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Thursday, August 31, 2017

TS祭…産みの苦しみ。

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連休が終わり、日常が戻ってきました。
満を持して、かたつむりのシーソーがボキのデスクでしそを食べる生活を始めました。
朝、かばんからこっそりシーソーのボトルを取り出したのですが…さっそく気付いた部長がひきつった顔で
『絶対に外に出さないでね…』
って言ってましたよ。

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元気にしそのはっぱを食べてます。
どこまででかくなるかなぁ。





さて、日常が戻ってきた、と言いつつ、非日常な1日でした。
ばたばたなのです。
てか最近ばたばたじゃないことが当たり前のようになっていますが…この週末を乗り越えたら、もうちょっと病棟で過ごせるようになるはずです。
朝から若い衆のジャッジをお手伝いしつつ、ガイドライン作成委員の書類を作成しつつ、土曜日のTS祭で何を話すか…それがまだ決まってないのだ!

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とりあえず今日決めたのは、私の講義の冒頭で、北斗神拳奥義『水影心』について約8分ほど語る、ということなのです。
果たして会場に来られた70名ちょっとの聴講者のなかでどれくらいのヒトが北斗の拳のややマニアックな…いや、ケンシロウ対シュウの対戦は決してマニアックではないな、うん。

兎に角ボキが伝えたいことは、なぜケンシロウは強くなっていったのか、ということなのだ。
スライド…今日は寝ずに作ります。

Wednesday, August 30, 2017

夏の思い出 鹿児島旅行最終日→院内研修。

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帰りの飛行機が12時だから、最終日はもうほぼ何にもできないのね。
旅行の終わってしまう寂寥感…とりあえず鹿児島市の中心街へ。
やっぱり西郷さんの銅像は見ないとね。

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撮影スポットから、西郷さんを傘にのっけてみた。
うん、悪くないな。

急いで鹿児島空港へ。
搭乗を待ってたら、かみさんが、
『あんたの好きそうなお土産あるで!』








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…うん、まぁ、な。

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ねこぜの亮介氏の背中に書いてある言葉を眺めつつ、バタバタしつつ、ええ旅行やったな。。。
無論この旅行をねじ込んだために、仕事を山盛りため込んでいるわけだが。

ええねん。
人生はいつだって自分への挑戦やわ。
楽しい旅行でした。
今回のベストショットを選んでおきます。

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うん、やっぱりボキ、天才やな。


蛍池から宝塚線に乗って、かみさんとがきどもは能勢電へ。
ボキはそのまま売布神社に向かって、職場へ。
夕方、診療ガイドラインの活用に関する院内研修の2回目。
まだスライドが完成してなかったので、ちょっと早めに職場に行ってぎりぎり完成させました。
午後6時すぎから院内研修。
ちょっとは勉強の仕方が伝わったやろか?
スライド、読み原稿も一緒に、以下にのっけておきます。
興味のあるヒトだけ、どぞ。

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今日は診療ガイドラインの活用、というテーマでお話しします。
ここ数年、毎年診療ガイドラインのお話しはみなさんの前でさせていただいてますが、私の印象では、まだまだ皆さんに診療ガイドラインというものの意義というか、それが我々の日々の診療行為とどれくらい深い関わりがあるか、ということがまだ正確に伝わっていないように思います。
私は今年度より、日本理学療法士協会の理学療法診療ガイドラインの作成班に就任しまして、現在診療ガイドラインというものについて改めて勉強しなおしている最中です。
その中で改めて診療ガイドラインに対する認識というか、その重要性を理解しつつあるという状況です。
それは具体的に言うと、診療ガイドラインはただ目を通すだけじゃなくって、我々がきっちり活用することによって、我々の診療行為をもっと良いものにすることができる、ということです。
そこで本日は、私が最近勉強したその辺のことをまとめてみましたので、お話ししたいと思います。
テーマは、『診療ガイドラインを活用しませんか?』です。

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本日の研修会の対象と目標です。
対象は、EBMとか診療ガイドラインとか聞いても自分とはあまり関係ないように思っている、診療ガイドラインを全く読んだことが無い、診療ガイドラインを手に取ってちょっと目を通したけど面白くないから辞めた…ぐらいのヒトをメインターゲットにしています。
具体的な学習目標は3つあります。
1つめ、EBMってどういう意味だったかを確認します。
2つめ、 患者さんにとっての医療情報の大切さについて整理します。
そして3つめはEBMにおける診療ガイドラインの活用法をご紹介します。
その結果、みなさんが今日の晩、何らかの診療ガイドラインを読んでみようかな、という気持ちになれば、この研修会は成功だと思っています。

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まずはじめに、EBMってどういう意味だったか、確認しましょう。
診療ガイドラインを我々が活用するためには、その前提として、EBMという言葉の意味や意義をしっかり理解しておく必要があります。
これにより、我々医療従事者にとっての診療ガイドラインの意義もよりクリアになると思います。

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で、いきなり話が少し脱線するんですが、みなさんエビ固め、っていう技を知っていますか?
レスリングの技の一つです。
一方の手で相手の首の後ろを巻き、他方の手でひざの後ろを巻いて、相手のからだをエビのように曲げながらフォールする、という技です。
まぁこんなことはどうでもいいことなんですね。
このエビ固め、という言葉は、医療業界では全く違うニュアンスの言葉になります。

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医療におけるエビ固めとは、エビデンスを最優先して、それを患者さんに押し付ける、あるいは自分の見つけてきた論文のエビデンスをベースにして、他者の診療を否定する、論文のなかでもRCTを信奉する、などなど、ただただ研究によって得られた、明らかにされたエビデンスだけを重視する態度をとるヒトのことなんですね。
こういうヒト、あなたのまわりにもいませんか?
こうした態度は、エビデンスベースという言葉の意味を誤解したことによるものです。
そしてエビ固めがあるということは、反対の意味の逆エビ固め、という概念もあります。

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一般的に逆エビ固めとは、プロレスの技の一つです。
倒れている相手の足を両脇で抱え込み、そのまま裏返して馬乗りになり、足を反り返らせて締め上げ相手の腰や背中にダメージを与える技。
シンプルですが、腰だけでなく胸部も圧迫されるので効果は絶大である、とされています。
まぁこのことはやっぱりどうでもいいんですが、医療においても同様に逆エビ固め状態のヒトがいると私は思います。

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医療における逆エビ固めとは、エビデンスの重視は患者の個別性を軽視する行為だと思っていたり、エビデンスを重視することは医療従事者の臨床経験を軽視することになると思っている人々のことです。
こうした考え方も、やはりエビ固め同様、誤解によるものです。

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つまりエビデンスだけで臨床判断を行おうとすることも、エビデンスでは患者さんの個別性に対応できないという考え方も、どちらもEBMに関する誤解から生じているわけです。

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そもそもEBMとは、「最新最善の科学的根拠」「患者の価値観や意思」「患者を取り巻く環境」「治療者の技術」これら4つを統合することで行われる医療行為、であると定義されています。
ここで大事なことは、EBMというものは決して抽象的な概念ではなく、具体的な行動や判断の基準を示した実践的手法である、ということです。
ここをまだ勘違いしているヒトが多いんじゃないでしょうか。
非常に大事なポイントなので繰り返しておきます。
EBMというのは、概念ではなくて、実戦的手法、行動様式のことです。
EBMというと、どうしても最新最善の科学的根拠、という部分のイメージが先行しているかもしれませんが、それは1つの構成要素に過ぎないんですね。
つまりエビデンスはEBMを遂行する上での必要条件ですが、十分条件ではない、ということです。
大切なことは、特定の治療法や検査方法が有効であるというエビデンスを踏まえながら、医療者自身の臨床技術や経験と、患者さんの嗜好や思いをどう組み合わせていくかということです。

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私は主に回復期で脳卒中片麻痺患者に対する下肢装具療法を中心に研究していますので、それを例にお話ししてみます。
ここに1人のセラピストがいて、片麻痺の患者さんを担当することになりました。
担当患者さんの歩行能力を向上させるにはどうしたらいいかを調べます。
すると、近年様々な研究により、脳卒中片麻痺患者の歩行能力を向上させるには、早期から下肢装具を用いて歩行量を確保することが有効であるというエビデンスが確立されつつあることがわかりました。
よし、じゃぁさっそく主治医と川村義肢に連絡して、下肢装具を作ってみよう!

…という臨床判断は、いわゆるエビ固めですね。
エビデンスだけで治療方針を決定してはいけません。
そもそも目の前に居る患者さんは歩けるようになりたい、歩行練習をしたい、と思っているでしょうか?
その病院には下肢装具を使用してスタスタ歩くような治療環境が整っているでしょうか?
下肢装具を作ったとして、担当のPTはその装具の持つ治療効果を引き出すだけの治療技術を持っているでしょうか?
持っていないなら、それを指導してくれる指導者が居るでしょうか?
もし使いこなせない環境にあるのだとしたら、いくら装具を用いた歩行トレーニングに高いエビデンスがあるとしても、装具療法を選択することは最適解ではないかもしれません。

現在、リハビリテーションの臨床判断を行ううえで、これら個々の臨床判断は概してセラピストが独善的に、勝手に決定しがちです。
これって問題ありますよね?
そこをしっかり考えて治療しませんか、というのがEBMの考え方なわけです。

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EBMというのは、概念ではなく、実践的手法だ、というお話をしました。
ではここで具体的に、研究開発部門長という立場の私が普段、EBMという手法を用いた装具療法をどう進めているかを説明してみます。
私は何かしらの治療法を患者さんに適応するにあたって、最初にすることは、それが例えば装具療法であれば装具療法に関する最新の科学的根拠を入手します。
エビデンスベースですから、ここでしっかり根拠のある情報を収集するのは当然ですね。
けどそれだけで終わってはいけません。
入手した最新のエビデンスを当院の患者さんに適用できるかどうか吟味します。
多くの患者さんがその治療をしたいと思っているのか。
それが患者の価値観・意思ですね。
そして患者を取り巻く環境。
自分が調べてきた論文などで成果があったとされている患者さんと比べて、当院の患者さんの障害の程度、発症からの時期がどの程度近いのか。
また自分の職場がそのエビデンスを同じように発揮できるような環境なのか。
研究開発部門長としては、それは具体的には備品の長下肢装具を購入を検討したり、あるいは早期に下肢装具を作成できるようなカンファレンスの体制を整えたり、あるいは新しい歩行補助具の導入や開発を検討することがメインになります。
そして最終的にそれらを現場のセラピストが上手く患者さんに運用できるように、セラピストの技術指導をしたり、こうやって研修会を開いて皆さんの能力向上のお手伝いをする。
これら一連の行為がEBMなんですね。
そういう意味では、皆さんも意識する、しないに関わらず、普段の業務においてEBMに取り組んでいるということが言えると思います。
繰り返しますが、EBMというのは、最新の論文を読むだけではない、ということをまずは認識してください。

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一つ面白い論文をご紹介します。
これは2011年のRCTです。
内科病棟に入院した809人の患者を対象に、朝のカンファレンスで上がった患者の疑問に対して、介入群では文献検索を行なって、疑問を解決するような論文を主治医チームの全員にメールで知らせます。
対照群は通常通りに診療します。
その結果どんな変化があったか?
死亡やICU入室に至ったケースの比率、再入院の比率、入院期間などは両群で全く差がありませんでした。
ただし、経験豊富な指導医が情報を得ていた場合は,死亡やICU入室に至ったものの比率が有意に減少したんです。
この研究から言えることは、情報をたくさん仕入れて最新のエビデンスを知っていても、それを患者にどう使うべきか、という実力がなければ、情報を知らないのと変わらないということです。
無論、常に学術情報に触れて、最新のエビデンスを入手している、知っているというのは当然のことですよ。
その上で、その情報の使い方を知らなければ、使う技術がなければ、治療者は結果は出せない、ということです。

でも『エビデンスを患者さんに上手く使う』って具体的にはどうすることなんでしょうか?
我々は何から手を付ければいいのでしょうか?
私はまず、みなさんに、診療ガイドラインに目を通していただきたいと思います。
なぜか。

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ここで改めて、診療ガイドラインの定義を確認しましょう。
診療ガイドラインとは、診療上の重要度の高い医療行為について、エビデンスのシステマティックレビューとその総体評価、益と害のバランスなどを考慮し、最善の患者アウトカムを目指した推奨を提示することで、患者と医療者の意思決定を支援する文書、と定義されています。
ちょっと聞きなれない言葉があるかもしれませんが、今日は細かいところは飛ばしてかまいません。
覚えていただきたいのは、診療ガイドラインとは、最善のアウトカムを目指す上での推奨の度合いを提示して、医療者の意思決定を支援するツールである、ということです。
つまりガイドラインとは、我々の意思決定を支援してくれる道具だ、ということなんですね。

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最新の情報を入手する方法はいろいろあります。
身近なところでは文献検索をする、学術誌を読む、学会に参加する、セミナーや講習会に参加する、などです。
でも、さっきのRCT論文にもあったように、ただただ新しい情報を入手しても、使いこなせるかどうかわかりませんよね。
また世の中には怪しげな論文、怪しげな学会、怪しげなセミナーが山盛り存在します。
たくさんの情報があふれるなかで、どれが本当に信頼できる情報なのか。
みなさんがEBMを推進するうえで、最も簡単で、最も確実に、根拠のある情報を入手して、我々の臨床判断を支援してくれる一つの道具として、診療ガイドラインがあるわけです。
診療ガイドラインって、ただ読むだけじゃないんですね。
診療をする上で活用する、ということが大切なんです。
その具体的な活用方法については、後半でお話ししたいと思います。

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次に、少し視点を変えて、医療情報というものが何の役に立つのか、ということを考えてみます。
そこから、患者にとっての診療ガイドラインの価値がより理解しやすくなると思います。

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いきなり私的な写真を出して申し訳ないのですが、2014年に私、ちょっとややこしい病気になりました。
胸骨の裏に胸腺という臓器があるのですが、そこに悪性腫瘍ができたんですね。
院内の健康診断で発覚しました。
で、阪大病院に入院して胸骨を開いて全摘したんですけどね。

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5月に胸腺腫という診断が下って、だいたい1か月後くらいに手術を受けたんですが、悪性腫瘍摘出術という治療を受けるまでの1か月間という期間で私は、医療従事者がぶれのない医療情報を発信することがいかに患者を救うものであるか、ということを痛感しました。
程度の差こそあれ、皆さんも体調を崩すことがありますよね?
自分が患者という立場になったときに、その疾患について調べると思います。
私も当然、診断が下ってから、胸腺腫、治療、で調べまくりました。

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グーグルで検索すると、最初にヒットするのが国立がん研究センターのホームページなんですね。
そこには胸腺腫と診断されたらどんな治療が行われるか、が詳細に記されています。
腫瘍のサイズがどれくらいならどんな処置をするのか、手術をしたあとどんな後遺症が残りやすいのか、生命予後はどうか…などなどです。
私が手術を受ける前に一番欲しかった情報は、開胸術をしなければならないのか、ってことだったんですね。
胸腺腫のオペは、腫瘍のサイズが小さければ内視鏡で済むんです。
でもサイズがでかいと、開胸術になります。
開胸術と内視鏡では身体への負担が全然違いますよね?
私は以前、急性期の外科病棟で術前術後のリハをしていたことがあるので、開胸開腹術後の患者さんが術後どれだけ痛がるかたくさん見てきたので、余計に怖いわけです。
で、自分の腫瘍のサイズと照らし合わせて、いろんな大学病院のホームページを調べてみたんですけど、

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だいたいどこの大学病院のホームページにも、同じことが書いてあるんですよ。
胸骨正中切開を避けたいと思って情報を調べまくっていくなかで、あ、これはもう腹を決めて開胸術を受けるしかない、と、自分の覚悟が決まっていくんですね。
私はこのときに、標準的な治療法が確立してる、ってすごいことやな、と思いました。

あ、あとで紹介しますが、これは胸腺腫の治療法がたまたま標準化されてたのであって、疾患によってはこれは無論違ってきます。

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じゃあ我々の仕事。
例えば脳卒中 リハビリテーション、で検索します。
そしたらどんな情報が出てくるか、みなさんご存じですか?

