今日も面白い臨床だった。

2017年1月25日 21時29分55秒 (Wed)

img_20170125-173009.png
午前、昨日書いたサトウくんの患者さんで3人歩行。
圧倒的に速く歩ける。
そして安定する。
ガストロの筋電…なんかあるよ、なんかある。

img_20170125-173028.png
お昼休みに、3月の下肢装具カンファレンスで発表する、在宅生活でT-Supportを日常的に使用していただいてる方のデータを整理してたん。
上段のグラフは足関節の側方への加速度。
下段のグラフはガストロの筋電図。
外来通院しておられたころは麻痺側下肢のぶん回しがあったんだけど、在宅でT-Supportを使ってもらったら、それが改善したん。
その改善度合いを、ゲイトジャッジのx方向の加速度で表現できないか、というところ。
めっちゃ効いたんは明らかなん。
うまくまとめないとね。





あ、こないだ紹介した、タッツーと甲野先生の対談本。
なぜ甲野先生にはスランプがないか、って話の続き。
こんなことが書いてある。


甲野先生は「私は修行途中であるから常にスランプがない。いつも熟成プロセスの過程にある」とおっしゃっていましたよね。僕は素晴らしい考え方だと思います。なぜそれが可能なのかというと、甲野先生が設定している目標そのものが「よくわからないもの」なんですよね。
目に見える、計量できる達成目標があって、それを目指して一歩一歩進んでいく…というふうにプロセスが設定されていない。一歩進むごとに次の目標が変わるように、一つ答えを出すたびに次の問いがはじめて示されるような仕方で問題を解く。甲野先生の場合は、目指しているものが「謎」なんですね。
ゴールはブラックホールみたいなもので、かたちあるものとしては絶対に手が届かない。結局、そこに熟成のプロセスに身を投じることができる人とできない人の分岐があると思うんです。目に見える達成目標を掲げて努力する人間と、解けない謎を追及する人間の違いだと思うのです。
僕には二人のお師匠さまがいます。
合気道の多田先生を通じて武道的な真理を問うプロセスがあり、レヴィナス先生を通じて哲学的な真理を問うプロセスがあり、ともに人間とはどういうもので、世界はどういうふうに成り立っているのかということを問うている。でも、どちらのプロセスも答えは教えてくれないし、「ここまでできたら卒業」というような達成目標も示されていない。
教えてくれるのは「謎の立て方」だけなんです。「謎」がある。
それを何とか解こうとじたばたしているうちに、とりあえず暫定的な答えが出る。そうするとまた、「謎」から新たな「謎」が派生してくる。今度はそれに取り組む…という。答えを出しても、答えを出した分だけ謎がよけいに深まる。
「謎が深まる」というのが、いわば答えたことの報酬なわけです。





これって、そのままセラピストの学術活動に繋がるお話だと思うんです。
はい。

この記事にコメントする



メールアドレスは公開されません。サイト運営者からの連絡に使用されることがあります。

入力すると投稿者名がリンクとして公開されます。


表示されているひらがなを入力してください
認証コード

プロフィール

プロフィール画像
ニックネーム
中谷知生

Tomoki Nakatani
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

Certificated physical therapist in Neurology

自己紹介
I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.

ブログ

12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930

blog

8月 2026年9月 10月
12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930

ライフログ

12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930
QRコード
携帯用QRコード
アクセス数
ページビュー数