詩人と評論家の違い。理学療法士と評論家の違い。

2017年3月15日 20時31分20秒 (Wed)

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今日はボキの中で、たぶん、けっこう、忘れられない1日になったと思うん。
こういう日はむしろブログに駄文をだらだら載せたくないんだけどね。
なんか熱感が薄まっちゃうような気がして。
あ、でも書いておく。

コマツさんの担当患者さん。
最近の見学ラッシュでは必ず皆さんにご覧いただいてた、現在ボキが3人4脚に一番力を入れて取り組んでいる患者さんです。
なぜ一番力を入れてたかというと、ひょっとしてこれくらいの、以前なら絶対カットダウンは無理、ひょっとして下手な回復期に行ったら歩行の機会さえ大幅な制限を受けてしまうんじゃないか、というくらい重度の患者さんでも、前足部への荷重を徹底的にやりこんだら、膝はいずれ支持できるようになるんじゃないか、それを実現させるには長下肢装具、T-Support、前型歩行、下腿三頭筋の賦活…を徹底的にやりこむ必要があるんじゃないか、と思ってて。
この患者さんなら…って決めて、ずっとフォローしてきたのだ。

で、一昨日、ウエダくんが代診のときに膝のロック解除が一度成功したん。
このときの嬉しさ、わかってもらえます?
(と同時に、その場に担当PTが居なかった歯がゆさも…)
周りの若い衆もテンション上がってて、いやぁまさか、さすがにあの患者さんが膝ロック解除で行けるなんて…って、盛り上がってたの。

満を持して昨日、担当のコマツさんと一緒に再び挑戦して、めっちゃ膝折れしたん。
このときの落胆、わかってもらえます?
(コマツさんの名誉のために言っておくと、彼女が下手なわけじゃない。覚醒の度合いの影響があったん。MAJIDE)
ただね、ほら、前日えらいテンション上がったもんだから、次の日できないとやっぱりショックやん?
ひょっとして、ボキ、夢見てたんちゃうかな、って思ってたのだが。

今日、やっぱりできた。
ボキの中では、この患者さんの歩行で膝を動かすのはさすがに無理があるんじゃないか、とどこかで思ってたのだが、支持できたんですよ。

今日また自分の治療技術の限界を超えられた。
まずはそれが嬉しい。
そしてこの喜びを共有できるナカーマがたくさん居る宝塚リハビリテーション病院はやっぱりええ場所やなぁ。




タッツーの昔のブログで、『詩人と批評家の違い』について論じてる文章があるん。
長いから一部改変して載せるわ。



「そこがね、詩人と批評家の違いなんだよ。
詩人はね、現実はこんなもんだって感じはある。
これが不思議でね。
詩人と批評家、どちらが夢見るかと言ったら批評家の方なんですよ。
詩人はね、なまものの言葉を扱っているんで。
言葉ってさ、今日築地から届きました~とかって、要するにすごくいい加減だったりするわけです。
理想と違うわけ、極端なこと言うと。
でも、理想と違うからそんな言葉は使わないっていうんじゃ、詩人になれない。
詩人というのは、そこにある今日届いた魚で料理しなければならないと思うんです。
とりあえず手元にある材料で料理するのが詩人。
こんなしょぼいので作れるわけないじゃないか、と怒るのが評論家。
だから詩人の方が、理想とか考えているんですよ、頭では。
でも、手は勝手に魚をおろしちゃう。(笑)
こんな魚捨てろよ』というのに対して、『もったいない』って本能的におろせる。
目の前にある最低の材料でも思わず作っちゃうのが詩人。」
(竹信悦夫、『ワンコイン悦楽堂』、情報センター出版局、2005年、409-410頁)
「目の前にない材料」で作品を作り出すためには、「手が勝手に魚をおろす」だけの技術が身体化していなければならない。
ジュリアン・ジェインズ的に言えば、毎日毎日あらゆる種類材質の魚をおろしているうちに、「右脳」で魚をさばくようになってくる。
おしゃべりをしたり、音楽を聴いたりしながらも、手元も見ないで、魚をさくさくさばけるようになる。
そんなことを続けているうちにある日「そこに存在しない魚」を手が勝手におろしてしまうという「奇跡」が起こるのである。
まず技術があり、材料は「ありあわせ」である。
自分で注文するわけではなく、「あっちから来る」材料をかたはしからさばくのである。
だからこそ、誰も見たことのない、想像を絶した料理が出来ることもある。
誤解されたくないので、もう一度言うけれど、詩人と批評家はもともと別の人種である。
それぞれに託されている使命が違うのである。







宝塚には、批評家じゃない、詩人がたくさん居るんだなぁ。
今日はまだ酔っ払ってないけど、自分語りしました。
さぁ飲むか。


しかし千賀って男前やわ。
あんな表情で仕事できる漢になりたい。

コメント

さとう登録ユーザー

無題
昨日二人介助のフォローしてもらった人、
今日一人で介入しても膝折れしませんでした!
担当が休みで伝える人がいなかったんですが…
投稿日:2017年3月15日 22:13

中谷知生登録ユーザー

無題
〉サトウ氏

おぉ、すごい!
昨日3人4脚してて、なんだか手ごたえがあったん。
美人すぎるPTさんとそんな話してたん!

また一緒にみるわ。
投稿日:2017年3月15日 22:16

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プロフィール

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ニックネーム
中谷知生

Tomoki Nakatani
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

Certificated physical therapist in Neurology

自己紹介
I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.

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