アジア学会2013で発表してきた
さて、台湾で開催されたアジア学会に参加、発表してきたんで、ここで報告しておこうか

まずなぜボキが台湾でのアジア学会に参加することにしたか。
そこから始めよう。
2013年の名古屋での全国学会に、ボキ、2本エントリーしてたんですよ。
1本がT-supportについて。
そしてもう1本がHALについて。
どっちもいい内容だと思う。
思うんだが、HALは査読の結果、リジェクトされました。
他の学会がどうだかは知らないけれど、落選の理由が全く知らされないのね。
何が足りないのか。
査読委員の感想ぐらい聴かせてもらってもばちは当たらんとおもうのだが。
というわけで、なぜボキのHALの抄録が落ちたかわからない。
わからないんだから、そのままどこかよその学会で発表しようと。
そんな折、PT協会のニュース誌で目にしたのが
『アジア学会抄録受付開始』
みたいな記事だったのです。
それが2013年2月下旬だったかな。
もうこればっかりは勢いですよ。
同じように全国で落とされた後輩も誘いましてね。
で、部長に相談しまして、まぁなんとなくあとは流れで、行ってみよか、てな流れになっちゃったわけ。
そして月日は流れ…
そこからの日々はあまりアジア学会については考えてなかったような。
すぐに年度末で仕事がばたばたして。
名古屋での全国学会、神戸での兵庫県学会、義肢装具学会誌への論文投稿、いろいろあって、アジアのことは常に後回しだったような。
でも、梅雨時くらいからはいよいよ焦ってきたわけさ。
だんだんリアルになってきて。
査読をパスして、どのスタイルで発表するか、って選択しなきゃならない。
その時は本当に軽く考えてた。
繰り返すけど、ボキの発表はHALについて。
やっぱり動画が命。
動画を使うなら、やっぱりオーラルでしょう。
英語の練習にもなるし、一石二鳥やん。
ってノリさ。
さらに月日が流れて。
8月に入って、原稿の準備やらなんやらで、いよいよ焦りが募ってくる。
オーラルでの発表ということは、当たり前だが、みんなの前で、英語での質疑応答がある。
え?
ボキの英語力?
そんなの、質疑応答なんてできるわけねぇじゃん。
まぁそんなわけで、8月中旬以降はもう半分病気ね。
本当に、なんで自分はオーラルでの発表なんて選択したんだろう。
なんて軽率な行動をとったんだろう。
自分にできるわけない。
無理やし。
後悔の毎日さ。
8月は本当に、ブログの更新もほとんどできないくらい焦りながらの日々でしたわぃ。
そのころ、ボキの心の安定剤は次の2つの動画。
この動画の14分8秒から。
この新庄の言葉にどれだけ勇気づけられたか、あんた。
『おまえにはできない』と世間がいうことをやることである。
…まぁやるしかないよね。
そしてもうひとつ。 これの20秒から。
うん、もうこればっかりはね。
台湾でムネリンになるんだ。
そう思って、ぎりぎりまで準備しました。
とにかく不安感を駆り立てるのは、質疑応答の時間ね。
頭をよぎるのは、質問をしっかり聞き取れなくて、頭が真っ白になってフリーズする自分という最悪なイメージ。
だからもう、予想される質問を作りまくり。ラクリマクリスティ。
最終的に70個くらい質問リストを作ったよ。
予演会に付き合ってくれたダイワハウスの佐藤さん、職場の後輩のみんな、そして毎朝プレゼンを聴いてくれたかみさんに感謝。
で、いよいよ出発さ。

2013年9月6日。
お昼すぎの便ですわ。
ジェットスターの座席の狭いこと狭いこと。
そりゃね、けちってるんだから仕方ないけれども。
台湾までは関空から2時間半くらい。
それでもこれは辛かった。
で、台北に到着。
ところが今回の学会会場が台北じゃないのね。
台中という第三の都市なわけ。
だから台北から30分ほど新幹線に乗って台中へ。
台中駅に着くと、こんな景色。

画像真ん中、山のてっぺんの右側に見える白い建物。
あれが学会会場さ。
発表は9月7日。

ホテルは7000円くらいしました。
まぁまぁええ値段なので、結構快適でしたよ。
台中の夜市がすぐ近くにあるらしくて。
後輩と一緒に行こうか、なんて言ってたんだけどもね。
結局極度の緊張でとてもそんな気分じゃない。
晩は、緊張で何度も目が覚めたぜ。
で、7日の朝。
朝ご飯もろくに喉を通らない。
頭に浮かぶのは、質疑応答でフリーズしてる自分。
しかしもうここまで来たらどうしようもない。
意を決して、ホテル前でタクシーに乗り込んだら。