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ググったら、国立循環器病センターのホームページが最初に出てきます。
そのページの、麻痺が出た場合の歩行トレーニングのところにはこんなイラストと、解説が書いてあります。
杖を使って3動作揃え型、ですね。
『半身がまひしてできなくなった動作を、健康なときとは異なった方法で、不自由ながらもできるようにする』

…これ、現在の片麻痺患者の歩行トレーニング方法からいうと、けっこうズレてますよね?
無論こんな感じのトレーニングをしている病院もあると思いますが、新しいトレーニング理論を取り入れてる病院なら、この方法は選択しないと思います。

脳卒中を発症した患者さん、あるいはご家族さんが、脳卒中のリハビリテーションについていろいろ調べて、いろんな情報が出てきて、具体的な取り組み方は病院ごと、セラピストごとにバラバラである。
私はこの状況は、患者さんを、あるいはご家族さんを、確実に混乱させると思います。
そうならないように、治療を受ける側がどのような情報に触れるべきか。
もうお分かりだと思いますが、診療ガイドラインを読むといいんですね。

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もう一度診療ガイドラインの定義を復習しておきます。
最善のアウトカムを提示することで、患者の意思決定を支援する、と書いてあります。
診療ガイドラインを使用する対象は患者さんも含まれるんですね。
そのため、診療ガイドライン作成のルールでは、できれば患者さんにもわかるような容易な言葉で記載されることが望ましい、とされています。

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現状では、すべての疾患において診療ガイドラインが存在するわけではありません。
むしろ診療ガイドラインが存在する疾患のほうが少ない状況です。
しかし今後、治療を受ける側が、治療を受ける前に、根拠のある情報を入手したい、という流れが加速してくると思います。
そして、治療を受ける側が、容易に、混乱せず、正確な情報を入手するために、様々な疾患に対して、患者さん、その家族も利用できるような診療ガイドラインが存在することが望ましいと思われます。

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ここまで、治療する側である医療従事者にとっての診療ガイドラインの意義、そして治療を受ける側である患者およびその家族にとっての診療ガイドラインの意義についてお話ししてきました。
最後に、診療ガイドラインを通して、医療従事者と患者との関係がどのように良くなるか、ということをお話しします。

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ここからのお話は、2017年5月に発刊されたばかりの、『PT・OT・STのための診療ガイドライン活用法』という書籍をベースにしています。
PT・OT・STは、おそらく医師や看護師に比べるとまだまだ診療ガイドラインを普段の業務に活用する、という意識が相対的に低いように思いますが、この書籍は我々セラピストが、普段の診療にどのようにガイドラインを活用するか、という点について非常に詳しく解説しています。
本日は具体的なところまではご紹介できませんが、また皆さんの興味があれば、別の機会にご紹介したいと思います。
この書籍を監修しているのが、

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京都大学大学院医学研究科の中山健夫教授です。
この方は健康・医療に関する問題解決を支援する情報のあり方、について研究しておられる方で、EBMとか、診療ガイドラインとか、あるいは医療におけるコミュニケーションのあり方などについて多くの論文や書籍を執筆されています。
中山教授が一番こだわっているのが、『情報』とは何ぞや、ってところなんですね。
情報、って何か?
って、改めて聞かれると、意外と説明するのが難しいですよね?

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「情報」は、「(意思決定において)不確実性を減ずるもの」であると、クロード・シャノンという人物によって定義されています。
これが情報の定義です。
「情報=不確実性を減ずるもの」とは何か、例を挙げてご説明します。

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これは『メディカルノート』という医療情報サイトの中山教授の記事から抜粋してきました。

例えば、休日にナビが付いていない車で京都からUSJに遊びに行くことになったとしましょう。USJに向かう途中、道が二つに分かれている場合、どちらの道を選択するでしょうか。何も情報がないので、「選択できない、分からない」と思われる方が多いのではないでしょうか。
このように、「分からない=情報がない」時は、どちらがUSJに行ける可能性(確率)が高いか分からないので、不確実性が最も高いということになります。
分かれ道のところに「右の道は大阪方面、左の道は奈良方面」という道しるべがあれば、奈良よりは大阪に向かったほうがUSJに近づけそう、言い方を変えれば、近づく確率が高まりそうだと分かります。
次の分かれ道では「山方面、海方面」という道しるべがあれば、海方面に向かった方がUSJにたどり着ける確率がさらに上がりそうだと思えます。
このような形で、私たちは枝分かれのあるところで常に道標を探して、自分の目指すゴールにたどり着く確率を高めようとしているのです。
この道しるべが「情報」なのです。
つまり情報というのは、意思決定をするときにゴールにたどり着く確率を高めてくれる手がかりなのです。

…と書いてあります。
この文章では、ユニバまでドライブする、というたとえになっていますが、ではこれを、我々が携わっているリハビリテーション医療で考えてみるとどうでしょうか?

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医療、特にリハビリテーションにおける意思決定は、非常に高い不確実性を含んでいますよね。
例えば料理のレシピを考えてみましょう。
半熟ゆで玉子を作りたい。
そのためには、レシピを検索して、熱湯で何分ゆでればよい、って情報は簡単に入手できますし、レシピ通りにすればまぁ間違いなく半熟ゆで玉子をつくることができるわけです。
でも我々の仕事はそんなに簡単じゃないですよね?

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先日お亡くなりになった日野原重明先生が影響を受けたウィリアム・オスラーという医学者は、「医学は不確実性の科学であり、確率のアート(技術)である」という言葉を残しています。
医学とは、ある治療がその患者さんに「必ずよい」効果が示すかどうか100%とは言えない中で、最大限に自身の知識を用いて、患者さんに最良のことを行おうとる行為であると言う意味です。
そこが医学のむずかしさであり、逆にいうとやりがいのあるところなわけです。
そしてその不確実さを少しでも減らして、患者さんをよくする確率を高めるための意思決定の道しるべになるのが情報であり、医学の場合の情報はエビデンスやセラピストの経験ということになります。
そして、少しでも良い結果を得られるようにするには、治療する側も、治療される側も、より質の高い情報を入手しなければなりません。

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たとえば初期乳がんの治療としては、手術、放射線療法、化学療法、ホルモン療法など様々な治療法があって、どの方法が患者さんの長期生存を良くするかについて様々な議論があります。
どの方法にも、メリットとデメリットがあります。
最近でいうと、小林麻央さんが乳がん発見後に民間療法中心の治療を行って、気が付いたら全身に転移していた、という事例もありましたよね。
医療情報をうのみにせず、落とし穴に注意してしっかり見ることは非常に重要です。
こういった場合に、どの方法を選択するかを考える上で、Shared decision making という意思決定の方法が重視されてきています。

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Shared decision makingというのは、どの治療が最良なのかが分かっていないなかで、治療者と患者が、今利用できる最善のエビデンスを共有して一緒に治療方針を決定していくという方法です。

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一般的に、医療において意思決定を考える場合、大きく3つのタイプに分けられるとされています。
パターナリズムモデル、シェアードディシジョンモデル、インフォームドディシジョンモデルの3つです。
パターナリズムモデルは、治療者が提供する情報は少なく、治療者が意思決定の中心となります。
例え複数の選択肢が想定されても、患者には選択肢を選ぶ能力がないという想定のもと、治療者が意思決定を行います。
これに対して、シェアードディシジョンモデルでは、治療者は提供する情報を制限することはなく、患者の意思決定に必要な情報をできるだけ多く提供します。
そして、治療者と患者が話し合いを重ねて意思決定が行われます。
インフォームドディシジョンモデルでは、治療者から提供される情報量が多いのは同じですが、治療者と患者で一緒に決めるのではなく、患者自身で意思決定を行うというものです。
今後医療における多くの意志決定が、パターナリズムモデルからシェアードディシジョンモデルに変化していくと考えられています。
そして、Shared decision makingを推進するためには、医療従事者は、これまで以上に患者さんに合わせた高いコミュニケーションスキルを獲得して、常に新しいエビデンスを勉強し続ける向上心が、今まで以上に強く求められていくことになります。
当然この流れはリハビリテーションの治療法選択においても例外ではありません。

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セラピストが治療において目標や治療における意思決定方法を調査した先行研究では、
・療法士は患者の自主的な選択を促すより、最も効果的と思われる方法を暗黙的に決めることが多く、療法士中心で決定を下す傾向がある、
また、
・意思決定への患者の関与を調査した研究では、療法士の多くは患者を関与させたと報告している一方で、患者は療法士からの相談や同意確認がなく、決定するための十分な支援もなかったとしていた、という報告があります。
こうしたことを背景に、近年、リハビリテーション分野においても、SDMを実践することでよりよい治療ができるようになるのではないか、という研究が始まっています。
そういわれてみると、確かに我々が治療内容やゴールを考えるときに、どれくらい患者さんとしっかりディスカッションをしているか、というと、しっかりした同意を取らない傾向があると思われます。

でも、ここでみなさん、「そんなこと言ったって、実際に担当患者さんの圧倒的多数はなかなか情報共有することが難しいよ」と思われるかもしれません。

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Shared decision makingでは、患者さんは自分で意思決定する必要性が高まります。
でも自分で意思決定できない患者さんもたくさんいますよね?
そういった場合に、患者さんに強制的に意思決定させる必要はありません。
そこで関心が持たれているのがデレゲーション(委任)という考え方です。
これは、患者さんが医療従事者から様々な情報を提供された結果、患者さんが「先生が私にとって最良と思うことをしてください」というように、医療従事者に任せるという方法です。
これは、コミュニケーションの過程で患者さんが主体的に「この医療従事者に意思決定を委ねる」と決めた、ということになります。
医療従事者の立場からすると、患者さんに意思決定を委ねられた、という状態です。
これがデレゲーションです。

ただし、この場合でも、前提として、医療従事者と患者さんとの間で、最新のエビデンスに基づいた治療方針に関するコミュニケーションが成立している、ということが重要であり、我々医療従事者と患者さんの双方が、これまで以上に医療情報、最新のエビデンスについての知識を得ることが大事なことに変わりはありません。

…ということで、ここまで、我々医療従事者にとって、また患者さんにとって、最新のエビデンスを入手するということの大切さについて説明してきました。
ではまず最新のエビデンスをどこで入手したらよいのか。
現在、医療従事者および一般生活者へのエビデンスやガイドラインの普及に向けた取り組みが様々な形で始まっています。

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興味を持った方は、まずインターネットで「Minds(マインズ)」って検索してみてください。
公益財団法人日本医療機能評価機構の情報センターである「Minds(マインズ)」が各領域の診療ガイドラインを中心に、近年の重要論文などを無料で提供しています。
そこから皆さんのEBMへの取り組みが始まると思います。
以上が私の考えるガイドライン活用法です。

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また、講義の後半で解説した、シェアード・ディシジョンメイキングについて興味を持ったヒトは、9月15日に中山先生がこんな本を出版されます。
これ、つい先ほど、物品購入の願いを出しましたので、手元に届くと思います。
もうすぐですが、9月16・17日には京都大学で第9回日本ヘルスコミュニケーション学会というものが開催されますので、参加してきます。
私は、これからセラピストが職域を拡げて自分の食い扶持を稼いでゆくためにはこういった分野の知識が非常に重要となってくると思いますので、興味のあるヒトには追って最新の情報をお伝えしたいと思います。






…ここまで読んだあんた、相当ヒマやね。
HAHAHA。

Tuesday, August 29, 2017

夏の思い出 鹿児島旅行2日目!

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指宿スカイラインで知覧へ。

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知覧の武家屋敷の観光案内所。
昨日大河ドラマの撮影してたんだって。

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刀で斬り合いしてて…
野球部あるあるでガキどもが刀を使って素振りし始めたら、観光案内所のおじさんがやってきて…

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本格的な素振り教室が始まった。。。
少年野球のコーチをしてたそうです。

わかりやすい素振り教室でした。

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この塀みたいなんはNHKの撮影用の大道具。

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落書きしてはいけない。

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この建物でも大河ドラマの撮影したそうな。

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知覧の特攻平和会館。

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平和って当たり前じゃないな。

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指宿に移動して、お昼はかんぱち丼!

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マンゴーサイダー美味かった。
あ、オリベッティ、マンゴージャムをお土産に買いました。
TS祭りの時にお渡しします。

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指宿のたまて箱温泉へ。

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絶景でした。

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鹿児島市内に帰ってきて、お土産買って、晩御飯。

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かんぱちのお刺身と魔王のロックでフィニッシュ。

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あ、しろくまの本家がありました。

楽しかった。
明日帰ります。

Monday, August 28, 2017

夏の思い出 鹿児島旅行初日!

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今日から3日間、一家で鹿児島旅行です。
朝4時過ぎに起きて、始発で伊丹空港へ。
7時過ぎのフライトなり。

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8時半過ぎには鹿児島到着。
レンタカーは『おいどんレンタカー』
いや、もっとメジャーなレンタカー屋さんいっぱいあったんやけど、おいどんレンタカーを選ばざるをえないでしょうが!

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まずは霧島温泉郷へ。
坂本龍馬とおりょうの銅像。
日本人で初めて新婚旅行したんだよね。

…そういえばボキ、結婚して12年ちょい。
高知を除いて、かみさんと旅行なんて新婚旅行以来じゃないかな?

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綺麗な川でカモにエサをやる、の巻。

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霧島はとにかく龍馬とおりょう推しがすごいのだが…ブタ化するのはどうかと思う。

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霧島から桜島に向かう道中、霧島リハビリテーションセンター発見!

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ちょっとだけ中に入ってみた。
めっちゃ温泉湧いてるし!

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あ、当然霧島神宮にも。

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めっちゃでかいご神木!

