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4.T-Support装用時の歩行因子の変化についての研究

 

あ、これがなんで3番目なんだ、って思うくらい、このテーマに関する調査はしまくりです。
だって、ボキが患者さんの麻痺側下肢にゴムバンドを巻いてる最大の理由はここにあるんだもん。
これを変えれば、ボキ、患者さんは勝手に良くなってくとさえ思ってるんだもん。

…端的に言うと、麻痺側下肢に弾性バンドを巻いたら、歩行速度が上がって、ストライドが伸びて、ファーストピークセカンドピークが上がる、って話。
 

4-1.片麻痺患者さんじゃないけど、セカンドピークの変化についての報告

これは2015年のリハビリテーション・ケア合同研究大会神戸でコマツさんが発表したの。
不全の脊損患者さんで使用してみたら、ってお話。

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今回T-Supportを使用し、フリーハンド介助歩行時の歩行因子にどのように影響を与えるかを検証しました。
T-Supportの説明は先ほどありましたので、省略させていただきます。

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対象は、中心性脊髄損傷により四肢不全麻痺を呈した70歳代の男性1名としました。Franckel分類はCであり、下肢の麻痺は左で強くみとめました。また遠位筋での筋力低下が著明にみられました。
方法は、フリーハンド後方介助歩行にて、T-Supportの装着・非装着の2条件で歩行因子を比較しました。左下肢にはGS-AFO、右下肢にはSHBを装着して歩行を実施しました。
評価項目は10m歩行所要時間、ステップ数、TStでの足関節背屈角度、PSwでの足関節底屈トルク値(SP値)とし、評価には川村義肢株式会社製Gait Judge Systemを使用しました。

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こちらがT-Supportなしでの歩行です。
上の緑の波形が足関節底屈トルク、下の白の波形が足関節角度を表しています。
底屈トルクは踵接地〜荷重応答期にかけて認められていますが、PSwにおいてSPは認められていません。

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こちらがT-Supportを使用した歩行です。
上の緑の波形にご注目ください。非装着時と比較して、PSwにおいてSPが生じているのがわかります。

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装着時と未装着時で運動因子にどのような違いがあるか比較します。
T-Support非装着時の歩行因子は、10m歩行所要時間が16.1秒、ステップ数は23歩、足関節背屈角度は12.2°、SPは0Nmでした。
T-Support装着時は、10m歩行所要時間が13.9秒、ステップ数は20歩、足関節背屈角度は12.3°、SPは1.2Nmでした。
装着により10m歩行所要時間、ステップ数、SP値に変化がありました。

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この変化がどのような治療的意義があるか考えます。
最も注目しているのはSPの変化です。なぜならば先行研究においてSPと歩行速度には正の相関があるといわれているからです。
そもそもSPとは、PSwにおいて足関節がていくつし、下肢を推進させる運動を反映したものです。SPを強めるためには、ストライドを拡大し、歩行速度を向上させる必要があると考えられます。
今回の検証を通し、T-Supportを使用した歩行トレーニングがSPを増大させるような運動を可能にしたと考えられます。

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また、SP値はTStにおいてStretch Shortening Cycleにより発生するモーメントが発生源と言われており、これには立脚期での下腿三頭筋の収縮が必要と考えられています。
本症例においても、T-Supportを使用することで立脚後期での下腿三頭筋の筋活動に影響を与え、SSCが利用できたことでSP値が増大したのではないかと推察しています。

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今回の検証では行っていませんが、腓腹筋の筋電図を評価したものがありますのでご覧ください。左が非装着時、右が装着時のものです。T-Support装着時では立脚後期において腓腹筋の筋活動が増大し、SPが発生していることがわかります。

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中心性頚髄損傷により四肢不全麻痺を呈した症例の 介助歩行において、T-Support装着・非装着時の歩行因子を比較しました。
T-Supportを装着した介助歩行では、歩行速度が向上し、SP値が認められました。
T-Supportは不全麻痺を呈する頚髄損傷患者においても、 歩行速度の向上につながる有用な補助具であると思われます。

 

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ニックネーム
中谷知生
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

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