なんか、助手席にタクシードライバーの子供が乗ってるし。
しかもこの写真には写ってないけど、2人乗ってる。
兄弟げんかとかしてる。
運転手さん、特に何のエクスキューズもないのね。
『すんませんなぁ。こんな感じでわての子供が乗ってまんねん。』
的な発言、ないのね。
で、学会会場を伝えると、場所を知らない。
で、携帯で誰かに道を聴きながら運転。
街中を120キロくらいで暴走。
反対車線の逆走も当たり前。
いや、まじで死ぬかとオモタ。
まじで映画のタクシーの世界。
でもこれでちょっとは緊張が緩和されたよ。

で、到着しました。
NAN SHAN EDUCATION & TRAINING CENTER。
そういえば、ボキ、18歳の時に南山大学文学部を受験して、見事撃沈した記憶がありマッスル。
人類学を勉強したかったんだよね。
まぁそんな話はおいときまして。

アジア学会の看板ですわ。
記念撮影してる人たちを借景に、記念撮影。
表情が硬いぜ。

なんかね、前回、バリで開催されたときは参加人数が少なかったって噂を聞いてたんだけど、そうでもない。
てかめちゃ人がいっぱいいる。
中国語と英語と日本語が入り混じっている。
もうこれだけで緊張しちゃう。

上からみるとこんな感じ。
日本人も多いけど、やっぱり台湾人が圧倒的に多いような気がしました。

受付をすると、こんなネームタグ。
Japanの文字に、いやおうなしに国際学会に来たのだ、という気分になってくる。

プログラム集と一緒に渡された謎のカード。
これは何だろう、と思って、スタッフと思われるオッチャンに聞いてみたらね。
『名刺入れだと思います』
って言うわけさ。
え?
名刺入れ?
なんで学会が名刺入れなんてくれるんだ?
そういうものなんだろうか?
と思ってたら、別のスタッフがやってきて、これ、カード型のUSBなのね。
これを会場内のPCにつないで、自分の必要な抄録をプリントアウトするという。
時代は進むね。
いや、それにしても台湾のおにゃのこって、みんなスタイルがいいんだよね。
それになんていうの、まぁひとことでいうとかわいいんだよ。
日本人PTよりも平均的な顔面偏差値は高かったね。
ほら、語弊を恐れずに言うと、日本人のPTって、ゴリラみたいな気性の人が多いじゃないですか?
あ、うそうそ。
でも、本当に台湾の女性はきれいな人が多かったような。
しかもミニスカートが多い。
何回階段でパンツが見えるかと思いました。
結局見えなかったけど。
パンツのことを考えてる時だけは、発表のことを忘れられる。
パンツ万歳。

これ、開会式が始まる前。
本番では満席になってました。
ステージにドラがあるでしょ。
あれ、大会帳がジャーン、って鳴らすんだよ。
本当だよ。

なんか大会長とか、偉い外国人みたいな人たちが記念撮影。
紛れ込んでやろうかとも思ったけれども、正直この後の発表のことでとてもそんな余裕はなっしんぐ。
開会式が終わって、いよいよボキの発表ですわ。

なんかよくわかんないけど、発表会場前の自分の名前と演題名なんかが書いてある看板前で記念撮影。
ボキの発表するセッションは、10時55分から。
ボキ以外は台湾のセラピストたち。
で、ボキはトップバッターですわ。
もうあんた、その瞬間の緊張感、わかります?

でもね、結論からいうと、何とかなったよ。
幸いにもフロアから質問を頂戴できましてね。
多分台湾のPTさんだと思うんだけど。
千原兄弟のアニキみたいな人。
質問の内容は、ボキの70個の質問リストに入ってましたよ。
千原のアニキ、ありがとう。
質問を受けて、せっかく作ってきたQ&Aリストを見て答えよう、と思い、手元の資料をめくりながら
『Wait a minute.』
って言ったら、会場内の人たちが爆笑したの。
あれ、なぜだろう。
やっぱりムネリン的な扱いではあったのだろう。
でもまぁ、自分なりの英語でしっかり受け答えしましたよ。
いや、しっかりはしてなかった。
してなかったかもしれないけれど、伝わったとおもう。
何とかなった最大の理由は、座長が本当に素晴らしい人物だったこと。
わかりにくい単語があったら言い換えてくれて。
台湾出身で、アメリカで30年PTしてるらしい。
多分偉い人だと思う。
けどそんな雰囲気全くなし。
言葉はなかなか通じないけど、尊敬できる人物であったことは間違いない。
てか、日本の学会と随分雰囲気が違うんだよね。

会場内に、こんなテーブルがあってね。
甘いものをみんなお皿に乗せて、発表会場に持ってくのさ。
さっきの座長も、自分のセッションにスイーツ持ってきてたよ。
お前が食うんかい、ってちょっとおもったけどね。
全体的な感想として、国内の学会ほどきちきちしてない。
その分、型にとらわれずにセラピスト同志が交流しやすい雰囲気がありました。
これはボキが参加、発表してる学会で常に思うことなんだが、日本のアカデミックな空間はどうも参加者をがちがちにさせる傾向がありすぎるんじゃないか、と。
もっと違うスタイルになってもいいのにね。