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お昼ごはんは海ぶどう丼。
びっくりするくらい美味い。

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桜島。
100年前の大噴火で埋まった鳥居のある神社。

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普通に噴火がある生活って、なんかすごいな。

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桜島が綺麗に見えます。

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そして桜島といえばやっぱり長渕剛だよね。

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…うん、さすがやわ。

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桜島を見つめる長渕剛。

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桜島からフェリーで鹿児島市内へ。
おいどんが勧めてくれたフェリーのうどん。
素うどんやのにさつま揚げ入ってる。

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ガキどもも喜んでました。

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フェリーからも桜島が綺麗に見えました。

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夜はホテルの近くの小料理屋さんへ。
のどぐろの煮付け。

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岩牡蠣と森伊蔵ロック。



贅沢しました。
今からコード・ブルー見て寝るわ。

Sunday, August 27, 2017

基礎バイメカセミナー2017 中級最終日!

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いよいよ最終日。
朝からがっつり歩行のバイメカを学んで、お昼は恒例のつけ麺屋さんへ。
ここ、普通でさえ麺の量が多いねん。

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そして今日は自分への挑戦として、特盛にしてみた。
なんとか食い切れた。
まだまだいけるな。

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あ、昨日の看板でキドグチさんがキメ顔。

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午後はヤマモトスミコの講義。
歩行の各相での股関節、膝関節、足関節の角度を書かれたカードを正常歩行の通りに正しく並べかえてます。
ゲッツノイマンの講習会でやったやつやわ。

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ボキのグループはモリイちゃん、キドグチさん、カジカワくん、アサイくん、インくん。
やるからには1位にならんとな。
まぁボキは写真撮ってるだけやったけど、宝塚リハのセラピストが集まったグループが1位にならないはずがないでしょ?

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見事に1番はじめに完成させて、OTキドグチさんのために第2ラウンド。
こんなもん分かるかい!
って途中でカードをぐじゃぐじゃにしてドヤ顔のキドグチさんと、びっくりするPTたち。
あ、もちろん捏造写真です。

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3日間、あっというまやったわ。
5年前の2012年に受講した時に書き留めたメモを読み返しながらもう一度同じ講義を受講する、という作業はめっちゃ勉強になりました。

このメモは5年前のやつ。
『(ミッドスタンス以降で)股関節伸展位を保持するには股関節屈曲モーメントが必要。決して伸展筋力が弱いから保持出来ないわけじゃない』

…多分5年前のボキはこの言葉の意味は理解出来ても、いざ臨床で何をすべきかは分からなかった。
だってまだT-Supportが無かったからね。

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改めて、T-Supportが力学的にいかに優れた歩行補助具であるか、って事がよくわかった3日間でした。
江原先生、山本先生、勝平先生、櫻井先生、井川先生、ありがとうございました。
ついてきてくれた宝塚リハの7名の精鋭たち、ありがとう、お疲れさん。




…あ、山梨の老人保健施設でT-Supportを使って頂いてるオオニシさんから衝撃的な写真が!!!


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…初夜やなぁ。
嫁ぎ先でしっかり働いて、可愛がってもらうんやで。





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今帰りの新幹線です。
明日から鹿児島に行きます。
今度は家族旅行なり!

クタクタやけどワクテカやわ。

Saturday, August 26, 2017

基礎バイメカセミナー2017 中級2日目

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今日はいよいよがっつり歩行のバイメカについて。
講義もさることながら、基礎バイメカセミナーの面白いところは質問時間の長さ。
今日なんて、午後3時から5時まで2時間丸ごと質問タイム。
楽しかった!

お昼ごはんは近所の海鮮丼屋さん。
やっぱり美味しいわ。
丼食いながら、ヤシオを近森から宝塚に引っこ抜いてみようかと検討。

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あ、昨日の懇親会のちゃんこ屋さんの看板。

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アサイくん、なかなかええ顔してるなぁ。
もうちょっとで合格や。

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もっと上を目指すなら、こんな感じで全ての感情を捨て去った表情をするんやで。

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な?






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夜はインくんとアサイくんが代官山に服買いに行ったので、モリイちゃん、ハラダさん、キドグチさん、カジカワくん、ヤマモトくんとボキの6人で晩御飯。
御徒町でチーズフォンデュ。
今日も某患者さんのためにキドグチさんのどアップ。

あ、インくんとアサイくんがラフシモンズでトックリのセーター買ってきてくれました。
気を使わせて悪いね。
明日さっそく着てみようか。


そんな2日目。
 

Friday, August 25, 2017

基礎バイメカセミナー2017 中級初日

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宝塚リハからは8名で参戦です。
おそらく4階にご入院中の某患者さんが期待してこの記事を読んでおられるはずなので、キドグチさんの写真をのっけておきます。

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近森のヤシオとも再会。

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初日の夜は恒例のちゃんこ屋さんでの懇親会。

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あかつ!

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あかつのケツ!

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あかつに興味津々のヤマモトスミコ!

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明日も頑張るためにアサイくんに施術しておきました。

さぁ明日からいよいよ1番楽しいところがはじまるな。
ワクテカやわ。

Thursday, August 24, 2017

国際結婚になるとますます心配事が増えるんやろな。

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国際医療福祉大学の大学院でヤマモトスミコの下でGSの研究をされている、China Rehabilitation Research CenterのPO、リンさんが当院の臨床の見学に来られました。
通訳のオリベッティ付きで。
昨日はよしおっちのガイド付きで千里リハを見学されたそうです。

『吉尾先生は現在、脳卒中では日本ナンバーワンのセラピストですが、だいたい2年後にはワタクシがそのポジションに就くことになっています』
って言ったら、リンさんめっちゃびっくりしてた。
HAHAHA.
けどほんまやで。

実際に当院でGSとT-Supportを使って立脚後期を作ってる工夫についてご覧いただきました。
TSがいつか中国でも普及したらええな。
今日の手ごたえだと、意外と近いうちにあり得るかも…

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帰り際、オリベッティからTS祭Tシャツをいただきました。
9月2日にひまを持て余してるそこのあなた、今からでも間に合う…はず。
//pacificsupply.wixsite.com/kawamura-tsmatsuri

当日の内容は…今日からスライド作り始めます。
もう一度ターミナルスタンスの重要さについてじっくり考えられる内容にしたいと思います。

ばたばたしたけど刺激だらけの1日でした。
うなじの髪の毛を三本抜いてから寝ます。
おやすみなさい。

Wednesday, August 23, 2017

カタツムリの名前、決めたんや。

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仕事終わりに能勢口で降りて、百均へ。
紙コップで飼育するわけにいかんので、飼育のためのボトルと水苔を購入。
シソの葉っぱの四草くん(←読めるかな?…本日命名)、元気にシソを喰っております。

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午後、2階新人ヨシダくんの患者さんのジャッジ。
プッシャーがあってなかなか歩行トレーニングが難しいのだが。

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うーん、まだまだ前額面ではいろんな問題を抱えつつも、それでも、ガストロのトレーニングに関しては3人4脚でずいぶん良い結果が得られるように思います。


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続いて2階ナカさんの患者さん。
随意性はええんやけど、麻痺側下肢への荷重を促すのが難しいねん。
T-Support装着するだけで、歩行速度とか、体幹のアライメントとか、めっちゃ変わるん。

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でも、一番ええんはやっぱり3人4脚。
患者さんがリラックスしてくれるのが一番ええことやわ。

今日は2階新人フジイくんの新患さんもやりがいのあるヒトやったし。
ここからしばらくは2階が熱いな。



てかどのフロアにも毎日見させてもらいたい患者さんがたくさんおるん。
どこかのフロアに長時間滞在すると、他のフロアが気になるんや。
同じように、T-Supportを嫁入りさせたたくさんの病院で、ちゃんとお仕事させてもらってるのか、気になるん。

どないしたらええんやろ?
 

Tuesday, August 22, 2017

兵庫の麺を食べ尽くす1日。ペットのお土産付きツアー、その一部始終をどぞ。

今日はお仕事お休み。
ということで、家族でお出かけ。
テーマは『兵庫の端っこで麺を食べる』

まずは宍粟へ。
ボキ、人生初宍粟かと思いきや、おかんが言うには、小学校低学年くらいに一度行ったことがあるそうな。
小学校低学年って…もう35年以上前でしょうか?
当然覚えておりませんけども。

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ワタクシ、実家が神社だったので…旅先の神社には目がないのです。
播磨一の宮の伊和神社。
これはかなり格式の高い神社です。
たぶん。

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ボキ、でっかい木、好きやねん。
この後、伊和神社の向かいの道の駅でお野菜をいっぱい購入。

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そこからさらに山の奥の奥の奥の奥の奥の奥の奥のほうへ…
イメージでいうと、『ノルウェイの森』でヒロインが入所生活を送った山奥の施設に、ワタナベが逢いに行くやん?
ああいう感じなん。
MAJIDE。

で、山奥にある、音水湖ってダム湖で、カヌーしたん。

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あ、これがその音水湖ね。

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ガキどもは2人で1台。

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ボキもカヌー初体験。
休日は新聞を取るために玄関出る以外はずっと部屋で過ごす超インドア派のボキですが。
カヌー、めっちゃ楽しかった!

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ガキどものこの笑顔。
 
これな、動画ではほんまにボキの危機感が伝わらんと思うんやけどね。
ボキの乗ってるカヌーは結構不安定なん。
側方の動揺に弱いねん。
そこに、ガキどもがぶつかってくるわけ。

まぁ…でも楽しかったんやけどね。

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カヌーの後、さらに山奥へ。
もう本当に、あと3歩くらいで鳥取県、ってくらいの場所に、宍粟名物の滝流しそうめんがあるん。
これ、川をまたいで、向こうからそうめん流してくれるん。

フィニッシュの印にさくらんぼが流れてくるん。

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さくらんぼかわいいよさくらんぼ。
そうめんは当然、揖保の糸です。

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そうめん食べたあと、下を流れる川で水遊び。
氷ノ山から流れてきてるんやろか?
足がしびれるくらい冷たいねん。

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そうめんを流してるレーンを下から見上げます。

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ホンマにきれいな水やったわ。。。
宍粟、ええとこやった。




さて、宍粟で揖保の糸を喰ったあとは、豊岡・出石町へ。
今度は出石そばを喰べるのです。
宍粟から出石…正味2時間かかったわ。
遠かった。
朝来の峠越えがえげつなかった。
朝来といえば、なつみのあの患者さんはどないしてるやろか?

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やってきました出石。
皿そば、好きやねん。
ネットで調べて、こだわりのお蕎麦屋さんへ。

めっちゃあまみのある麺で、ウマウマです。

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蕎麦湯を飲んでたら、なんかええ香りがするねん。
ふたを開けてみたら、ゆず!

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25皿いただきました。
明日香さんは15皿食べました。

たらふくそばを喰ったあと、城下町出石を散策。
ええ雰囲気やったわ。

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警備員さん、石垣を昇ろうとしてるアホが居ます!

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例のああいうやつがあったから、当然ながらやります。
いつまでこれに付き合ってくれるかね。。。



あ、当然ボキもやりますよ。




ボキがどっちの看板に顔を突っ込むか、当然おわかりだと思いますが。









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うん、今日はなかなか破壊力のあるやつが撮れた。




夕方5時過ぎに出石を出発して、川西に帰ってきたのが7時過ぎ。
意外と近いよね?

帰宅して、伊和神社の前の道の駅で買った野菜たちを見てみたら。

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シソウの青シソの袋の中にかたつむり!

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きゃわきゃわです。

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とりあえずこやつが食ってたしその葉っぱをエサにしてみた。
職場のデスクにケースを置いて、育ててみようかと真剣に検討中。

…楽しい一日でした。

Monday, August 21, 2017

かしこさの階段

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9月16・17日に4階ヤマモトくんと一緒に京大で開催される日本ヘルスコミュニケーション学会なるものに行くことにしました。
こないだのガイドラインの院内研修のスライドを作成してて、これからリハビリテーションをもっと良いものにするにはこのあたりの知識が絶対必要だと思いまして。

この秋も土日は楽しそうな予定がてんこ盛りです。
今週末は東京でバイメカセミナー。
9月1週目に川村義肢本社でTS祭、翌日滋賀で落語。
2週目、東京で補装具の認定PTの研修。
3週目、京大でコミュニケーション学会。
4週目、職場の大運動会と認定PTの指定研修。
10月1週目、ガキどもの運動会。
2週目、東京で義肢装具学会。
3週目、静岡で臨床歩行分析研究会定例会。
4週目、金沢でPT協会全国研修会。
11月1週目、東京で神経理学療法学会SIGs。
2週目、滋賀で近畿学会。
2週間飛んで、12月1週に東京でTFLさん主催のセミナー。
そして日程は未定ですがもう1件、東北方面での下肢装具セミナーの予定が入りそうな状況です。
ボキ、もっともっとかしこくなりたいねん。

出勤時、Facebookでシェアされてた小学校の先生のブログ//manabitudukeru.seesaa.net/に面白い記事がありました。
『かしこさの階段』ってお話なんだけど。
小学校の先生が、勉強をする目的を、1年生にもわかるように工夫して伝えようとしてる。

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この「かしこさの階段」の図、めっちゃよく出来てる。
セラピストの成長も、かくあるべし、やわ。
特に後半。
わかる⇒できる⇒説明できる⇒伝えられる⇒伝え合える
説明は、言葉で、文章で、図や表を使って。
最終段階では伝え合って、その人数を増やしてく。
これって、学会発表して、論文にして、チャンスがあればセミナー開いて…って過程そのまんまだ。
せっかくボキという超革命児的PTと一緒に働く機会を得た若い衆には、大勢のセラピストに自分の臨床を伝えて、分かり合えるヒトを増やす作業ができるところまで自分の能力を高めて欲しいねん。
そういうスタッフが増えてくれたら、ボキ、プラントハンターになれるやん?

