上級歩行教室。

2016年9月8日 21時00分49秒 (Thu)

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ボキのデスクにはルドルフが居る。
…なぜルドルフが居るか、それは言わない。
知ってるヒトは知っている。




…閑話休題。

あさいち、ミズタくんの患者さんのラストジャッジ。
難しい症例だったねぇ。
難しい症例だった。
でも、良くなったと思うよ。
ミズタくんのジャッジが終わってから、2階へ。
ナカさんの患者さんのジャッジ。

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現在絶賛歩行介助が上手になってる女子、ナカさん。
長下肢装具のロック解除で、このアライメント。
上手い上手い。

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…うん、銀河系ナンバーワンのボキとそん色ない介助ができてる、と思う。

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あ、ちなみにこれ、ナカさんが膝関節を固定して歩いた画像。
…ガストロが、ね。

何年か前の全国学会で、京大の大畑先生が、重度の麻痺の患者さんでは、長下肢装具を使ったほうが筋収縮を促せる、って発表してたけどさ。
いや、わかる。
わかるんだけど、それは多分、並レベルの理学療法の結果であって。
宝塚リハで、ボキの指導を受けたセラピストが適切な介助をしたら、むしろ早期のロック解除をしたほうが、筋収縮を引き出せるんだよ。
たぶん。
いっぺん大畑先生にもウチの装具療法をみせてあげたいな。
きっと装具療法の新しい可能性を感じてもらえると思うのだが。




…閑話休題。

今日は予定がぎちぎちに詰まってて。
ナカさんのジャッジを終わらせて、今度はウエダくんのジャッジ。
をしてたら、事務から電話。
『FM宝塚のコマーシャル録音ですが』
おお、忘れてた。
毎年この時期に、尚和会のラジオコマーシャルの録音があるのだ。
まぁラジオといっても、FM宝塚という受信エリアが狭いラジオ局なんだけどね。

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第一病院のコマーシャルを録音中のハタ女史。
あいかわらずええ声。

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そしてボキの出番。



…結論から言うと、サ行の発音が苦手なボキは、うまく読めなかった。
毎年やってるんだけど、マイクがあると緊張するんだよね。

コマーシャルの録音が終わったら、オバタくんの指導。
まだまだや。
まだまだ。
そりゃね、オバタくんはまだ入職して半年も経ってないわけだから。
技を磨いて、銀河系軍団の一員になってね。
毎日教えるから。

オバタくんの指導を終えてから、2階へ移動。
タナカくんの指導をしつつ、ヒガニキの歩行介助をチェック。
4階へ戻って、新人マツナガさんの患者さんのフォロー。
…上手く介助できんかった。
悔しいンゴ。

お昼ご飯食べてから、2階へ。
新人カワイくんの患者さんをフォローしてるヤマタクの指導。
今日のアプローチは劇的に効きそう。
カワイくんが長期休の間に、ガラッと変えてみせましょう。
ああ、自分の技術のなんと未熟なことか…
そういうショックを与えてこそ、新人は伸びる。
とボキは思う。

4階に戻って、ハスイくんの患者さんの指導。
ステップ訓練が効いた。
効いた。
大畑先生がステップ訓練を重視する理由がよく分かったよ。

続きまして、新人マツナガさんの患者さんのフォローをするミズタくんの指導。
午前中、ボキが上手く介助できんかったけど、午後は上手くいったぜ。
ボキたちがこうあるべき、って信頼している介助方法が間違ってなかったね。

最後はカジカワくんの患者さんをフォローしてるハスイくんの指導。
…な、ああやったら膝関節伸展位保持ができるんやで。






というわけで、とっても忙しいけど、いっぱい勉強になった1日だった。
こないだモリイちゃんに借りた本、ええことがいっぱい書いてあったんだけど。
ボキが面白いなぁと思ったのがこれ。

