芸能人ダイエット方法

ゲイトジャッジ

ゲイトジャッジとは

私は普段の臨床場面において歩行分析を行う際に、川村義肢社製の歩行分析装置『ゲイトジャッジ』を使用しています。

これ、いい機械なんですよ。 

この機器を通して得られるデータは理学療法士のトレーニングの質を向上させる上で

非常に有用だと思います。


img_20120306-110746.jpg
この写真が、ゲイトジャッジの標準セットです。
いや、何を持って標準セットかは知りませんが…川村義肢から最初に借りたでっかい箱の中には計測用のセンサーが取り付けられたGSD2本と、処理用のパソコンが入ってました。
その後、ちょこちょことバージョンアップを繰り返してますし、最近では長下肢装具に装着して測定するタイプも作成されていますが、私の中ではゲイトジャッジといえばこれが標準セットなんです。
 これは2009年に川村技師株式会社が開発したもので、当院では2010年より使用開始しました。
 
で、ゲイトジャッジを使うと一体どんなデータが得られるのか。
川村義肢の作成したパンフレットには、こんなことが書いてあります。

『歩行中のトルクや関節角度の計測には、通常大規模な機器が必要ですが、ゲイトジャッジシステムでは、短下肢装具ゲイトソリューションの油圧ユニットに生じる力を計測することで、運動力学的情報を簡便に得ることができます』


 そして、同じパンフレットにゲイトジャッジの意義、が書いてありました。そこでは、


・歩行状態を簡易に計測可能

・治療の指針を作ることができる

 例えば…ファーストピークが無いので立脚初期の練習

      セカンドピークが無いので立脚後期の練習

・GSの油圧の判定が可能である→油圧の変化による歩容を判断する

 

だそうです。

 

正直、歩行分析って、なんだかいい加減な気がする

話が変わりますが、先日、私、某大学で主催された講習会に参加しまして。

足底板の理論と実際、みたいな講義でした。

自分たちで足底板を作成して、有りと無しで歩容の変化を評価しましょう、って流れでした。

講義自体はまぁ、それなりに面白かったんですが、そこでみんなで歩行分析するわけですわ。足底板を使用したときと使用してないときを比べるんです。当然被験者は講習に参加してる健常人です。

私、歩行分析が苦手なんですよね。

正直、何が変わったのかよくわからない。

けど周りのPTさん(って、私もPTですが)はみんなすごいんです。

『ああ…スラストが若干おさえられてきましたねぇ』

なんて評価してる。

私には何が変わったのかよくわからない。

 

私にはセンスが無いんです。

と、反省しつつ。

心のどこかで、

『ほんまにそんなもん肉眼で評価できるんかいな?』

って思っている自分が居ます。

 

こんな時、私はよく思うんです。

世の中に8万人か9万人のPTが居るとして、肉眼で歩行の評価を行うことが苦手なセラピストもたくさんいるはずだ。

いや、きっといるに違いない。

いてほしい。

そこのあなた、きっとあなたも仲間のはずだ。

 

そこで奥さん、ゲイトジャッジですよ。

これを使えばこれまで歩行分析が若干曖昧だったあなたも大丈夫。

かなり客観的な評価ができるようになりますから。

 

ゲイトジャッジからどんなデータが得られるのか

img_20120309-054025.jpg  この画像は私が学会発表などでゲイトジャッジの概要を説明する際に良く使用するもので、当院のスタッフで計測したゲイトジャッジの画像です。

これをもとに、健常歩行における底屈トルクの特徴を説明します。

健常歩行では、1歩行周期に2度の底屈トルクが発生します。これはファーストピーク、セカンドピークと呼ばれており、それぞれ正しいヒールロッカーとフォアフットロッカーが保障されていることを示します。

ファーストピーク・セカンドピークの発生機序については、別のページで解説したいと思います。

 

要は患者さんの歩行においても、いかにしてこのファーストピークとセカンドピークを出現させるかということが重要なんです。

 