ブログの本文から、一部抜粋。
「かしこい」という言葉の意味を考え始めてからうっすら見えてきたこと。
それは「かしこさ」って学び続けることにつながっている。ということ。
「かしこさ」とは今いる場所にあぐらをかいたとたんに消えちゃうものだから。
常に一歩上に向かってチャレンジする過程(学び続ける過程)にしか存在しないんだな


これって、タッツーが言ってるいつものやつやん!
以下、タッツー好きだけどうぞ。
『先生はえらい』から。

・教習所の先生は「君は他の人と同程度に達した」ということをもって評価します。
プロのドライバーは「君は他の人とどう違うか」ということをもってしか評価しません。
その評価を実施するために、一方の先生は「これでおしまい」という到達点を具体的に指示し、一方の先生は「おしまいということはない」として到達点を消去してみせます。
ふたりの先生の違うところはここです。ここだけです。
(中略)
それは「技術には完成はない」と「完璧を逸する仕方において創造性はある」です。
この二つが「学ぶ」ということの核心にある事実です。

・私たちが学ぶのは、万人向けの有用な知識や技術を習得するためではありません。
自分がこの世界でただ一人の掛け替えのない存在であるという事実を確認するために私たちは学ぶのです。

・残念ながら、「自分が思っていること」をそのままストレートに相手に向って告げるということは、私たちにはできません。
だって、相手がいるから。
私たちが口にする「自分が思っていること」は相手によって変ります。
どうして「自分が思っていること」の切り出しが違うかというと、それは自分のことをどう思われたいのかが、相手によって違うからです。

・私たちに深い達成感をもたらす対話というのは、「言いたいこと」や「聴きたいこと」が先にあって、それが言葉になって二人の間を行き来したというものではありません。
そうではなく言葉が行き交った後になって、はじめて「言いたかったこと」と「聴きたかったこと」を二人が知った。
そういう経験なんです。

・コミュニケーションと言うのは、要するに、何かと何かを取り替えることです。
そして何かと何かを取り替えたいという欲望がもっとも亢進するのは、そこで取り替えられつつあるものの意味や価値がよくわからないときなのです。
だって、「わかる」とそれ以上コミュニケーションを続ける意欲が失われてしまいますからね。
人間同士のコミュニケーションはいつだってそうです。




学ぶ、って奥が深いわ。
そしてT-Supportのことが好きになればなるほど、教育に関する体系的な知識が必要だ、って思う今日このごろ。
ワイン飲みながらコード・ブルー見よか。

Sunday, August 20, 2017

帰りの電車で吹き出すかとおもた。。。

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そうめんかそばか、あるいは両方か。
考えながら、くそコラグランプリを覗いたら…
//twitter.com/hashtag/%E6%96%B0%E4%BA%95%E3%81%95%E3%82%93%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA?src=hash
こんなんずるいと思うわ。
どう見てもさくらんぼやん。

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午前、ウエダくんの患者さんのジャッジ。
左が1週間前。
右が今日。

1週間前は、麻痺側膝関節のエクステンションスラストが見られてたん。
底屈モーメント見たら、粗い二峰性になってるでしょ?
それが今日の評価ではずいぶん改善してきました。
あ、ガストロの筋活動も良い感じで変化しています。

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あ、相変わらず足関節の底背屈がひっくり返ってるから、角度のとこだけ気を付けて見てくださいね。
手ごたえとしては、3人4脚がよさげな感じがします。
しっかり前足部に荷重できてると思うねん。
ウエダくん、今度時間作ってちょっと一緒にデータ整理しよう。

てか、そろそろTS3人4脚の検証を、プロトコルしっかり固めて数を増やしてみようと思うねん。
論文にしよう。
そうしよう。

明日からの8月の終わりにかけていろいろイベントがてんこ盛りです。
体調崩さないように楽しみたいとおもいます。

とりあえず今からワイン飲みながらガキどもとイッテQ見るわ。
じゃあの。

Saturday, August 19, 2017

落語→花火。

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町内の老人会から落語の依頼がありまして、自治会館に行きました。
ぜひとも『リハビリ八景患者戯』を聴きたいんだ、ってご依頼。

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めっちゃ久しぶりにやったけど、受けたよ。
やっぱりええネタやな。
自信ついたわ。

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夜、川西能勢口へ。
モコハウスのナカムラさん家で猪名川の花火。

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めっちゃ近くに見えた。
贅沢しました。



2日間、リフレッシュ出来たわ。

Friday, August 18, 2017

人間も、箸とおんなじや。研いで出てくるのは、塗り重ねたもんだけや。一生懸命、生きてさえおったら、悩んだことも、落ち込んだことも、綺麗な模様になって出てくる。お前のなりたいもんになれる。

 
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柵には当たらなかった。
良い休養になった。
ぼちぼち帰ります。

Thursday, August 17, 2017

出力が入力を超える、ってホンマなんやなぁ、タッツー。

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夕方、院内研修会(第1回)。
テーマは『診療ガイドラインを活用しませんか?』
たくさん集まってもらいました。

あ、ウエノハラ士長の顔が入ってもうた。

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1番嬉しかった感想。
OTさん。

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1番熱かった感想。
STさん。



タッツーのブログ、『教育の奇跡』から一部。

私が知って驚倒したのは、「教師は自分が知らないことを教えることができ、自分ができないことをさせることができる」という「出力過剰」のメカニズムが教育制度の根幹にあるということである。
それが教育制度の本質的豊穣性を担保している。
教師であるためには一つだけ条件がある。一つだけで十分だと私は思う。
それは教育制度のこの豊穣性を信じているということである。
自分は自分がよく知らないことを教える。なぜか、教えることができる。
生徒たちは教師が教えていないことを学ぶ。なぜか、学ぶことができる。
この不条理のうちに教育の卓越性は存する。それを知って「感動する」というのが教師の唯一の条件だと私は思う。
長い時間をかけて、この巧妙な制度を作り上げた先人たちの知恵に敬意を払うこと、それだけが教師の条件だと私は思う。
もし、生徒たちが学んだことは、どれも教師がすでに知っていたことの一部を移転したにすぎないと思っている教師がいたとしたら、私は「そのような人間は教卓に立つべきではない」と思うし、当人にはっきりそう告げるだろう。
その人には「教育制度に対する敬意がかけている」からである。
教育制度に敬意を持てないものは教師になるべきではない。
教育の奇跡とは、「教わるもの」が「教えるもの」を知識において技芸において凌駕することが日常的に起きるという事実のうちにある。
「出力が入力を超える」という事実のうちにある。
豊かな専門知識を持ち、洗練された教育技術を駆使できるが「教育の奇跡」を信じていない教師と、知識に貧しく、教え方もたどたどしいが「教育の奇跡」を信じている教師が他の条件を同じくして教卓に立った場合、長期的には後者の方が圧倒的に高い教育的アウトカムを達成するだろう。
私の経験はそう教えている。





…正直、いくらガイドラインの話をしても一緒や、って、心のどこかで思ってたん。
反省しないと。
教育は奇跡を起こせるんだ、ってことが腑に落ちた、そんな時間でした。

あ、第2回が8月下旬にあるので、それが済んだらスライドここにアップしますね。

明日はお休みです。
かみさんとガキどもと梅丈岳に行ってかわらけ投げしてきます。
いっぱいお願いしないといけないことがあるん。
かわらけを柵で粉々にしないように気をつけマッスル。

Wednesday, August 16, 2017

あと一日、ふんばりきれないことはない気がする。

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4階ヤマモトくんが徳島に帰ってたそうで、お土産くれた。
ありがとう。
でも気ぃつかわんでええんやで。

明日の夜、飲ませてもらうわ。

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実習生晋ちゃんの送別以来の病棟落語。
『鉄砲勇介』

…なんかこの頃、びっくりするくらい汗かきやねん。
ネタに集中できんくらい。
更年期やねん。
冷や汗ちゃうで。
B子が喜んでくれたからええねん。
それでええねん。

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帰りの能勢電。
夏恒例の風鈴電車。

夏の終わりのハーモニー聴きたくなってきた。
明日は院内研修会。
ラストスパート頑張ります!
 

Tuesday, August 15, 2017

教壇をはさんで行われる知の運動

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午前、4階新人コバヤシくんの新患さんのジャッジ。
緑ガストロ、青前脛骨筋。
身体機能は決して悪くないんだけど、ターミナルスタンスのここぞ、ってところで膝伸展位保持ができないのだ。

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3人4脚で一発解消か、と思いきや、ここでも膝がふんばりきれない。
ふんばりきれないというか、不安感から力を抜いてしまう感じ?
ガストロも肝心のタイミングで収縮が見られにくくなるのだ。
原因はたぶん、急性期の理学療法にあるような気がするんだが…

じゃぁこの問題に対してどの道具を選択するか、が回復期のPTの腕の見せどころ。
今日のところはボキの意見はあんまり言わずに、コバヤシくんと師匠のクリームの2人に考えてもらうことにしました。
これからどんな道具使ってどんな運動する?
彼らがどんな答えを用意してるか、楽しみンゴねぇ。

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明後日のガイドラインの研修のスライド…まだ完成してないんだけど、その研修のあとに新人とそのプリセプターを対象とした研究法入門講座、って研修会もやるん。
こっちのスライドもまだできてない。
ようやく今日作り始めました。

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これ、うちのセラピストには何度か聞かせたかもしれないけど、やっぱりボキが身をもって感じた、エビデンスの大事さというか…エビデンスがいかに患者の気持ちを奮い立たせるか、という話ができると思うので、今回もその話をしておこうと思ってます。

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ちなみに『脳卒中 リハビリテーション』でググってみたら、一番上に出てきたのが国立循環器病センターのホームページ。
そこに脳卒中の歩行練習はこんなのだ、って、こんな感じで書いてある。
これはエモいなぁ…

時間がないけど、エビデンスの講習会と、研究法入門の講習会…早く仕上げなきゃ。
新人さんに何とかメッセージが伝わればいいのですが。
毎年毎年エビデンスの話をしても、真意がなかなか伝わらないのでもう終わりにしようか、って思ったりしますが、やっぱり諦めない。




タッツーの『街場の教育論』より。
いつものお馴染みのお話。

教師というのは、生徒をみつめてはいけない。
生徒を操作しようとしてはいけない。
そうではなくて、教師自身が「学ぶ」とはどういうことかを身を以て示す。
それしかないと私は思います。
「学ぶ」仕方は、現に「学んでいる」人からしか学ぶことができない。
教える立場にあるもの自身が今この瞬間も学びつつある、学びの当事者であるということがなければ、子どもたちは学ぶ仕方を学ぶことができません。
これは「操作する主体」と「操作される主体」という二項関係とはずいぶん趣の違うもののように思います。
前にラカンを引いたときに、教師が教師として機能するのは教壇に立っているからだと申し上げました。
「人は知っている者の立場に立たされている間はつねに十分知っている。教える者としての立場に立つ限り、その人が役に立たないということは決してない」。
ラカンはそう言っていました。
「教壇に立つ」というのは、そのこと自体が、「私は教育の有効性を信じている」と信仰告白することです。
私もまたかつては教壇の「そちら側」に座っていて、師の言葉を書き取っていた。
今、私は教壇の「こちら側」に立っていて、私の言葉を書き取らせている。
そういう立場になることになったのは、私がこの「教壇をはさんで成立する関係」を信じたからである。
その関係を信じるものは、いずれこの教壇の「こちら側」に立つことができる。
教師は教壇に立っているだけですでに無言のうちにこれだけのことを述べているわけです。
何も言わなくても、何もしなくても、「私は教壇をはさんで行われる知の運動を信じる」という信仰告白を、教師は教壇のこちら側に立つことによってすでになし終えているのです。



…昨日も今日も、ボキの情熱に水をぶっかけるような出来事が起こりまくりラクリマクリスティてすが、全部受け入れていきマッスル。
明日は病棟落語&オリベッティとの情報交換会。

Monday, August 14, 2017

不確実さを避けられない状況の中で、少しでも不確実さを減らし、良い結果が期待できるような方法を採るために最善を尽くそうとしているのが医学の姿だ。

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お盆の通勤時間帯の電車はガラガラで快適です。
朝から事務作業をコツコツと進めていると、理学療法診療ガイドラインの班長の山梨リハのイトウ先生からメール。
脳卒中班の次のミーティングの日程が8月29日になりそうです、と。
また田町に行きますねん。
早速新幹線をネットで予約。
ボキ、EXカード持ってるんです。
これめっちゃ便利やねん。
スマホで予約ができる上に、ポイントがたまったら、普通の指定席の料金でグリーン車に載れるんですよ。
8月29日、ボキ、42歳にして初めてグリーン車に乗ります。
ワクテカです。




今日もかみさんとガキどもが不在なので、帰宅してからもダラダラと仕事をしています。
一番効率が悪いパターンかもしれません。
さっさと切り上げて、今日はコード・ブルー見なきゃね。

ちなみに今作っているのは、木曜日に院内で講師させてもらう研修会のスライド。
タイトルは『ガイドライン活用法』。
ガイドラインに関する院内研修会は毎年のようにやってるんだけどね。
未だにガイドラインの価値が伝わってないように思うのです。
そこで今年はちょっと切り口を変えて、

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情報とは何ぞや、という部分から理解してもらおうか、なんて考え始めて、現在ドツボにはまってるのです。

ある治療がその患者さんに「必ずよい」効果を示すかどうか100%とは言えない中で、最大限に自身の知識を用いて、情報収集して、最良のことを行おうとするのが医学。
でも自分の選択した治療法が必ず効くとは限らない。
特にリハビリテーション医療は、アウトカムがはっきりしない分、本当に自分の選択した治療法が正しいのかが分かりにくい。
それでも、少しでも効く可能性が高いと思われる治療法を、セラピストは自身の経験やエビデンスに基づいて選択する。

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そのためにも、セラピストが医療情報をうのみにせず、落とし穴に注意してしっかり選択することが重要になる。
しかし、実際の医療には「絶対」「確実」ということは非常にまれで、不確実なことの方がずっと多い。
不確実性(どの治療が最良なのかが分かっていないこと)を知ったとき、次のステップとして医療従事者は何をすべきか?
そこで我々が知っておくべきこととして、Shared decision makingという概念があるのです。

…みたいな内容。
本当の勉強の仕方がわかってる少数のセラピストにだけ、面白いのかもしれない。
なるべくそうならないように工夫してるんやけどね。


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あ、この辺のお話は京大教授の中山健夫氏の文章を参考してます。
ちなみにこんな本を中古で購入しました。
Amazonで28円でした。
興味のある人はまた貸してあげる。

中山教授はいろんな本で、あるいはサイトで、『情報の質の吟味』が大事だ、って訴えてます。
これ、セラピストが一番苦手なところやと思うねん。
根拠のうっすい治療法が現在も平気で選択されてるのは、セラピストの情報リテラシーの低さゆえだと思うのね。
そのあたり、今度の院内研修会で一人でも多くのセラピストが気付いてくれたらいいな、と思いつつ、たぶんみんな寝るだろうなぁ。



…あ、情報リテラシーと言えば、タッツーもこれについて面白い文章を書いている。
毎度のように長くなるので、以下タッツー好きのヒトだけどうぞ。
2011年のブログ、タイトルもそのまんま『情報リテラシーについて』って文章。


