運命やなぁ。これは
2017年4月2日 21時50分01秒 (Sun)

今日は久しぶりに、5単位ほど働いた。
とっても勉強になったし、運命ってあるんだな、と思うような出来事があった。
具体的には…実はさっき、これがボキにとって如何に運命的か、と書いてみたんだけど、どうしても陳腐な表現になるので、やっぱり書くのはやめた。
これまでにも何度か引用してるけど、ボキの大好きなタッツーの文章。
『妄想の効用』ってブログ。
強く念じたことは実現する。
これはほんとうである。
問題は「強く」という副詞にある。
「強く念じる」というと、多くの人は『HEROES』のヒロ・ナカムラくんのように眉間に皺を寄せてしかめっ面をするようなふるまいを想像するかもしれない。
それは違う。
「強く念じる」というのは「細部にわたって想像する」ということである。
細部にまでわたって想像するためには「具体的なもの」を描き出せなければならない。
数値や形容詞によって妄想することはできない。
「年収2000万円で、家賃30万円のマンションに暮らして、一本20000円の高級なワインを200ミリリットル飲んでいる未来の私」というようなものは想像できない。
想像できるのは、その部屋の間取りであり、家具の手触りであり、空気の匂いであり、ワインの風味であり、グラスの舌触りであり、嚥下するときの内臓の愉悦である。
それは数字や形容詞では描くことができない。
この想像には終わりがない。
その部屋の書棚にどんな本やCDが配架されており、クローゼットにはどんな洋服があり、食器はどんなものが揃い、ベランダの植物はどんな育ち具合であるか、というようなことを想像し始めると終わりがない。
ましてや、妻とか子とかいうものがそこに出てきて、会話なんかが始まったら、もうたいへんである。
想像には節度がないので、私たちは実に多くのことを想像してしまうからである。
きれいな女の子(恋人なのね)の哀しげな横顔であるとか、かすれた声でつぶやく言葉の切れ端であるとか、頬に触れる髪の毛の感触とか、そういうことを具体的に想像しはじめると切りがない、ということはおわかりいただけるであろうが、そういう「想像のストック」はたちまち膨大な量になる。
そして、ある日、「それと同じこと」がわが身に起きたときに私たちは「宿命の手に捉えられた」ことを確信するのである。
だって、想像した通りのことが起きたんだから。
これが宿命的な出来事でなくて何であろう。
以前にも書いたとおり、「私の夫になる人はトイレの置き本に『断腸亭日乗』と『若草物語』を並べておくような人」などということをうっかり妄想してしまった少女が、その十年後に、たまさか訪れた男友だちの家のトイレにその二冊が並んでいたのを見たりすると、「ああ、私が待っていたのはこの人だったのだ」という確信を得ることは避けがたいのである。
そのようにして、少年少女のときに具体的に細部にわたって妄想したことは高い確率で実現することになる。
ことの順逆を間違えてはいけない。
想像したことが実現するのではない。
想像していたからこそ、実現したことがわかるのである。
真理というのはあらかじめ存在するのではなく、構築するものなのである。
宿命もそうである。
それは自由に空想する人の身にのみ到来するのである。
そして、人間がその心身のパフォーマンスを最大化するのは、「私はいま宿命が導いた、いるべき場所、いるべき時に、いるべき人とともにいる」という確信に領されたときなのである。
ちなみに我が家のトイレの置き本は、高橋留美子の『めぞん一刻』と中島らもの『啓蒙かまぼこ新聞』『微笑家族』、そして『ちりとてちん』のDVDである。
豆知識な。
コメント
篠登録ユーザー
無題
その論旨なら僕はこっちも好きです。
「既視感」というのは、つねづね申し上げているとおり「宿命性」の徴である。
私たちが宿命的な恋に落ちるのは、「私はかつてこの人のかたわらで長く親密な時間を過ごしたことがある」という「既視感」にとらえられたからである。
その消息は村上春樹が『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて』に活写している。
既視感をもって本を読むとき、私たちは「私はまさにいまこのときに、この本を読むことを遠い昔から宿命づけられていた」という感覚にとらえられる。
それはもっとも幸福な読書の体験である。
タッツーのブログ 朝の読書より一部抜粋
「既視感」というのは、つねづね申し上げているとおり「宿命性」の徴である。
私たちが宿命的な恋に落ちるのは、「私はかつてこの人のかたわらで長く親密な時間を過ごしたことがある」という「既視感」にとらえられたからである。
その消息は村上春樹が『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて』に活写している。
既視感をもって本を読むとき、私たちは「私はまさにいまこのときに、この本を読むことを遠い昔から宿命づけられていた」という感覚にとらえられる。
それはもっとも幸福な読書の体験である。
タッツーのブログ 朝の読書より一部抜粋
投稿日:2017年4月3日 07:21
中谷知生登録ユーザー
無題
〉篠氏
…ぼちぼちなんらかのリアクションがあるころかと思ってたとこですよ。
やっぱり良いですねぇ。
…ぼちぼちなんらかのリアクションがあるころかと思ってたとこですよ。
やっぱり良いですねぇ。
投稿日:2017年4月3日 07:41
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Tomoki Nakatani - 所在地
- 兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
- 職業
- 理学療法士です。
Certificated physical therapist in Neurology
- 自己紹介
- I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.
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