ってかないよね、普通)
あ、話が逸れたけど、発表内容については、かみさんから
『いままでたくさん聞いてきたなかで、一番わかりやすかったかも』
ってお褒めの言葉をいただきましたよ。

今日もいろいろジャッジしてて、やっぱり一定の割合で、2人で介助することのメリットがあることを実感しました。
img_20170606-173423.png
新人みなみの担当患者さんのジャッジ。
1人介助。
緑がガストロ、青が前脛骨筋。

img_20170606-173509.png
2人で介助。
ファーストピーク、セカンドピークの波形がとってもキレイ。
でも足関節の動きはぐだぐだ。多分、勢いがつきすぎてんだよね。
ガストロの活動量はよい感じ。
でも前脛骨筋に関しては…。

評価って難しいね。
けどこの患者さんでも、何かしら、3人で歩く意義があると思うねん。
しばらく一緒に診てみよう。


img_20170606-174630.png
橋本治の『「わからない」という方法』って、こないだ図書館で借りた本を通勤時に読んでるんだけど、めちゃくちゃ面白い。
これは名著だわ。
すごい本だ。
まえがきから一部抜粋しようか。

私には、「わからない」と思うことがいくらでもある。
そういうことを一つ一つつぶして行くのが人生だと思っているから、やることはいくらでもある。
つまりは、人生とは「わからないの迷路」である。
だから、そのさまざまに存在する「わからない」を、まず整理しなければならない。
「木を見て森を見ず」とは言うが、「わからないの迷路」に圧倒されているだけの人間は、その逆の、「森を見て木を見ず」なのである。
巨大なる「わからないの森」は、その実、「わかりうる一本の木」の集大成なのである。
だからとりあえず、「わかりうるもの」を探す。
手をつけるべきは、「こんなくだらないものの答が全体像の解明につながるはずはない」と思えるようなところである。
とりあえず「わかる」ーどうでもいいようなことでも、とりあえず「わかる」と思えるようなことを確保する。
それであなたは「わかっている」のである。
なにかが「わかる」になれば、「わかるとはどのようなことか」という理解が訪れる。
それがつまりは「方向の発見」である。
(中略)
「わからない」はスタート地点である。
これをゴールにすると、「行き止まり」になってしまう。
「わからない」がスタート地点で、「わかった」がゴール。
「わかる」はその間をつなぐ道筋である。
(中略)
そういうものであるにもかかわらず、人は多く、「わかる」をスタート地点にしようとする。
「わかる」をスタート地点にしようとする人は、一度「わかった」のゴールへたどり着いて、そしてそのまま、新たなるレースへ出ようとはしない人なのである。
(中略)
「わからない」は、思索のスタート地点である。
そこから始めればこそ、「わからない」は思索の「方法」となる。
「わからないからやーめた」であきらめれば、そこは挫折のゴールである。
「わからない」が「方法」になるかどうかは、それを「方法」として採用するかどうかの、決断にかかっているのである。



…おっと、あまりにも名文なので引用が止まらんわ。
これって、学術活動の本質を見事に表現してると思う。
ひとりひとりのセラピストが、毎日こんな気持ちで臨床に取り組んでクリニカルクエスチョンをきっちり拾っていったら、世界は一気に変わるじゃないかな。

ボキが考えてることって、そんなに夢物語やろか?


ワイン飲みすぎたかな。

コメント

山本登録ユーザー

なるほど
確かに名文ですね。
これって、学生や新人が陥りやすい【何が分からないか分からない】を解決する糸口になりますね。
毎度中谷さんのブログは勉強になります❗
投稿日:2017年6月6日 23:01

中谷知生

無題
>山本氏

山本…山本…
いやごめん、今宝塚リハだけで、PTの山本が3人居るんだ。

文脈的に、コメントくれた山本くんは…ワイプ芸が得意なヤマモトくんだと思うけど、それであってる?
投稿日:2017年6月7日 21:30

山本登録ユーザー

無題
中村病院の山本です(笑)
因みに、うちの病院にも山本は3人居てます(^_^;)
投稿日:2017年6月8日 00:06

中谷知生登録ユーザー

無題
〉山本氏

おぉ、山本さん!
失礼しました!

何でしょう、山本姓はPTになる率が有意に高いんじゃないですか?
投稿日:2017年6月8日 07:40

この記事にコメントする



メールアドレスは公開されません。サイト運営者からの連絡に使用されることがあります。

入力すると投稿者名がリンクとして公開されます。


表示されているひらがなを入力してください
認証コード

プロフィール

プロフィール画像
ニックネーム
中谷知生

Tomoki Nakatani
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

Certificated physical therapist in Neurology

自己紹介
I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.

ブログ

12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930

blog

8月 2026年9月 10月
12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930

ライフログ

12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930
QRコード
携帯用QRコード
アクセス数
ページビュー数