情報リテラシーとは一言で言えば「情報についての情報」である。
「自分が知っていることについて、何を知っているか」というメタレベルの情報のことである。
例えば、「この情報をあるメディアは伝えているが、違うメディアは伝えていない」という情報の「分布」についての情報。
「この情報には信頼性の高いデータによる裏付けが示されているか、いないか」という情報の「信頼性」についての情報。
「この情報はこれまで何度も意匠を変えて登場してきたある種のデマゴギーと構造的に同一か、先例の見いだしがたい特異性を示しているか」という情報の「回帰性」についての情報。
などなど。
私たちは一般的傾向として、自分が知っている情報の価値を過大評価し、自分が知らない情報の価値を過小評価する。
「私が知っていること」は「誰でもが当然知らなければならないこと」であり、「私が知らないこと」は「知るに値しないこと」である。
そういうふうに考える人間がいれば(アカデミズムの世界にもけっこうたくさんいるが)、その人の情報リテラシーは低いと判断してよい。
情報リテラシーが高いというのは、自分がどういう情報に優先的な関心を向け、どういう情報から組織的に目を逸らしているのかをとりあえず意識化できる知性のことである。
私たちはつねにある種の情報を選好し、ある種の情報を忌避する。
そこには個人的な基準がある。
基準となっているのは、私たちがひとりひとり選び取っている「世界についての物語」である。
そのストーリーに整合する情報は「よい情報」であり、そのストーリーになじまない情報は「悪い情報」である。
私たちは客観的事実よりも主観的願望を優先させる。
「世界はこのようなものであって欲しい」という欲望は「世界はこのようなものである」という認知をつねに圧倒する。
それは人間である以上しかたがない。
しかたがないけれども、「人間とは(自分を含めて)そういうものである」という認知を行うことはできる。
「私の眼に世界はこのように見える」という言明と、「私の世界経験には主観的なバイアスがかかっており、かつ限定的であるので、私の見ているものが『世界そのもの』であり、『世界の全容』であるということは私にはできない」という言明はレベルが違う。
「レベルが違う」ということは「問題なく共存できる」ということである。
私たちの世界経験はつねに限定的である。
(中略)
情報リテラシーというのは、自分が受信している情報をつねに「疑え」ということではない。
どのような情報も(嘘もデマゴギーもプロパガンダも妄想も夢も)、紛う方なくこの世界の真正な一部であり、その限りでは、世界と人間の成り立ちについて程度の差はあれ有益な知見を含んでいる。
情報リテラシーとは、それらがどのような間主観的構造によって「私の世界経験」に関与しているかを知ろうとすることである。
私たちはある種の情報の組織的な欠如や歪曲からも「ほんとうは何が起きているのか」を推理することができる。
嘘をついている人間についても「この人は嘘をつくことによって、何を達成しようとしているのか?」を問うことができる。
情報リテラシーとは、一般に信じられているように、「精度の高い情報と、そうでない情報を見分ける力」のことではない。
それはリテラシーのほんの第一歩というにすぎない。
精度の低い情報や、虚偽の情報からでさえ、私たちは「精度の低い情報を発信せざるを得ない必然性」や「虚偽の情報を宣布することで達成しようとしている功利的目標」を確定することができる。
「主観的な情報操作や歪曲はそのつど間主観的に構造化されている」がゆえに、それらもまた「きわめて重要な情報」であることに変わりはない。
そして、私自身による情報の選好や操作もまたまたそのつど間主観的に構造化されているがゆえに、その検討を通じて、私たちは「私自身の知がどのように構造化されているか」を知ることができるのである。
情報リテラシーとはそのことである。
「情報についての情報」とは「おのれの知についての知」のことである。
というところまでは「よくある話」である。
問題はこの先。
では、この「おのれの知についての知」を私たちは単独で構成しうるか?
できない、と私は思う。
メタ認知とは、コンテンツの問題ではなく、主体の問題だからである。
メタ認知の認知主体は集合的であり、単独ではない。
それはカール・ポパーのいう「反証可能性」のありかたと同一である。
ロビンソン・クルーソー的単独者は、無人島でどれほど厳密な手続きで、どれほど精密な実験を行っても、科学的真理に到達することはできない。
それは彼が実験によって到達した命題が科学的に間違っているからではない。
命題の当否を吟味するための「集合的な知」の場が存在しないからである。科学者たちが集まって、ある命題の真偽について議論するための「公共的な言論の場」が存在しないからである。
「反証不能」とはそのことである。
命題そのものがどれほど正しくても、他の専門家たちによる「反証機会」が奪われている限り、それは「科学的」とは言われない。
それと同じく、情報リテラシーとは個人の知的能力のことではない。「公共的な言論の場」を立ち上げ、そこに理非の判定能力を託すことである。
情報の階層化とは、そのことである。
私が「情報貴族」と呼んだのは、「自分たちが所有している情報についての情報」を集合的なかたちで形成できる集団のことである。
「情報難民」と呼んだのは、原子化されたせいで、自分が所有している情報を吟味する「公共的な言論の場」から切り離されてしまった人々のことである。
もちろん、「情報難民」たちもネット上に「広場」のようなものをつくって、そこに情報を集約することはできる。
けれども、彼らがそこに集まるのは、「自分に同調する人間がたくさんいることを確認するため」であって、「自分の情報の不正確さや欠落について吟味を請うため」ではない。
情報リテラシー問題は実は「情報の精度」にかかわる知力のレベルの問題ではなく、「情報についての情報を生み出す『集団知』に帰属しているか、していないか」というすぐれて「政治的な問題」なのである。




…そういえばこないだ就職説明会で学生さんの前でちょっとおしゃべりさせてもらったんやけどね。
大事なのは個人の知力の問題じゃない、どんな集団知に属しているかが大事だよ、って、そんなメッセージを送ったん。
たぶん彼らは理解できなかったと思うけど。

Saturday, August 12, 2017

なんか今日、めっちゃ涼しいよね?

お盆ですなぁ。
我が家も今日から5日ほど、かみさんとガキどもが倉吉に帰省するので…しばらくモフモフとの2人暮らしです。

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午前、4階新人ナカウエさんとジャッジ。
ついこないだも撮ったんやけど、数日間で劇的に変わるはずやから、って今日もジャッジ。
スタスタ歩けるんやけど、T-Supportを装着するとガストロの筋トレ効果が違ってくるんやから!

こんどなつみとナカウエさんに時間かけてフィードバックせなあかんな。

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午後、2階新人ヨシダくんとジャッジ。
プッシャーのある患者さんで後方介助と側方介助。
ちなみに麻痺側で介助してるのはサトウくん。
やっぱり立脚後期のガストロがじぇんじぇん違うでしょ?

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これ、約1週間前の側方介助。
ガストロの反応はまだこれくらいだった。

今度プリのヤマタクとヨシダくんと3人で時間かけて整理しましょう。


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夕方、ウエダくんの新患さんのジャッジ。
緑がガストロ、青が前脛骨筋。
側方介助がピンズドです!
ボキ、このごろ患者さんの歩き方見たら、立脚後期のガストロの筋電図が脳裏に浮かぶようになってきてんねん。
ほんまやで。



さて、高校野球がたけなわですね。
明日の午前中、第2試合に下関国際高校、って学校が試合するねん。
この試合は注目やで。
ここの監督のインタビューがかなりぶっとんでるん。
そこから、教育って何だろう?って考えさせられる。
一部抜粋。

――朝5時から練習するそうですが、選手が自主的に?
「半強制です。自主的にやるまで待っていたら3年間終わっちゃう。練習が終わって学校を出るのは21時くらい。本当に遅いときは23時くらいまでやることもあります。(中略)少しでもそういうのを大事にしていかないと、うちのような弱いチームは他に勝てない。進学校さんはそういうやり方が嫌いだと思いますけど」

――確かに、自主性をうたう進学校は増えています。

「そういう学校には、絶対負けたくない。実は東筑(福岡の進学校で今大会に出場)さんとは(現監督の)青野さんの前任者のときに1回、合同練習をしたことがあるんですけど、うちの練習を見た監督から『やってて意味がない』と言われたんです。(下関国際のように)きついことはしていない。賢い子も『意味がない』と、すぐに言うでしょ?今回の県大会で宇部(初戦)と下関西(2回戦)と、進学校に当たったので、普段練習してないだろうと思って、思いっきり長い野球をやっちゃろうと。ボールも長い時間こねて、牽制もバンバン投げて。七回になったら向こうもヘトヘトでした。 僕ね、『文武両道』って言葉が大嫌いなんですよね。あり得ない」

――野球と勉学の両立は無理と?

「無理です。『一流』というのは『一つの流れ』。例えば野球ひとつに集中してやるということ。文武両道って響きはいいですけど、絶対逃げてますからね。東大を目指す子が2時間の勉強で受かるのか。10時間勉強しても足りないのに」

――文武両道は二流だと?

「そういうことです。勉強しているときは『いや、僕野球やってますから』となるし、野球やっていたら『勉強が……』となる。“練習2時間で甲子園”って。2時間って試合時間より短い。長くやればいいってことではないけど、うちは1日1000本バットを振っている。1001本目で何か掴むかもしれない。なのに、時間で区切ってしまったら……。」

――選手に任せることはしない?

自主性というのは指導者の逃げ。やらされている選手がかわいそう』とか言われますけど、意味が分からない。」


…いやぁこれは面白い。
面白いよね。
これで甲子園まで来たんやから、それはそれですごいことやと思うねん。
でもその一方で、最終的には自分で考えてトレーニングをしてきた集団には勝てないんじゃないか、と思ったりもする。

ボキ、職場の若い衆に無理矢理勉強させようとは思わない。
ただ、勉強をしたセラピストが生き残って、勉強しなかったセラピストがレイオフされる、その時代が来ることだけは明らか。
その事実だけは繰り返し教えてあげなきゃならないとは思うけど。
その上で自己研鑽をやるかやらんかは、自主性に任せるしかないんじゃないかな。
だから今から作ろうとしているセラピストのためのキャリアラダーに、学術活動を絡めるのは本質的には間違いやと思うねん。
勉強って、やりたいと思うからするもんやん?

まぁこの辺は…自分の中でもまだ答えが出てないので、この辺にしとくわ。

最後に2012年のタッツーのブログ、「不便さと教育」って文章。
長いから好きなヒトだけどうぞ。




私たちが経験的に言えるのは、「難関校合格するだけの学力をもつ生徒がたくさんいる高校」は難関校合格者が多いということ、「英語ができる生徒のたくさんいる高校のTOEIC平均スコアは高い」ということであって、それは単なる同語反復に過ぎず、当該教育機関の行っている教育の卓越性については何も語らない。
もし、本気で教育機関としての優秀性を難関校合格者で測定したいと思うなら(誰が思うか知らないが)、高校入学時点で複数の高校に同数の生徒をランダムに配分して、「よーいドン」で教育して、3年後の東大合格者数やTOEICスコアを比べればいい。新薬の治験と一緒である。ランダムにグループ分けして、こちらにはA高校の教育をほどこし、こちらにはB高校の教育をほどこし、3年後の同じ試験を課して学力を測定すればとりあえず教育プログラムの限定的な効果についてはデータが手に入るだろう。でも、そんなことをしている学校は日本のどこにもない。やろうという人もいない。教育機関の質の指標をそのような数値で示すことが実は無意味なのだということをみんなほんとうは知っているからである。
というのは「この教育方法でやってみたら、うまくゆきませんでした」ということを教育する側は絶対に言うことができないからである。学校教育の相手は生身の人間である。「出来の悪い教育プログラムを与えたせいで、学力が劣化しました」といって放り出すわけにはゆかない。教育において「実験」は許されない。だから、教育機関の卓越性は科学的には考量不能なのである。
松下村塾にしても、適塾にしても、懐徳堂にしても、劇的な成功を収めた学校は歴史上たくさんあるが、それが成功した理由を科学的に証明することは誰にもできない。それを証明するためには、松下村塾と同じ資質の塾生たちを集めて、吉田松陰ではない人が教えた場合のアウトカムを比較するしかないが、それが不可能だからである。
卓越した教育機関が卓越しているのは「卓越した資質を持った若者たちが、そこに惹きつけられて集まってきた」からである。私たちにはそれしか言えない。別に吉田松陰が有為の青年たちに向かって、「うちで学ぶとこんなに知力が上がり、いずれ歴史的転換点で大きな働きをして栄爵を得るでありましょう」というようなパブリシティをしたわけではないし、「他と比べて、こっちの方が学習努力の費用対効果がよさそうだ」と算盤を弾いて、高杉晋作や伊藤博文や山縣有朋が門下に参じたわけではない。そこで何が行われているのかわからないし、そこで講じられていることにどんな有用性があるのかよくわからないけれど、「なんだか知らないけれど、そこに行って学びたい」という若者たちが蝟集してくる学舎が教育機関として結果的に高いアチーブメントを示す。私たちが知っているのはそれだけである。教育機関の質はそこで学んだ若者たちがそれからあとなしとげた仕事の質によって見るほかない。そのときはじめて「これほど優秀な若者たちが一堂に集まった学舎はきっとすぐれた教育プログラムを行っていたに違いない」という推論が成立するのである。ある教育機関の質は、そこで学んだ人々のその後の生き方を見ることで事後的に測定するしかない。だが、「棺を覆いて定まる」という言葉が教えるように、ある人が「どのような評価を得たか」が確定するまでには長い時間がかかる。松下村塾の卓越性が歴史的に証明された頃には関係者は全員死亡しているので、科研費をつけることもできないし、塾長に紫綬褒章を送ることもできない。そうものである。私たちがある学校の卓越性や瑕疵についてのエビデンスを得るのは、いつだって「もう遅すぎる」ようになってからなのである。
だから、教育のアウトカムを単位時間を区切って計ること(つまり「効率」を論じること)には何の意味もない。教育を受けたその直後にきわだった成果を示す人もいるし、同じ教育を受けたのだが、その成果が現れたのが卒後50年してからという人もいる。死の床において来し方を振り返ってはじめて「私の人生がこのように豊かなものであったのは、小学校のときに受けた教育のおかげだ」ということに不意に気づくということだってある。
私が30年の教師生活の経験から言えることは、教育において、教師からの「働きかけ」と学ぶものが示す「成果」(もっと散文的に「入力」と「出力」と言ってもいい)の相関は「よくわからない」ということである。ある学生にとって「学びのトリガー」となったような働きかけが別の学生には何の感動も与えないということがある。こうすれば必ず学びが起動し、学生たちの知的ブレークスルーが始まる、というような「一般的な」教育技術というものは存在しない。残念ながら。
人間は実に多様なきっかけによって心を開き、心を閉じ、学び始め、学ぶ気力を失い、成長を開始し、退行する。私たち教師が言えるのは、「経験的に比較的効果的な方法が存在する」ということだけである。その方法さえ教師ごとにみな違う。だから、教師たちが集合的に「正しい教え方」について合意形成するということは決して起こらない。
だが、まさにすべての子どもを斉一的に知性的感性的に成長させる方法が存在しないという当の事実が人間の本質的な開放性を担保していると私は思う。それは言い換えると、あらゆる人間のあらゆる言葉、あらゆるふるまいが、子どもたちにとっては「学びのトリガー」となる可能性があるということである。
やがて知的なブレークスルーを担うようになる破格にイノヴェーティヴな子ども(千人に一人くらいの確率でいる)にとって、目の前に立つ教師のほとんどは(残念ながら)知的にはあまりインスパイアリングではない。けれども、「教師が十分に知的に啓発的ではなかったためについに才能が開花しなかった天才」というようなものを私たちは想像することができない(その程度のことで萎れてしまうものを私たちは「才能」とは呼ばない)。教師は、しばしばその狭隘さや愚鈍によってさえ子どもの学びを起動させることができる。「なぜ教師たちはこれほど愚鈍なのか?」という問いはある種の子どもたちを「学校」や「教育」についてのメタ認知に導く(彼らはいずれ「誰であれ教壇の向こうに立っていてさえいれば教育的に機能する。人は教える立場にある限り、教えることができる」という人類学的知見にたどりつくだろう)。
これほどに学びの機会が多様であるのは、「自分が何を学んだか」についての決定権が最終的には個人に属しているからである。同じ教師に同じ教科を同じ教室で学んでも、それによって震えるような感動を覚える生徒もいるし、何も感じない生徒もいる。そのときは何も感じなかったが、何年も経ってから電撃的にそのときの教師の言葉の意味がわかるということがある。人間はそのつどの成長レベルに従って、自分の経験の全体を「私をこのようなものにならしめた要素の必然的な連続」として再編集する。必ずそうする。過去の出来事の意味は現在の自分の状態に基づいて、そのつど改訂されるのである。だから、過去の出来事が意味の改訂を拒絶するというのは人間が成長を止めたということと同義である(それゆえ、意味の改訂を拒絶する出来事の記憶のことをフロイトは「トラウマ」と呼んで治療の対象としたのである)。
自分が何を学んだかを決定するのは私自身である。そして、「誰も同じその人から私と同じことを学ばなかった」という事実こそが私たちひとりひとりの代替不能性、唯一無二性、この世界に私が生まれなければならなかった当の理由を形成している。
学びというのはそのようなしかたでダイナミックに構造化されている。
 

