芸能人ダイエット方法

セカンドピーク

 蹴りだしの適切さを反映するセカンドピーク

遊脚期の前に生じるセカンドピークは、この時期に大きくなる足関節底屈パワーと関連している。セカンドピークが大きく立ち上がる波形が生じるのは、大きな足関節底屈パワーを生じさせることができることを示している。 

 

…これは川村義肢さんのゲイトジャッジのパンフレットに記載されてる、セカンドピークに関する説明です。

まぁこれだけじゃぁよくわからないと思いますので、まずはセカンドピークを理解していただくために、私が尊敬する京大の大畑先生の論文を読んでみます。

ゲイトジャッジに関する先行究   第25回生体・生理工学シンポジウム 

これはボキが知るゲイトジャッジに関する論文の中で一番古いものかもしれません。

京大の大畑先生が発表した、『脳卒中片麻痺患者の歩行時の底屈トルクと筋電図の関係』って論文。

【はじめに】

脳損傷後片麻痺患者における歩行機能の改善はリハビリテーションの重要な目的の一つである。片麻痺患者の歩行におけるもっとも顕著な特徴は、麻痺側のプレスイングの運動であるとされる。

通常歩行においてプレスイングは体重が反対側へ移動する時期であり、この時の底屈トルクが遊脚期に必要な振り出しの初速を形成するとされている。したがって、プレスイングにおける底屈トルクの減少は、両脚支持期の延長や単脚支持樹の非対称、歩行速度の低下を引き起こすと考えられる。

実際にChenらは片麻痺歩行ではプレスイングにおける麻痺側の振り出しが不十分になり、遊脚期膝屈曲角度や遊脚側の運動エネルギーが減少することを報告している。

遊脚側の運動エネルギーの減少は、股関節屈曲や骨盤の引き上げなどの代償的な歩容を伴うため、歩行速度や歩行効率を低下させる原因となると考えられている。

したがって、臨床的な場面でも片麻痺患者のプレスイングにおける底屈トルクを測定することの重要性は高いと予測される。

近年、油圧により底屈運動を制動する底屈制動装具が用いられるようになってきた。この装具で生じる制動力は装具に加わる底屈方向の力の反作用であり、制動力の測定によりプレスイングにおける底屈トルクを定量評価できる可能性がある。

これまでの調査の結果、健常者ではプレスイングの底屈トルクが生じるが、片麻痺患者ではほとんど生じていないことが示された。

本研究の目的は、片麻痺者間での底屈トルクの違いが、底屈筋活動や歩行機能を反映するかを検証した。

【方法】

対象は日常的に底屈制動装具を用いている脳損傷後片麻痺者17名とした。

【測定】

・歩行時の底屈トルク測定方法

底屈制動装具にはGait Solutionを用い、装具に生じる底屈制動トルクをロードセルにより計算した。同時に装具のジョイント部分に取り付けたポテンショメータにより関節角度を計測し、筋電図と同期して保存した。

・筋電図測定方法

歩行時の表面筋電図測定では麻痺側の外側腓腹筋、ヒラメ筋とした。

・測定手順

対象者に快適歩行速度で歩行させて測定し、必要に応じて杖を使用させた。

対象者の歩行機能の指標として10m歩行速度とそのときの歩数の計測を行った。

・解析

得られたプレスイングの底屈トルクの大きさにより、対象者を底屈トルクの高い群(HP群)と低い群(LPF群)の2群に分割した。

両群間の筋活動peak値の差をMan―WhitneyのU検定を用いて比較した。

また、両群間の歩行速度と歩数の差を対応のないt検定で比較した。

さらに底屈制動トルクと10m歩行速度およびその歩数の間のspearman相関係数を算出した。統計学的有意水準は5%とした。

【結果】

外側腓腹筋筋活動は、LPF群で有意に低値を示した。

また、両群間に歩行速度およびその歩数の有意差が認められた。

さらに底屈トルクと10m歩行速度およびその歩数の間には、有意な相関関係が認められた。

【考察】

本研究の結果、プレスイング期のPFRTが大きい群では外側腓腹筋の筋活動が大きくなった。また、同時に歩行速度が速く、広い歩幅を有している特徴特があった。

Neptuneらはヒラメ筋の活動は立脚期の支持性の向上に用いられるが、腓腹筋の活動は主に遊脚期への振り出しに用いられるとしている。

プレスイング期の底屈トルクは遊脚期への振り出し作用を担うとされるため、この違いが腓腹筋活動の差に反映したものと考えられる。

したがって、強い底屈トルクを得られる患者ほど、円滑な振り出しにより歩幅を拡大することができ、速い歩行速度が得られたのではないかと推察された。

【むすび】

底屈制動装具を用いたプレスイング期の底屈トルクの測定は、歩行速度に関連する運動学的特徴を検出することができると考えられた。

 

 

 

…ふう。

何度読んでも素晴らしい文献です。

セカンドピークとは、まぁこういうことですわ。


プロフィール画像
ニックネーム
中谷知生
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

ブログ

123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031
アクセス数
ページビュー数