あ、ちなみにセカンドピークの下、青地に白い文字で、

フォアフットロッカー、と書くべきところを

ファオフットロッカー、と書いています。


私、あちこちの学会でこれを堂々と使用しておりまして。

記念にそのまま載せてみます。

みなさん誤植に注意しましょうね。

ゲイトジャッジの動画

あ、そうそう、

上で貼り付けた画像の動画をようつべにアップしてみました。

こんなんです。

http://youtu.be/Ew8U-VJy65M

 

第46回日本理学療法学術大会 相澤病院・川村義肢 

第46回日本理学療法学術大会において、相澤病院と川村義肢が
『歩行立脚木ロッカー機能の評価による脳卒中片麻痺歩行の特性』
という発表を行いました。
相澤病院さんは臨床場面で非常に熱心にゲイトジャッジを使用されているそうで、データ数が半端ないです。
抄録を以下に抜粋してみます。
 
【目的】
近年、歩行周期における足関節底屈モーメントと足関節角度の計測及びそれらを波形として捉える歩行評価システムGait Judgeが開発され、臨床場面で簡易的かつ定量的な歩容の評価が可能となった。
立脚期におけるロッカー機能は重要とされており、踵ロッカーと前足部ロッカーは底屈モーメントとして捉える事が出来る。本研究では、Gait Judgeを用いて底屈モーメントと足関節角度の計測による歩容の定量的な評価を行い、脳卒中患者の歩行特性を分析した。
【方法】
当院外来及び入院の脳卒中患者で、歩行が可能な56名(男性43名、女性13名)を対象とした。平均年齢は55.1歳±18.4、発症からの経過年数は2.8年±2.9、自立歩行48名、監視歩行3名、介助歩行5名であった。
Gait Judgeを用いて底屈モーメント(Nm)と歩行周期中の最大底背屈角度を計測した。
底屈モーメントは、Loading response(以下1stピーク)とPre swingの時期(以下2ndピーク)でそれぞれ平均値を算出した。
被験者全体の1stピークと2ndピークをT検定により比較分析した。
更に2ndピークにおいて、0Nmと全く出現しない群21名(以下A群:)、2ndピークは出現するも1stピークより減少している群27名(以下B群)、2ndピークが1stピークを上回っている群5名(以下C群)に群分けされ、3群間の2ndピーク及び1stピークを一次元配置分析による多重比較を行った。
【結果】
片麻痺歩行全体の平均値は、1stピーク2.92Nm±2.15、2ndピーク0.82Nm±1.15と有意差を認めた(p<0.01)。
全ての被験者で1stピークは出現していた。
2ndピークにおける平均値は、A群0Nm、B群1.06Nm±0.94、C群2.84Nm±1.48となり、3群間全てに有意差を認めた(p<0.01)。
3群間の1stピークの平均値は、A群2Nm±1.67、B群3.9Nm±2.18、C群1.45Nm±0.9であり、A群とB群(p<0.01)、B群とC群(p<0.05)で有意差を認め、A群とC群では認めなかった。
【考察】
被験者全体では1stピーク>2ndピークの波形特性であり、全ての症例において1stピークが出現していた。
被験者の多くは2ndピークの出現または増強に難渋している結果となった。
一般的に脳卒中片麻痺患者に認められる股関節伸展機能の破綻、尖足の形成、歩行時下肢伸展筋緊張の亢進等は、立脚後期の下肢伸展相及び2ndピーク発生源である下腿三頭筋腱のStretch Shortening Cycle(以下SSC)の阻害因子であると考えられる。
2ndピークはA群<B群<C群の順で拡大した。
更に1stピークではA群<B群>C群となった。
2ndピークの拡大傾向に比して、1stピークは出現し始め、増強し、再度減少していく傾向を認めた。
上記より片麻痺歩行の特性として、「1stピーク出現・2ndピーク出現無し」「1stピーク増強・2ndピーク出現」「1stピークの減少・2ndピーク増強」といった3段階の傾向がある事が示唆された。
 