Thursday, August 10, 2017

世界陸上⇒サニブラウン(辛いさん)⇒高野進⇒GS-KAFO。

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サニブラウン、すごいねぇ。
明日の朝早起きせなあかんわ(画像はイメージです)。

世界陸上を見てると、以前も紹介したけどガキどもの国語の教科書に出てくるあの名文をもう一度読みたくなってきます。

どの名文かわかる?
スーホの白い馬、やないで。
にじいろのさかな、でもないで。
ずーっとずっと大好きだよ、でもないで。

…あ、ずーっとずっと大好きだよ、の朗読動画見つけたから貼っておく。
涙腺を崩壊させる力がはんぱないな。


 





…おっと話がそれてしまった。
世界陸上を見てて思い出したのは、高野進の『動いて、考えて、また動く』です。
以前にも紹介したけど、やっぱりすごい文章だからもう一度一部抜粋しておく。


運動でも勉強でも、「まず動く、そして考える」ことが大切です。

そうして何度も成功や失敗をくり返しながら工夫を重ねると、きっと、自分にとって最高のものを実現できます。

わたしは、かって陸上四百メートル走の選手であり、今はコーチとして指導をしています。

最高の走り方を目ざして取り組んできた長年の経験から、そのように考えるようになりました。

わたしが走り方を工夫し始めたきっかけは、高校生のとき、当時取り組んでいた走り方にぎもんを感じたことでした。

それは、「ひざを高く上げて」「あしを思い切り後ろにける」、つまり大きな動作で走るというものです

そうすれば、速く走れるといわれていたのです。

わたしは、毎日毎日この練習をくり返していました。

けれども、この方法で四百メートルを走ると、苦しくて最後までつづかないのです。

「何かがちがうのではないか。」と、なやみ始めました。

そこで、わたしは、少しでも楽に走れないものかと、べつの走り方をあれこれためしてみました。

あるとき、「ひざを高く上げるような、大きな動作をせず走ったらどうなるのか。」と思いつきました。

静岡県の記録会でためしてみると、予想をはるかに上回るすばらしい結果が出ました。

このとき、必ずしも大きな動作で走るのがよいとはかぎらないのだと思いました。

後から考えて分かったのですが、それまでのわたしは、走るとき「ひざを高く引き上げる」ことばかりを考えすぎていました。

たしかに、ひざを高く上げることは必要です。

でも、それは地面をより強くふむために必要なのであり、ただ高く上げることに意味があるわけではないのです。

同じひざを高く上げる動作でも、地面を強くふむことを意識して行うことが大切なのだと気がつきました。

(中略)

このように、いろいろためしながら、自分に合ったあしの動かし方や、うでのふり方を考えました。

そうすることによって、自分にとって最高の走り方を見つけることができた気がします。

人によって、ほねの長さや筋肉のつき方はちがいます。

ですから、習ったことをなぞるだけでは、自分に合った走り方を身につけることはできません。

何がむだか、そうでないかは、自分で動いてみて発見するしかないのです。

こうした経験からみなさんにつたえたいことは、自分にとって最高のものを実現するためには、「まず動く、そして考える」ことが大切だということです。

自分なりの工夫も発見も、そこから始まります。

自分から積極的に動いてみましょう。

そうして、成功や失敗をくり返し、工夫を重ねていくことで、あなたにしかできない方法が、きっと見つかるはずです。




…すげえな。
小学4年に読ませるのがもったいないよ。
特に、膝を高く挙げることはそれ自体に意味があるのではなく、その結果地面をより強く蹴るためだったんだ、という部分。


長下肢装具もそうですよね。
繰り返し言ってるけど、股関節伸展させることが大事なんじゃなくて、その結果ガストロを鍛えることが大事なんだよね。

 

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お昼過ぎ、川村のふじもっさんがジャッジのことで来られて。
奈良新聞、のコピー。
こないだの奈良リハビリテーション病院さんでのセミナーの新聞記事。

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おお、ええ感じで写真も載せていただいて。
こういうの、法人本部が喜ぶんだ。
ちゃんとT-SupportのSも大文字やし。
ザイゼンくん、ありがとう。

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午後からはいよいよクリニカルラダー作成に向けて、第一病院とケアヴィラとリハ病院の管理職が集まって、クドバス法って…いわゆるブレーンストーミング的な手法を用いてグループディスカッション。

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新人用のラダーの原案を作成するのに、4時間半かかった。。。
でもめっちゃ面白かったよ。
みんな充実した顔してるね。

とりあえず宝塚リハは成人片麻痺の下肢装具療法については突き抜けたから、次は臨床教育でもてっぺん取ったろとおもてんねん。
リンダ・グラットンが言ってることも、藤原和博が言ってることも、こういうことやと思うわ。

どんなラダーになるか…それは現時点ではじぇんじぇんわからんけど…とりあえず動いて、考えて、また動く。
やっぱりええ言葉やな。


Wednesday, August 09, 2017

そんなにがんばらなくても、そのままでもええんとちゃうか…とも思うんや。ボキは求めすぎなのかもしれない。

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午前、ミズタくんのジャッジのお手伝い。
ヒリヒリするというか、ピリピリするというか…ミズタくんの顔がひきつっててプギャーやった。

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あ、ジャッジの設定がちょっとうまくいかなくって、底背屈がひっくり返ってるので、ジャッジマニアはそこだけ気を付けて見てね。
後方介助と比べると、側方介助では背屈角度自体は減少してるやん?
『片麻痺患者の下腿三頭筋を賦活させるには、前型歩行が鉄則。ストライドは基本的に伸ばした方がより筋活動を促せる』
…んやけど、装具療法の難しくかつ面白いところは、セラピストがどういう介助をするかで患者さんが装具に依存してしまったり、あるいは依存せずに筋活動を賦活できたり。
そこが運命の分かれ道。


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午後、4階新人ナカウエさんの新患さん…を今日はプリセプターのなつみが初期評価する、っていうんで、さっそくジャッジ。
かなりスタスタ歩ける状態だけど、ちゃんと筋電図を使って評価してみると、遊脚中に妙なタイミングでガストロが働いてたり、あるいは前脛骨筋があんまりきれいじゃなかったり。

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簡易型T-Supportを装着すると歩行速度が上がる、ストライドが伸びる、ガストロがふぇいじっくになる、前脛骨筋は…ちょっとふぇいじっくになってる、かな。
むしろこれくらい、入院時から能力の高い患者さんの方が、セラピストがどれくらい客観的な評価をして、理学療法で何を治療できるのかという事について誠実に向き合っているかが分かってしまったりしないだろうか。
まぁそこは難しいところなんやけどね。



そういえばこないだも書いたけど、18日までにT-Supportのプレゼン動画をアップせなあかんねん。
いやせなあかんわけやないんやけど、したら世界学会の抄録集にリンクをはってくれるらしいねん。
でね、とりあえず500ワードで作成してた抄録を200ワードに短縮したんです。
なんか学会事務局から、動画は2分くらいにしとけよ、って通達があったから。
で、200ワードにした原稿を、ナレーションサービスに依頼して、ネイティブに読み上げてもらったん。
その音声がこちら。
 
いや、これを通勤時に聞きまくって、1週間くらい練習しまくりラクリマクリスティで、ぎりぎりのタイミングでビデオを撮ろうと思うんだけどね。
でもどうなんだろう、もうこの音声にボキが口パクで合わせた動画をアップロードしたらええんちゃうか、と思ってしまう今日このごろ。


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あ、そうそう、ちょっと先ですけど、12月3日(日)に東京の社会医学技術学院さんでセミナーします。
関東圏でのセミナーは2月以来だと思うので、東日本にお住まいのトモッキーふぁんのみなさんはぜひどうぞ。
//www.therapist-for-life.com/pm/outline/display/n/p99
たぶん、2017年最後のセミナーです。

Tuesday, August 08, 2017

これはエモい。

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エモい、って言葉、知ってます?
ボキ、昨日新聞を読んでて初めて知りました。
感情が高まって強く訴えかける心の動きを表すんだって。
若い女の子の間で使われているそうです。
(てか、若者の流行を新聞記事で知るようになったら、いよいよほんまもんのおじさんやな)
ちなみに三省堂が発表した『今年の新語ランキング2016』では、
第3位がゲスい、第2位がエモい、第1位がほぼほぼ、だったそうです。

いやなんでこんな話をするかというとね。
昨日勝平先生から、エモい論文を紹介してもらったの。
タイトルが
『Reducing Circumduction and Hip Hiking During Hemiparetic Walking Through Targeted Assistance of the Paretic Limb Using a Soft Robotic Exosuit.』
ってやつなん。
どんな内容かって、まぁ興味のあるヒトはタイトルで検索してみてほしいのだけれども。
とりあえず論文読まなくても、この動画見てみて!
日本語訳が付いてるから、見やすいよ。
 

…面白いでしょ。

足関節の底背屈を上手く制御することで片麻痺患者さんの歩行能力が変わるんだ、ってことをアメリカのロボット工学の研究者が考えてる、ってことがエモいよね。

ただ、下腿に直接アクチエータを装着して運動をコントロールしちゃおう、って発想については、ボキのなかではちょっと違和感を覚えます。少なくとも脳卒中発症後早期の患者さんのガストロを賦活するという意味ではあまり推奨できないような気もする。

とりあえず今日は夕方からオカダ先生と寝屋川方面の大学で茨木方面の大学の先生と一緒に新しいリハ機器の開発に関する会議があって、夜は非常にエモいドライブで、兎に角ちょっとエモっててまとめきれないんだけど、これからの理学療法はロボットの技術を上手く取り込んでゆく必要があるということやねん。

ちなみにボキはロボットが嫌いなんじゃなくて、しょぼいロボットが嫌いなだけなのです。
理学療法士はもっと力学、工学、そのあたりの知識を身につけないとね。
そして、もしこの手の技術が受け入れられるのであれば、アメリカの下肢装具療法でゲイトソリューションの出番がぼちぼちやってくるんじゃないかな?
無論、アメリカのPTに背屈フリーを使いこなす技術があれば、って条件が付くけどね。

とりあえず今日の日記はまとまりようがないんだけど、誰か一緒に来年あたりハーバード大学に行ってみいへん?

Monday, August 07, 2017

ボキ、本気で西畠清順になろうと思ってるから。

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朝から台風のことで院内もざわついてました。
JRが午前中から運休するとかで…まぁお仕事ですからね。
辛いさんの画像のように帰宅命令が出るわけでもなく…

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JRはいろいろ影響があったみたいですが、阪急と能勢電は普段通りでボキの生活は特段変わりなく、いつものごとくバタバタしてあっという間の一日でした。
こんな感じになるわけでもなく、ただただ雨がたくさん降っただけでした。

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普段との違いがあるとすれば、やはり晩飯のおかずがコロッケになったことでしょうか。
もはや常識となりつつある、『台風の日はコロッケを食べる』。
…ちなみにボキは仕事をチンで終わらせて、ガキどもとコロッケを揚げました。
サクサクフワフワのウマウマです。
ワインがすすむくんやわ。

あ、出来合いでもいいので、今日ちゃんと台風コロッケを実践したセラピストはコメント欄に自己申告するように。
冬のボーナスの査定に色つけます。

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ちなみに亮介氏は丸坊主で、やきうのしすぎで黒焦げなので、コロッケと非常に似ている。
豆知識な。

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1つ前の記事の続きなんやけど。
・WCPT2017のオンライン版抄録集みたいなんを編集してます。
・発表されたすべての抄録を掲載します。
・もし希望があるなら、専用のサイトを作ってるから、ポスターもPDFファイルでアップしたなら抄録集に載せます。
・さらに希望なら、2分くらいのプレゼン動画を作ったら、それも抄録集に載せるけど、ただしデータのアップロードの期限は8月18日な。

…って感じの話なん。
上の画像がそのオンライン抄録集の編集ページ。
とりあえずポスターのPDFファイルはアップしました。

問題はプレゼン動画やわ。
ビデオプレゼン…ボキのしょぼい英語力であれば、2分のオーラルプレゼンテーションなら200ワードでもぎりぎりのレベル。
てかボキのめちゃくちゃな発音でプレゼン動画を作ってアップしてしもたら、T-Supportという革新的なデバイスの印象を悪くしてしまうんじゃないか、って本気で思うん。
けどT-Supportで世界中の患者さんのお役に立つには、やっぱり本気で英語に向き合わないと。
これから10日くらいかけて2分間のプレゼンの練習します。


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あ、そうそう、こないだのトモコとのハーモニーセミナーに参加していただいたとある病院のセラピストさんが、いてもたってもいられずに個人でT-Supportを購入していただいたそうです!
こういうのはたまらなくうれしいですね。
うれしいですし、責任も感じます。

あのセミナーにはスペシャルなコンセプトで名前の通っている有名な某病院の若手のセラピストさんも数名お見えだったのです。
確実に時代は変わりつつあります。
この流れを絶やさぬように、大切なことは臨床家がエビデンスを蓄積することですね。

第3回TS祭りの準備もしなきゃ。
その前にとりあえずコードブルー見よか。

Sunday, August 06, 2017

こんなことするんやな。おもろそうやわ。

Dear Tomoki

Display number: RR-PO-10-01-SUN
Abstract title: EFFECT OF IMPROVED WALKING SPEED USING A WALKING AID TO SUPPORT HIP JOINT UPON LOWER LIMBS OF HEMIPARETIC STROKE PATIENTS

In the near future, we will be publishing the online congress proceedings from WCPT Congress 2017. These will include all abstracts, and if permission is granted, PDF versions of PowerPoint and poster presentations given at congress.

