明日仕事休もうかな。だって家に居たって職場に居たってやること変わんねぇんだもん…
2016年6月26日 17時50分24秒 (Sun)

「絶対的知」を僭称する人々(おもにおじさんたち)も「知の相対化」の下にすべてをごちゃごちゃにする人々(おもにお子さまたち)のどちらも「困った人たち」である、という鈴木さんのご意見に私も賛成です。
「常識的な大人」としては、「知は絶対的でも相対的でもない」というあたりに落ち着きたいものです。
でもこれは必ずしも「じゃあ、ナカとってさ」という妥協策ではないと思います。
芝居というのは、役者が真剣に演じないと「芝居」として成立しません。
とくに喜劇がそうです。
すぐれた喜劇役者は、舞台の上で、愚かしい論理にもとづいた愚かしい判断と愚かしい行為を、愚直に繰り返します。
ときにはその愚直さが、ほとんど「天使的」なレヴェルに達することさえあります。
観客は、それが虚構であることを知りながら笑いさざめき、演じている役者もまたそれが虚構であることを知りながら高揚を感じ、私たちはひとときの愉しみを共有することになります。
「お笑い」を演じることの空疎さを知りながら、「お笑い」を通じて何か「善きもの」を生みだし、それを人々と共有しうることを直観している人は、すぐれた喜劇役者です。
知性もまた、「お笑い」と同じような構造を持っているように私には思われます。
どのような世界観であれ、人間観であれ、それはつねに限界を持っています。
どのように包括的なヴィジョンであっても、「宇宙の果て」とか「時の終わり」とか「死」とか「欲望」とかいう根源的な事態を「対象的なもの」として、鳥瞰的な視座から経験することはできません。
私たちはそのような根源的経験を「内側で生きる」ほかないからです。
いわば、私たちははじめから「舞台の上」に置かれているわけです。
「舞台の外」に何があるのか私たちは知りません。
客席も、バックステージも、劇場の外の街並みも、都市も、大陸も、私たちには見ることができません。
いくつかの書き割りで仕切られた舞台で、暗い客席を見つめながら、照明を浴びて、自分に向けて振られた台詞に、即興で答えてゆくこと、それがさしあたりの私たちの仕事です。
そのとき、「舞台こそが世界のすべてである」と信じ込んで、舞台の外(街路や都市や大陸)が存在する可能性について吟味しない人間が「絶対知」を信じる人々であり、舞台の上で、「こんなのはしょせんサル芝居じゃねえか」と言って、ふてくされて「素」になってしまうのが「知の相対性」論者たちであるように私には思えます。
ちゃんとした大人であれば、それが芝居であると知りつつ、芝居を通じて、(この書き割りのなかで、この配役で、この時間内に)どのような「善きこと」を生み出すことができるか、という限定的な課題に集中できるはずです。
作りものの芝居であることを知りながら、それをおおまじめに演じる喜劇役者を私たちは愛します。
彼が悲劇役者と違うのは、巧緻を極めた演技と演技のあいだに、瞬間的に「素」にもどって、それが「ただの芝居でしかないこと」を私たち観客に目配せで知らせる、というアクロバシーを演じる点にあります。
(悲劇役者は絶対に「素」にもどりません。)
知というのは、「自省的な機能」の別名である、と私は考えています。
「自省する」とは、ある絶対的に安定したクリアカットな眺望をもつ視座に立つ、という静止的な「状態」のことではなく、複数の視座を往復する「運動」だと私は思います。
タッツー『大人は愉しい』から一部抜粋。
この記事にコメントする
- ブログ
- 0207 神戸西支部さま
- T-Supportに関する学会発表一覧
- 1.T-Supportが完成するまでの研究
- 2.T-Support装用時の力学的な変化についての研究
- 3.T-Support装用時の筋電図変化についての研究
- 4.T-Support装用時の歩行因子の変化についての研究
- 5.T-Supportの弾性バンドの伸長に関する研究
- 6.T-Supportによる長下肢装具の膝の固定解除に関する研究
- 7.T-Supportが効果を発揮する条件に関する研究
- 8.T-Supportを装用した走行動作に関する研究
- 9.T-Support使用時にケツにパッドを用いる研究
- 10.T-Supportの継続利用に関する研究
- 11.T-Supportと他の歩行補助機器の効果比較に関する研究
- 12.T-Supportの伸長と聴覚刺激の併用に関する研究
- 13.T-Supportを使って3人4脚したらどんなことが起きるか、って研究
- 14.在宅生活でT-Supportを使ってみた
- 15.T-Supportが整形外科疾患の患者さんの歩行動作に及ぼす影響に関する研
- 16.T-Supportの弾性バンドを3本使ったら何が起こるか?に関する研究
- 17.歩行コンテストという試み
- TSTraining理論
- キャリアラダーについてまとめてみた
- 観察による歩行分析Basic&Advance 2012に行ってきた
- WCPT2017で発表してきた
プロフィール
- ニックネーム
- 中谷知生
Tomoki Nakatani - 所在地
- 兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
- 職業
- 理学療法士です。
Certificated physical therapist in Neurology
- 自己紹介
- I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.
最近の記事一覧
blog
8月 2026年9月 10月 | ||||||
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | |||
携帯用QRコード
- アクセス数

- ページビュー数

- ブログ
- 0207 神戸西支部さま
- T-Supportに関する学会発表一覧
- 1.T-Supportが完成するまでの研究
- 2.T-Support装用時の力学的な変化についての研究
- 3.T-Support装用時の筋電図変化についての研究
- 4.T-Support装用時の歩行因子の変化についての研究
- 5.T-Supportの弾性バンドの伸長に関する研究
- 6.T-Supportによる長下肢装具の膝の固定解除に関する研究
- 7.T-Supportが効果を発揮する条件に関する研究
- 8.T-Supportを装用した走行動作に関する研究
- 9.T-Support使用時にケツにパッドを用いる研究
- 10.T-Supportの継続利用に関する研究
- 11.T-Supportと他の歩行補助機器の効果比較に関する研究
- 12.T-Supportの伸長と聴覚刺激の併用に関する研究
- 13.T-Supportを使って3人4脚したらどんなことが起きるか、って研究
- 14.在宅生活でT-Supportを使ってみた
- 15.T-Supportが整形外科疾患の患者さんの歩行動作に及ぼす影響に関する研
- 16.T-Supportの弾性バンドを3本使ったら何が起こるか?に関する研究
- 17.歩行コンテストという試み
- TSTraining理論
- キャリアラダーについてまとめてみた
- 観察による歩行分析Basic&Advance 2012に行ってきた
- WCPT2017で発表してきた