『世界的なフルート奏者ジャン・ピエール・ランバルによる”上級音楽教室”に出席したことがあってね。国の中でも特に優秀な若手のフルート奏者が集まって、彼の前で演奏するんだ。一人が吹き終わるたびに、ランバルは自分の金のフルートを手に取り、『こういうのもいいかも』と言って、同じ楽節を吹く。どっちもきれいだけど、演奏の仕方はずいぶん違うことがよくあった。
最後に僕は、作曲者の作品にどんどん新しい解釈を施そうとしてらっしゃいますよね、とランバルに尋ねた。そしたらランバルはこんなことを言ったんだ。
『努力に努力を重ねて、コンサートである曲を<完璧に>演奏できたとします。そうすると、私はまた努力に努力を重ねて、翌日のコンサートでは<さらに素晴らしい>演奏をするんです』
すごい!完璧以上に素晴らしいなんて。論理としては筋が通っていないけど、それを聞いたとたん、僕はハッとひらめいたね。彼の言葉は、完璧というものに対する僕の考え方を永遠に変えてくれた。完璧では十分じゃないーまだ試してみる必要があるってことなんだってね」




これ、まさに現在の宝塚リハの歩行トレーニングだな、なんて思ったり。
みんなの歩行介助をみせてもらって、ボキなりの提案を見せて、そこで新しい歩行介助の可能性を探索して…ね。
こういう仕事が軌道に載ったら、ウチの装具療法のレベルはもっと突き抜けられるんじゃないか、と思うのです。

そしてこれ、タッツーがまったく同じことを言ってるよね。
前にも引用したけど、ほら、あれ、『先生はえらい』って本のこれ。

教習所の先生は「君は他の人と同程度に達した」ということをもって評価します。
プロのドライバーは「君は他の人とどう違うか」ということをもってしか評価しません。
その評価を実施するために、一方の先生は「これでおしまい」という到達点を具体的に“指示し”、一方の先生は「おしまいということはない」として到達点を“消去”してみせます。
ふたりの先生の違うところはここです。“ここだけ”です。
ほとんど同じ技術を教えていながら、「これができれば大丈夫」ということを教える先生と、「学ぶことに終わりはない」ということを教える先生の間には巨大な「クレヴァス」があります。
「学ぶ」とはどういうことかを考えるときに、いちばんたいせつなのはこのことです。
このクレヴァスが何なのか、それはどうしてできてしまうのか、それを考えることです。
もう一度申し上げましょう。
“学ぶというのは有用な技術や知識を教えてもらうことではありません”。
だって、シューマッハにアクセルワークを習ったときに、あなたは彼が何を言っているかぜんぜんわからなかったはずだからです。
言ってることがむずかしすぎて。
何を言っているのか、ぜんぜんわからなかったにもかかわらず、というか、“何を言っているのかぜんぜんわからなかったゆえに”、あなたは彼から本質的なことを学ぶことができたのです。
私は上で、プロの人なら言うことは決まっていると書きました。
それは、「技術に完成はない」と「完璧を逸する仕方において創造性はある」です。
この二つが「学ぶ」ということの核心にある事実です。
ことばはむずかしいですけれど、これじつは恋愛とまったく同じなんです。
「恋愛に終わりはない」そして、「失敗する仕方において私たちは独創性を発揮する」。







…まぁ、そういうこと。
ボキから何かしら学びたいと思ってるセラピストは、ボキのスケジュールにどんどん依頼をちょうだい。
宝塚リハと、その他のリハ病院との間に、巨大なクレヴァスを作っちゃうんだから。
MAJIDE.




今日は他にもいろいろいろいろ書きたいことがいっぱいあったけど。
個人的なメッセージのレベルで終わらせるばい。
なぜならボキがへべれけだから。
そうだから。

じゃあの。

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プロフィール

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ニックネーム
中谷知生

Tomoki Nakatani
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

Certificated physical therapist in Neurology

自己紹介
I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.

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