If you would like your poster to be included in the proceedings, you must upload a copy by Friday 18th August.

You may also like to generate additional content to add value to your poster. Consider recording a short presentation to accompany your poster. We advise that this is no longer than two minutes. If you put your poster up as a display at home or work, you could get someone to video you speaking to your poster. This could:
  • highlight the key findings, implications for practice and lessons learned - expanding on the content of the poster;
  • provide a language translation of the poster content for example in your native language eg French, Spanish, Japanese; or
  • include a combination of the above.
Alternatively, you could simply record an audio commentary.

If you upload this to a website, you can then direct people to it; check with your workplace if there is an option to do this via your institution’s or facility’s website. Think about a dedicated webpage that could include:
  • your poster
  • a translation of your poster in any additional languages you can provide
  • a pre-recorded presentation
  • a handout
  • a recorded presentation you may have made at the congress
Take a look at this example of a video recorded onsite at the ER-WCPT conference in Liverpool in 2016 by Ann Green: //www.youtube.com/watch?v=Y6Sn76HcA6s&feature=youtu.be

ACTION REQUIRED
If you would like your poster to be included in the congress proceedings upload a copy by Friday 18th August.
 
  1. Go to //www.
  2. Login using the following login details:

    Username: 
    Password: 
     
  3. Upload a copy of your poster
  4. If you wish, provide links to any additional content you have produced.
This website will close on 18th August 2017. If you do not upload your materials by this date they will not be included in the congress proceedings.

If you have any queries in this regard, please send an email to wcpt2017@abstractserver.com

Yours sincerely
WCPT Congress Secretariat

Saturday, August 05, 2017

酒飲んだり本読んだりお昼寝したり。

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愛犬モフモフを自分で散髪してみたら、なんかおじいちゃんみたいになった。。。
やっぱりプロの技術はすごいな。

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3冊届いた本のうちの一冊。

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この絵で言ってることはすごく勉強になった。
そう言われると、信任を全部報酬化しようとしてたかも。
反省。




…あ、先日大阪でセミナーさせていただいたセラピストフォーライフさんから、秋以降に再び東京でのセミナー講師のご依頼をいただきました。
同じ主催者さんから、再度ご依頼を頂くのは初めてです。
ご期待に応えなきゃね。

とりあえず今日はもう少し飲みます。
HAHAHA.
 

Friday, August 04, 2017

今日も面白い評価ができた。

ようやく迎えた金曜日。
ということは奈良リハさんに行かせていただいてから早や1週間か…
あまりにもバタバタした日々だった。。。

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朝から3階でウメモトくんの患者さんのジャッジ。

超重度の麻痺と超重度の高次脳機能障害を呈している患者さん。
体幹はある程度しっかりしているが、どうにもこうにも自発的に歩行動作を行うということが難しい状況。
こういった状態の患者さんの超重度介助歩行でよくあるパターンで、非麻痺側の下肢もなかなか前に出てこない、かつ非麻痺側の踵接地ができなくて、足尖からの接地になってしまう状況。
上の画像はセラピスト1人で後方介助。
筋電図はいつものごとく、緑がガストロ、青が前脛骨筋。

…でね、この患者さんでセラピスト2人が側方について介助したらどうなるか、ジャッジとってくれ、ってウメモトくんがいうわけさ。
何度か一緒に側方介助さしてもらったんだけど、現状ではいろいろ障壁が多くて、なかなか納得できる側方介助ができてないんだけど。
でもとりあえずやってみた。

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そしたらあんた、これ、見て、このガストロの反応!
遊脚期にお休みが!
ヒロニキ的に言うと、フェージックやん?
素敵やん?

なんでだろう、不思議だね。
歩行時の反応を見てる分には…後方介助と側方介助で歩容にがらりとした変化は受けなかったんだけど。


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午後は2階でジャッジ祭り。
新人ヨシダくんの新人発表がらみの評価。
後方介助。

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側方介助。
ガストロもプチ変化があるし、なによりストライドがめっちゃんこ伸ばせてる。
背屈角度が良い感じ。



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続きましてオガタさんの患者さん。
後方介助。

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側方介助。
ほら、立脚後期のガストロの選択的な筋活動が見られるでしょ?

ボキが考えている理学療法は極めてシンプルで、一番大事なことは、片麻痺患者さんの歩行能力を向上させるために、治療者がどういう運動をインプットするべきか、ということ。
そこさえブレなきゃ、どんな道具を使うか、なんてことは枝葉の議論やねん。
いや、枝葉というよりも、どんな道具をどう使うべきかなんて、自然に収束するはずやねん。
あのポンコツロボがいかに危険なデバイスか、ってことも簡単にわかるはずやねん。

今日の3症例でいうと、『片麻痺者は非麻痺側のストライドを伸ばすと麻痺側の下腿三頭筋の筋活動が賦活される』って先行研究で明らかにされてることをどうやって臨床に落とし込むか、がポイントやん?

それを考えると、やっぱり理学療法のさらなる発展のために決定的に不足してるのは客観的評価やと思うねん。
パシフィックさん、もっと頑張ってゲイトジャッジを普及させましょう。




…というわけで、ようやく連休です。
お仕事がたまりまくりラクリマクリスティなので、土日は昼間っからワイン飲みつつ、在宅ワークします。
読みたい本もいっぱいあるし。
じゃあの。
 

Thursday, August 03, 2017

キミは道上洋三を知っているか?

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なかなか疲れが抜けんわぃ。
そんなときはやっぱり新井さんのクソコラやな。

コード・ブルーから、これは梅干しだから大丈夫と言われても気になるガッキーと新井さん、って作品。
逃げ恥のクソコラのころから思ってたけど、新井さんとガッキーって絵になるんだよね。


どうでもええ話なんやけど、我が家は朝食時にラジオ聴くん。
以前はMBSだった。
最近はABCなん。
おはようパーソナリティー道上洋三なん。
で、ラジオ聴いてたら、道上さんがリスナーからのメッセージを読んでいる。
『今度仙台に行くのですが、おすすめの食べ物は何ですか?』
って。
ボキ、去年神経理学療法学会で仙台行ったやん?
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で、一番印象に残ってるのが、ずんだ餅のシェイクやったから。
すかさずメッセージ送ったん。
『仙台ならずんだシェイクがおすすめ!美味しいですよ』
って。
そしたら道上さんがボキのメッセージを読んでくれたん!
道上洋三がボキのメッセージをラジオで読んでくれたんやで!

…で、大興奮で病棟の若い衆にこのことを報告したら、ほとんど誰も知らんねん。
道上洋三を知らんねん。
なんでやねん、と言いたい。
関西で20数年育ってきて、なんで道上洋三を知らんねん、と。
ボキの周りで知ってたのは、MSWのミズグチさん、訪問のサカモトくんくらい。
20歳代のスタッフはほぼ全滅やわ。。。
ちなみに患者さんはほぼ全員といっていいくらい、知っている。
道上洋三を知っている。
なんだかなぁ。



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あ、勝平先生、トランクソリューション購入の稟議書を作成して、上長に提出しました。
たぶん通るので、また決済がおりたら連絡します。



…さて、昨日の日記では軽く燃え尽きたと言っておりましたが、そんなこと言ってる場合じゃないのです。
修理に出してたT-Supportが戻ってきて、さっそくジャッジ&ジャッジ。
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3階カジカワくんの患者さん。
もんのすごい重度の患者さん。
体幹の崩れがすごくて、ボキも何度か介助歩行させてもらったけど、腰が痺れるくらいの重労働。
これは長下肢で膝固定して歩いてるとこ。

2日前にカジカワくんが、そろそろ膝の固定を解除したい、って言うから。
いやそりゃ絶対無理だろ、と思いつつ、T-Support併用で介助したら、支持できたん!
決してT-Supportをアピールしたくてこんなこと書くわけじゃないことだけは信じてほしいのだけど、立脚後期のガストロの賦活を意識して長下肢装具とT-Supportをうまく使えば、患者さんは本当に信じられない力を発揮してくれるん。

ほんまやで。
問題は、理学療法士がその可能性を知らないこと。
知ってても介助が下手で力を引き出せてないこと。

根が深いわ。

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というわけでT-Support併用でロック解除のジャッジ。
いつものごとく、緑がガストロ。
理想を言うと立脚後期にもっともっと選択的に働かせたいけど、筋活動の変化は悪くないような気がする。

静止画では伝わらないけど、ロック解除なんて夢のまた夢みたいな感じの患者さんなんですよ。
MAJIDE.
ええ道具を使って、ちゃんと介助したら必ず膝を動かして前型歩行ができるようになるん。

こういう変化を見れば見るほど、理学療法士としての責任を感じるねん。
やらなあかんことが山盛りやわ。
 

Wednesday, August 02, 2017

WCPT2017出張報告でした。

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日曜までバタバタで全く準備できてなくって、そして少々燃え尽きた気分をなんとか奮い立たせて2日間かけてスライドを作りました。
ただ、あんまり集まってもらえなかったな。
PTのなかでも特に新人さん、あるいは比較的学術活動の経験の乏しいOTさん、STさんにこそ届けたいメッセージを盛り込んでみたつもりだったので…
今日集まってくれたのは学術について、ボキの考えや姿勢はイヤというほど見せて教えてきたメンバーが多かったので、いや無論彼らがこれから学術を引っ張っていってくれるコアメンバーであることは間違いないので聴いてもらって嬉しいんやで。
けど世界学会出張報告をきっかけにあんまり学術に興味ない、その他の若い衆を『聞いてみよう』って気分にさせられなかった点についてはちょっと反省。
またやり方を考えよう。
とりあえず院長、療法部長、事務長、看護副部長や看護師長のみなさんに楽しんで聞いていただけたようなので、その点は良かったとします。

じゃぁここに全部アップしようか。
興味の無いひとはここでさいなら。
興味ある人はめっちゃんこ長いけどどぞ。

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7月2日から4日に南アフリカ共和国のケープタウンで開催された世界理学療法連盟学会に出張させていただきましたので、出張報告をさせていただきます。

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まず最初に、世界理学療法連盟、WCPTについて説明します。
WCPTは世界各国・地域の理学療法士の団体で構成された機関で、1951年に設立されています。
設立当初は11カ国で、2017年現在111の加盟国、35万人以上の理学療法士が参加しています。
日本理学療法士協会はWCPTに属していますので、我々はWCPTにリンクしていることになります。
ちなみに、この世界理学療法連盟への加入は、設立当初の日本理学療法士協会にとっては重要課題であり、かつ簡単なことではなかったそうです。

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これは日本理学療法士協会の50周年の記念誌に載っていた話です。
日本理学療法士協会が設立されたのが1966年で、その年にさっそくメルボルンで開催された第5回の総会に参加して、WCPT加盟に向けて活動を開始します。
ところが、WCPTに加盟するには、いろいろハードルがあるんですね。
最大のポイントは、専門の教育機関で教育を受けて資格を持ったもので構成された団体であるかどうか、そこがネックだったそうです。
設立当初は、国家試験を免除されたマッサージ師などの比率が高く、なかなか加盟できない状況が続いて、加盟が承認されたのは1974年でした。
その後

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1999年に第13回WCPTが横浜で開催されます。
この開会式には天皇皇后両陛下のご臨席があったそうで、このようなお言葉を頂いています。

当初は後進国であった日本の理学療法も、現在では質・量ともに世界のトップレベルまで成長してきています。
これは世界各国の理学療法士の会員数の推移ですね。
日本の理学療法士の増え方は尋常じゃないですね。。。

私は今回、WCPTについて調べてみて、改めて、我々が今日、こうやって理学療法士としてお仕事ができて、学術活動ができるのも、先輩たちが築いてきてくれた仕事のおかげであるということを忘れてはいけないと思いました。

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毎度毎度、私はこの話をしますので、もう聞き飽きた、という人もいるかもしれませんが、新人さんなんかは初めてだと思うのでもう一度お話ししておきます。
これは巨人の肩の上、という絵です。
アイザック・ニュートンが知人への手紙で、
『私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。』
って言葉を記したことで有名です。

我々の現在の仕事は、先人の努力の結果であるということ。
そしてこれからも増え続ける若いセラピストのために、エビデンスの蓄積を通して職域を拡大してゆくことは、我々の責任であると言えます。

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少し話があっちこっちに飛びますが、ここで、宝塚リハビリテーション病院のセラピストの国際学界への取り組みを振り返っておきます。
当院のはじめての国際学界は2013年、台湾で開催された世界理学療法連盟アジア西太平洋学会でした。
いわゆるアジア学会というやつです。
私とヤマモトヨウヘイとタマキくんで参加しました。

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私は国際学会に参加するのも発表するのもこのアジア学会が初めてだったのですが、いろいろ衝撃を受けました。
まず、国際学界って、自由なんですよね。
日本の学会って、基本スーツじゃないですか。
海外ではみんなもっとカジュアルな恰好です。
開会式とかも、お祭り感があるんですね。

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会場にはお菓子とか、フルーツとか、コーヒーとかいっぱい用意されてて、みんなそれを会場に持ち込んでリラックスしてディスカッションしてました。
この時私はロボットスーツHALの効果について発表したのですが、座長の先生もめちゃめちゃフランクで、良いヒトだったことを覚えています。
このアジア学会の経験を通して、国際学界って面白いな、ということになって、じゃぁ次はいよいよ世界学会だ、と思いまして。
で、2015年のWCPT、これはシンガポールで開催だったのですが、これにヤマモトヨウヘイが挑戦しました。

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ただ、この最初のWCPTへの挑戦は不採択という結果に終わります。
セラピストがよく参加する学会って、普通、不採択という結果はほぼ無いんですね。
理学療法がらみの学会でいうと、唯一の例外がいわゆる全国学会でした。
これは採択率が70%前後のことが多く、私もこれまで何度かけっこう不採択になりました。
WCPTの採択率は良くわからないのですが、この時はヤマモトヨウヘイがウォークエイドの効果について発表しようとしたのですが、『似たような内容はすでに報告されてます』って理由で不採択になっています。

そこで2017年の南アフリカ大会にもういちど挑戦しよう、ということになりました。

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今回発表したのは、当院と川村義肢で開発したT-Supportの治療効果について、です。
これは7月現在のT-Supportの導入施設です。
徐々に徐々に広がってきています。

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私は、T-Supportというこの非常に革新的な歩行補助具は、日本だけにとどまるものではない、と考えています。
ぜひともこの効果を世界中の片麻痺患者さんに使っていただきたい。
そのために、まずはWCPTでその効果を報告するべきだと考えました。

あ、余談ですが、私の夢はTーSupportを世界中に広めることです。
理想はプラントハンターの西畠清順です。
知ってます?西畠清順。
お客さんからの依頼を受けて、世界中の珍しい植物を採集してくる、って仕事をしてるひとです。
こんな感じで、世界のどこでも、うまく歩けずに困っている患者さんがいたらTーSupport1本もってはせ参じるような仕事を将来的にしたいと思っています。