まぁ、で、何度も言うけど、何とかなった。
しょぼい英語ながら、なんとかなった。
発表の様子は…
暇があったら今度、つべにアップしてここにのっけますから、暇があったらまた覗いてみてちょうだい。

発表後に食べたお弁当。
なぜかヤクルト的なドリンク付き。

旨かったです。
この弁当の味は生涯忘れないと思う。
まとめますと…

学会前の1か月は本当に何度も思った。
『オーラルにしなきゃよかった』
って。
でも、いまは少々無理ながら、オーラルでやってみて本当によかったと思います。
オーラルで発表してるのは圧倒的に台湾人さ。
日本人はもうほとんどがポスターなわけ。
これ、絶対、英語がネックになってんだよね。
セッションで、座長がいいこと言ってたんだ。
『環境によって人はハンデを持つことになる。アメリカ人はアメリカでは不便じゃないけど、日本に行くことで言語的にハンデを負うことになる。理学療法士は患者がどのような環境で生活しているのか、についてもっと勉強しよう。』
って。
うん、ええこと言うね。
もっと英語を勉強しよう。
次の目標は2015年のシンガポールや。
写真は参加者全員に配布してた鞄。
かなりしっかりしてて、お気に入りの一品です。
かみさんへのお土産にしました。

ま、こんな感じでボキの初めての国際学会が終わったのでした。
おしまい。

あ、USBのカード入れ、これからは名刺入れにします。
- ブログ
- 0207 神戸西支部さま
- T-Supportに関する学会発表一覧
- 1.T-Supportが完成するまでの研究
- 2.T-Support装用時の力学的な変化についての研究
- 3.T-Support装用時の筋電図変化についての研究
- 4.T-Support装用時の歩行因子の変化についての研究
- 5.T-Supportの弾性バンドの伸長に関する研究
- 6.T-Supportによる長下肢装具の膝の固定解除に関する研究
- 7.T-Supportが効果を発揮する条件に関する研究
- 8.T-Supportを装用した走行動作に関する研究
- 9.T-Support使用時にケツにパッドを用いる研究
- 10.T-Supportの継続利用に関する研究
- 11.T-Supportと他の歩行補助機器の効果比較に関する研究
- 12.T-Supportの伸長と聴覚刺激の併用に関する研究
- 13.T-Supportを使って3人4脚したらどんなことが起きるか、って研究
- 14.在宅生活でT-Supportを使ってみた
- 15.T-Supportが整形外科疾患の患者さんの歩行動作に及ぼす影響に関する研
- 16.T-Supportの弾性バンドを3本使ったら何が起こるか?に関する研究
- 17.歩行コンテストという試み
- TSTraining理論
- キャリアラダーについてまとめてみた
- 観察による歩行分析Basic&Advance 2012に行ってきた
- WCPT2017で発表してきた
プロフィール
- ニックネーム
- 中谷知生
Tomoki Nakatani - 所在地
- 兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
- 職業
- 理学療法士です。
Certificated physical therapist in Neurology
- 自己紹介
- I am interested in physiotherapy for improvement of gait ability of a patient with stroke hemiplegia.
And I'm a member of Japan Physical Therapy Association stroke guideline crew.
最近の記事一覧
blog
7月 2026年8月 9月 | ||||||
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 | |||||
携帯用QRコード
- アクセス数

- ページビュー数

- ブログ
- 0207 神戸西支部さま
- T-Supportに関する学会発表一覧
- 1.T-Supportが完成するまでの研究
- 2.T-Support装用時の力学的な変化についての研究
- 3.T-Support装用時の筋電図変化についての研究
- 4.T-Support装用時の歩行因子の変化についての研究
- 5.T-Supportの弾性バンドの伸長に関する研究
- 6.T-Supportによる長下肢装具の膝の固定解除に関する研究
- 7.T-Supportが効果を発揮する条件に関する研究
- 8.T-Supportを装用した走行動作に関する研究
- 9.T-Support使用時にケツにパッドを用いる研究
- 10.T-Supportの継続利用に関する研究
- 11.T-Supportと他の歩行補助機器の効果比較に関する研究
- 12.T-Supportの伸長と聴覚刺激の併用に関する研究
- 13.T-Supportを使って3人4脚したらどんなことが起きるか、って研究
- 14.在宅生活でT-Supportを使ってみた
- 15.T-Supportが整形外科疾患の患者さんの歩行動作に及ぼす影響に関する研
- 16.T-Supportの弾性バンドを3本使ったら何が起こるか?に関する研究
- 17.歩行コンテストという試み
- TSTraining理論
- キャリアラダーについてまとめてみた
- 観察による歩行分析Basic&Advance 2012に行ってきた
- WCPT2017で発表してきた