やっぱり患者さんと一緒が一番楽しいね。

2016年11月8日 20時55分14秒 (Tue)

img_20161108-150357.png
午後、カジカワくんの患者さんの定期ジャッジ。
ぼちぼち長下肢装具をカットダウンして、T-Support装用してフリーハンド歩行。
カジカワくん、ずいぶん介助が上手くなってきたんだけど、まだまだソリストや。
カジカワくん自身が反ってるでしょ?
お前はまだまだソリストや!
ソリストなんや!

img_20161108-150600.png
ほら、介助者が普通の姿勢で歩くんやで。
そしたら自然と立脚後期の膝が安定するんやで。

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ちなみに長下肢装具のループを引っ張るかたちで膝の固定を解除すると、こんな感じでぐにゃりとなってしまいます。
その点ではカジカワくんはずいぶん上手にT-Supportを使いこなしてるんだけどね。

あ、そうそう、なんでカジカワくんが介助上手になったかって、一つ理由があって。
最近ボキ、新しい技を開発して彼に伝授したの。

名づけて『牛の乳しぼり』って介助技術なんだけどね。

詳細はまた今度説明するけど、
img_20161108-153449.jpg
端的に言うと、こういうこと。
こうやってT-Supportを使うねん。
これができるようになったら、早期の膝固定の解除が可能となるよ。
わけわからんロボットを使わなくてもね。
カジカワくん、ずいぶん上手に乳しぼりができるようになってる。
ボキの目には、介助中のカジカワくんの手元から、T-Supportから、ほとばしる新鮮な牛乳が見えるぜ。


閑話休題。
img_20161108-151800.png
午前中にはコマツさんの患者さんでもジャッジ撮ったんだった。
麻痺は極々軽度で、フリーハンドですたすた歩ける。
歩けるんだけど。
筋電図はガストロ。
気になるのは、麻痺側シングルスタンスの本当に最終のフェーズで、ちょっとガストロがオフに入るのが早くないか?ってことやねん。
画像は非麻痺側のイニシャルコンタクトの瞬間なんだけど。
ここはまだガストロが休んだらあかんところとちゃうかと思うねん。

img_20161108-151910.png
これ、イシマブシさんからお借りしてるR9-STICK。
ダブルスタンスに入る瞬間まで、ガストロが収縮して、ここからプレスイングに入る瞬間に、一気にお休みになる。

img_20161108-152124.png
勝平先生からお借りしてるトランクソリューション。
こちらも同様。
ターミナルスタンスの終わりまでしっかりガストロを働かせて、プレスイングの最初ですっとお休みのフェーズに入る。
これって、不要なco-contructionを抑制する上でも大事なことじゃないかと思ったりするんだけど。
ほんのちょっとした違いだけど、でも実は大事なことじゃないだろうか?
果たして治療行為としてどこまでの意味があるのかは…ボキはよくわからないけど。


帰りの電車で、畿央のモリオカ先生のフェイスブックの記事を読んでて、ちょっち感動した。
以下一部抜粋。
 

自分の目で見て確かめて、そしてその現象の背景を他の変数を投入して調べる(その現象が変化するか)、そしてその投入する変数(因子)は、自分の思いつきだけでなく(経験・思いつき/潜在的意識も大事ですよ;だけがダメ)、教科書(信頼あるものです;吟味してください)や先行研究(サイエンス;これも歴史を理解し取捨選択を)から探索し、決定する。
サイエンスと臨床が接点をもつところでもあります。
さらには、変数を投入し、その背景の仮説を生み出すことができれば、実際の方法を決定(意思決定)しなければなりません。
この際、経験のみならず、新しい情報をも含めた先行研究(エビデンス)を利用し、その方法を踏襲すべきか改良すべきか、あるいは別の方法をとるべきかの判断を下していきます。
エビデンスと臨床が接点をもつところでもあります。
さらには、その反証(同一および複数の事例)を繰り返しながら、徐々に説明できない変数を外していく。
そして、その繰り返しによって、(ある程度の信頼性をもった)オリジナルな新しい方法や理論を構築し、それを今度は自らがアウトプットし、さらに永続的に反証作業を繰りかえしていく。

こうした臨床プロセス(アート)は、実はサイエンスの手続きプロセスそのものです。
心底、既存のデータや理論について考えて、新しい研究を実践し、論文を複数出すといった手続きとほぼ同じなわけです。




…ええこと言うなぁ。
3月の学術集会のテーマを決めなきゃならないんだけど、「サイエンスと臨床の接点」にしようか?
ええ言葉やん?
あ、上の文章、本文はもっと長いので、感動したヒトはモリオカ先生のフェイスブックを覗いてね。

今日はやまもりの事務仕事をほったらかして、病棟での時間を増やしてみて、やっぱり現場が一番だと思いました。
なかなか毎日こういうわけにはいかないんだけどね。
明日も楽しみなジャッジの予定が入ってるよ。
みんな、また一緒に評価して、一緒に考えさせてくださいね。


さて、風呂入って星野源のドラマに備えよか。
じゃあの。

コメント

オリベッティ登録ユーザー

無題
健側が気になります。
教えてください。
投稿日:2016年11月9日 09:57

オセ登録ユーザー

無題
麻痺側膝関節の角度が気になります。
投稿日:2016年11月10日 12:34

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プロフィール

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ニックネーム
中谷知生

Tomoki Nakatani
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

Certificated physical therapist in Neurology

自己紹介
I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.

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