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…あ、話がそれましたが、そういうわけで、発表内容はTーSupportの効果についてです。
具体的には自力歩行可能な片麻痺患者がT-Supportを装着することで、立脚後期の足関節底屈モーメントおよび下腿三頭筋の筋活動量が増大した、というものでした。
図は学会で使用したポスターの一部です。

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WCPTの抄録は当然ながら英語です。
これについては自腹で医療英語専門の翻訳家に依頼しました。
実績のある翻訳家に依頼しましたので、32900円かかりました。
ちなみにWCPTは抄録の査読にコストがかかります。
普段我々が発表する学会って、査読にあたっておカネがかからないことが多いと思いますが、WCPTはコストがかかります。
20ユーロでした。
10月末に抄録の受付が締め切られて、査読結果が出るのが翌年の2月下旬です。

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今回は無事採択されました。
タイトルは、Effect of improved walking speed using a walking aid to support hip joint upon lower limbs of hemiparetic stroke patients、です。

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あ、ちなみにこれが学会で使ったポスターの全容です。

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というわけで、ちょうど1か月前になりますが、南アフリカ共和国ケープタウンで発表してきましたので、その道中のあれやこれやを報告させていただきます。

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これは今回の学会のホームページです。
ホームページからすでにアフリカ感がすごいです。
実際の運営もこの後お見せしますが、アフリカ感がすごいです。

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出発したのは6月29日の深夜でした。

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南アフリカ共和国へは直行便がありませんので、どこかでトランジットする必要があります。
今回私はエミレーツ航空という航空会社を利用して、ドバイで乗り換えるルートを選択しました。
この写真に映っているのは一緒にケープタウンに行って発表した、会津若松のPTさん、たんぽさんです。
関空で合流して、午後11時45分発の飛行機でドバイへと向かいました。

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関空からドバイまで約10時間のフライトです。
そしてドバイからケープタウンまで再び約10時間のフライト。
トランジットが4時間ほどあるので、トータル24時間かかります。
ちなみにこの写真はドバイ国際空港ですね。
24金のiphone売ってました。
あとポルシェが当たるくじ引きとか。
さすがドバイです。

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日本を出発したのが6月29日深夜で、24時間かかりますので、到着は日本時間で6月30日の深夜。
時差が7時間ありますので、現地時間6月30日の夕方にケープタウンに到着します。

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ケープタウン国際空港はアフリカで3番目に利用者の多い空港です。
大きかったです。

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空港内にはゾウがいろんなところに居て、アフリカ感がすごいです。
南アフリカというと、やはり治安の面を不安するヒトも多いと思います。
いろいろ調べると、やはり公共交通機関はリスクが高いということで、空港からホテルまではタクシーを利用しました。
一瞬、このタクシーの運転手さんの着てるベストみたいなやつが、T-Supportに見える、という錯覚に陥ります。
TーSupportあるあるです。

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夜はあんまり出歩かない方が良い、という話でしたが、私が止まったホテルはケープタウンの中でもおそらく一番治安のよいエリアでしたので、初日の夜から街をうろうろしてみました。
近所のスーパーにいって、

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お惣菜を買ってみたり。
あ、これは南アフリカのビールです。
名前がいいです。
『BONE CRUSHER』

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これは発表後、ホテルの近くのレストランで食べたロブスターですね。
港町なので、シーフードが本当においしかったです。
それと南アフリカにはワイナリーがたくさんあって、ワインの種類も非常に豊富でした。

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翌日、7月1日はケープタウンを観光しました。

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これはホテルのバルコニーから見えた朝焼けです。
ケープタウンの象徴がこのテーブルマウンテンです。
標高1000m以上の山で、山頂部が3qにわたって平らなことからこういう名前がついています。

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観光に行くにも、常にT-Supportは持っていきます。
この写真のテーマは大西洋とT-Supportです。

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目的地は喜望峰です。
この写真が喜望峰の先っちょですね。

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やっぱり上から見た方がわかりやすいです。
非常に感動的な風景でした。

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途中でボルダーズビーチってとこにもよってみました。
野生のペンギンが見られるのがウリだそうで。

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まぁ…確かに野生のペンギンでした。
フンのにおいが臭かったです。

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翌日はいよいよ学会本番。

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学会会場はケープタウン国際コンベンションセンターというところでした。

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参加費は1日あたり380ドルです。
運営スタッフはみんな黄色いTシャツを着ていました。
会場案内のスタッフに超絶美人が居たのでとりあえず記念写真を撮ってみました。

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受付を済ませて、開会式へ。
メインホール前で太鼓たたいてます。
アフリカ感がすごいです。

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これ、挨拶してるの、WCPTのCEOであるジョナサン・クルーガー氏です。
オーストラリアのPTです。
あ、ちなみに私は英語がTOEIC600点台なので、クルーガーが何を言っているかはほぼ理解できません。
開会式でまずびっくりしたのは、女性の多さでした。
参加者の85パーセントくらいが女性です。

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開会式は午前8時半から10時まで、1時間半もありました。
会場には、入った時点で座席数分の太鼓が置いてあって、みんなで太鼓をたたいて大盛り上がりでした。
これ、めっちゃ面白かったです。
最近の理学療法関連の学会では開会式がすごく簡素化される傾向にありますよね。
理学療法の全国学会でも、たしか兵庫で開催した5年前くらいまでは、開催地の県知事が挨拶とかしてたんですが、このごろはめっちゃ簡素化されてますよね。
そういった意味で、このお祭り騒ぎ感はとても新鮮でした。

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開会式が終わって、会場内をうろうろしてたら、さっきのクルーガーにばったり出くわしました。
私はつねにT-Supportを持っているので、すかさずクルーガーとT-Support、という写真を撮りました。
無理矢理です。
この左手を見ると、明らかにいやがっています。

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いよいよ発表です。
前回のアジア学会では無謀にもオーラルプレゼンテーションに挑んで、質疑応答で爆死しましたので、今回は無難にポスター発表にしました。
発表のカテゴリーは脳卒中でした。
発表時間は12時35分から13時15分までの40分間です。
同じセッションの発表者を見てみると、アメリカ、イラン、香港、スイス、スウェーデンなどなどです。

ちなみに今回のWCPTは1400本前後の演題があり、そのうち日本人の発表は30本程度でした。
これが多いのか少ないのかはよくわかりませんが、もう少し多くてもいいような気はしました。

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発表の方法は完全に自由討議で、興味を持って聞いてくれる人と情報交換する、というやり方です。
最初にも言いましたが、私はとにかくT-Supportという道具を世界中の片麻痺患者さんに使ってほしいので、前を通る人にかたっぱしから声をかけて聞いてもらいました。
多くの方に興味を持っていただいて、非常に充実した発表になりました。
ちなみに右下のおばちゃん、非常に熱心に聞いてくれたんですが、この手元を拡大してみると、タッパーを持っています。
このタッパーには生野菜のスティックが山盛り入っていて、生野菜、たぶんパプリカだったと思うのですが、をかじりながらのディスカッションでした。
めっちゃ野菜のにおいがしました。

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JAICAでタンザニア(だったと思う…)の急性期病棟でPTをしておられる女性ともお話しすることができました。
アフリカでの脳卒中急性期リハは日本に比べるとまだまだ全然、積極的に動かすことできていない、ってお話しでした。
40分間のディスカッションはあっという間に終わりました。
私はとにかく一人でも多くの人にT-Supportという道具を知っていただきたく、時間外にもポスター前に張り付いて、通りがかったヒトに話を聞いてもらいました。

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では発表内容以外の、会場での様子を少しだけお伝えしようと思います。

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先ほどもお話ししたのですが、参加者のうち女性の占める割合が非常に高かったのが印象的でした。
これ、非常に不思議だなぁと思いまして、調べてみました。

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すると、女性が多いのは当たり前ですね。
世界各国の理学療法士の比率でみると、圧倒的に女性が多いんですね。
だから世界学会で女性PTが圧倒的に多いのも当然だな、ということがわかりました。

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印象にのこった発表としては、アフガニスタンに駐留してるスウェーデン軍兵士の筋骨格系の受傷の傾向についての調査、ってのがありました。
近代におけるリハ職の源流が戦傷者に対するケアであるということは養成校で習うと思いますが、我々が普通に日本で暮らしていると具体的なイメージは湧きませんよね。
こういった内容もまた世界学会ならではなんだなと思いました。
それから、会場内では各国の理学療法士協会がブースを出していたのですが、やっぱりアメリカのPTが一番いきってる感じがしました。
どうやってこいつらにTーSupportを使わせるか。
今いろいろ考えているところです。

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ちなみに次のWCPTは2019年、スイスのジュネーブで開催されます。
スイスのブースには…なんかキモイ牛のゆるキャラが居ました。
この牛が結構ぐいぐい距離感を詰めてくるやつで。

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同じスイスのブースにチョコレートファウンテンがあったので、そこでたんぽさんと一緒にチョコ食べてたら、

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からんできます。
しかも肩に手をまわしてきます。
しかもこのゆるキャラ、中におっさんが入っているのですが、普通にそのおっさんがしゃべります。
何もかもが日本のゆるキャラとは違って、すごかったです。

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ちなみにご存じの方もおられると思いますが、2023年、6年後のWCPT開催国に日本が立候補しています。
今回南アフリカにも、半田会長が誘致活動のために来ておられたそうです。
すでに学会テーマは決まっていて、高齢社会における理学療法士業務、として、予防理学療法、地域包括ケアシステム、生活支援機器なんかをアピールしていくそうです。
この生活支援機器、ってところがすごく大事だと思うんですね。
TーSupportは生活支援機器ですから。
世界に発信するチャンスだと思っています。
最終決定は2018年4月です。

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長くなりましたが、これが最後のスライドです。
開会式で、一番印象に残ったスライドです。
私の英語力は非常に心もとないので、会場でどういったニュアンスでこのスライドが使われたのかは少し怪しいのですが、これはたぶん世界から理学療法士が集まって学術活動をすることの意義みたいなことを語ってたんだと思います。

学術活動をすることで我々は、
実際に顔と顔を合わせて、
つながりあって、
知識や技術を共有して、
会話をして、
笑いあって、
一緒にご飯食べて、
永遠の友情を築いていく。
そしたら理学療法はこれからもきっと世界中の患者さんのお役に立ち続けることができるだろう。

私はそういう風にとらえました。

私は研究開発部門長として尚和会の学術活動の推進を図っていますが、一人一人のセラピストが学術の本当の意義であったり、楽しさをまだ体験できていないのではないかと思っています。
じぶんの臨床で一番こだわっていること、すごく効果があると思っていること、どうしても人に理解してほしいこと、そういったものを見つけて、それを客観的に評価して、学術の場に参加すれば、志を同じくしてくれる仲間が日本だけではなく、世界中に居るはずです。
世界に同じ資格を持った仲間が居る職業って、なかなか無いですよね。

最初に巨人の肩の上、って話をしました。
我々は、自分の後をついてくる後輩たちに、もっと遠くの景色を見せてあげられるように、学術的な視点を大切にして日々の臨床に取り組んでいくべきである、と改めて実感した学会となりました。
また2年後、ジュネーブに向けて自分のクリニカルクエスチョンを大切にしていきたいと思います。







…以上や。
てかこのテキストを読んでるってことは、あんた、最後まで読んだんやな。
えらいな。

ちょっと燃え尽きてんねん。
珍しく次の休みを指折り数えてマッスル。

今日はウィスキー飲んで寝るわ。
じゃあの。

Tuesday, August 01, 2017

出張報告って、誰に何を伝えたらええんやろな。

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8月ですね。
ボキの周りではいくつかの人事異動がありました。
でっかいところではハマダ事務局長が本部長に昇進されました。
学術活動に非常に理解のあるボスが誕生したと思うので、これからいよいよますます学術の体制を充実させる大チャンス到来です。

身近なところではPTヨシフジくんが訪問班に異動になりました。
在宅生活を送る片麻痺者の歩行分析を普及させることがとっても大切だと思うので、ゲイトジャッジを使い慣れたスタッフが訪問班に増えることは非常に嬉しいことです。
病棟にとっては痛手でしょうが。。。

まぁ兎に角、みんな地に足をつけてがんばっていきまっしょい。


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そういえば世界学会での発表からちょうど1か月が経過しようとしています。
明日の夕方、院内で出張報告会をさせていただきます。
40万円近いお金を出してもらったんだから、きっちり報告しないと。
…って思いながら今日はスライドを作ってたんだけど。


うーん、ボキは誰に何を伝えたくって出張報告会を開くのか。
(まぁぶっちゃけると、部長に早くやれ、早くやれ、って言われたからやるんだけどね)

でもスライドを作ってて、いろいろ勉強になりました。
誰に何を伝えたいかってことがはっきりしたような気がします。
明日参加してくれたスタッフにどれくらい伝わるかな?

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ちなみにこれ、準備したスライドの最後の一枚。
世界学会の開会式で、WCPTの会長がこんなメッセージを発したのだ。


わざわざ世界中からPTが集まって学術活動をすることにどんな意義がある?
みんなが集まって、
つながりあって、
共有して、
話して、
笑って、
ともに食事をして、
永遠の友情を築くんだ。
そうしてこそ、理学療法のよりよい未来があるんだよ。


…ええ言葉やと思わん?
ボキが学術を通して尚和会でやりたいことのほぼすべてがこの10行足らずの文章に収められているように思います。

そんなこと考えてたら、なんか久しぶりにタッツーを引用したくなってきた。
何のために英語を学ぶのか、って文章から一部抜粋。

外国語は「私がそのような考え方や感じ方があることを想像だにできなかった人」に出会うための特権的な回路である。
それは「私が今住んでいるこの社会の価値観や美意識やイデオロギーや信教」から逃れ出る数少ない道筋の一つである。
その意味で外国語をひとつ知っているということは「タイムマシン」や「宇宙船」を所有するのに匹敵する豊かさを意味する。
けれども、それはあくまで「外部」とつながるための回路であって、「内部」における威信や年収や情報や文化資本にカウントされるために学習するものではない。
外国語は「檻から出る」ための装置であって、「檻の中にとどまる」ための装置ではない。
(中略)
大半の学生は英語習得の努力にふさわしい報酬を、職業や資格や年収というかたちで期待している。
だが、「努力と報酬が相関すれば人間は勉強するようになる」というのは合理的なように見えるが、人間観察に欠けた判断と言わなければならない。
私たちをはげしい勉強におしやる動機はたいていもっと「不合理」で、もっと妄想的なものだからである。
そして、ひとは「はげしく勉強する」ことなしに、「檻」を破ることができない。




明日が楽しみになってきた。
ちなみに出張報告のスライドはまだじぇんじぇん完成していません。
HAHAHA.


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ニックネーム
中谷知生
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。
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