 
…あんまり抜粋になってませんが、つまりそういうことです。
私が普段、多くの患者さんでゲイトジャッジでの評価を行ってきた印象も、この相澤病院さんの発表とほとんど似通ってます。
 
・ほとんどの症例でファーストピークは出現する。
・ファーストピークとセカンドピークの値を比較すると、ファーストピークの方が高い値であることが多い。
・機能回復に従い、セカンドピークの値は増大する。
・ファーストピークの値はそれに反して減少することがある。
 
相澤病院さんが宮崎の全国学会で発表されてたセッション、私も聴きに行ってました。
ちなみに相澤病院さんではでっかい50インチのディスプレイを設置して、患者さんにファーストピーク・セカンドピークがどんな感じで出現してるか、視覚的なフィードバックを行いつつトレーニングしているそうです。
 
…未来、という感じです。
 
じゃぁうちも、という感じで、同じように撮りためたゲイトジャッジのデータをまとめ上げてみました。
それについては第47回日本理学療法学術大会にて発表する予定となっています。またアップしたいと思います。

関節モーメントと動作筋電図の比較

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さて、私の尊敬する山本澄子先生の著書、『基礎バイオメカニクス』を読んでおりますと、こんなことが書いてあります。


関節モーメントではNmの単位で定量的に表すことができるため、個人間の比較が容

易です。これに対して動作筋電図では、最大筋収縮に対する%の表示となり、異なる

対象の比較は困難です。

一方で、関節モーメントではたとえば足関節底屈筋のモーメントという表示となり、下

腿三頭筋のどの筋が活動しているかを知ることはできません。これに対して動作筋電

図では深部の筋を除いて個々の筋活動を知ることができます。

このように関節モーメントと動作筋電図のそれぞれの特徴を知って、活用する必要が

あります。


なるほど、と思いました。
普段の臨床場面において、なかなか関節トルク値を計測することってできませんよね?
ゲイトジャッジはそれが比較的容易にできる。
歩行動作の定量的な計測を可能とする装置なんだなぁ。

PTジャーナルで没になった原稿を紹介しましょう

さて、では普段私がどのようにゲイトジャッジシステムを使用しているのか、をお伝えします。

どのように使用しているか。 

てか、もう私の臨床においてゲイトジャッジシステムを触らない日はない。

毎日何らかの形で使用します。

具体的には、

長下肢装具のカットダウン時期の検討

もっとも治療効果が高いトレーニング方法の検討

ゲイトソリューションの油圧の検討

などなどでしょうか。


ここではについてまとめて、PTジャーナルに投稿し、査読の結果落選となった私の

幻の症例報告をここにアップして、普段どういうふうに使用しているかをご紹介します。



論文タイトル:

歩行時の足関節底屈トルク値を指標とした下肢装具療法の展開

Development of lower extremity orthosis therapy as measured by ankle plantar flexion torque during walking


【要旨】

脳卒中片麻痺患者の理学療法において長下肢装具を使用する機会は多いが、どの段階で装具の自由度制約を変更するべきかについて客観的な基準を示した報告は少ない。今回長下肢装具を作成した症例において、歩行時の足関節底屈トルク値を基に膝ロック機構の解除など自由度制約の変更を進め、カットダウンに至った。評価には、下肢装具の足継手にセンサーを装着することで歩行時の足関節底屈トルク値を記録する簡易歩行評価システム(Gait Judge System)を使用した。底屈トルク値を評価指標として用いることで、より客観的な歩行動作の評価が可能となり、効果的なトレーニングを実施できた。本症例を通じ下肢装具療法においても定量的なデータを用いた判断を行うことの重要性が示された。

【まえがき】

近年、脳卒中片麻痺患者の理学療法において、治療用装具として長下肢装具を使用する機会が増えてきた。下肢装具療法の目的は、麻痺側下肢の関節運動の自由度を制約し動作を単純化することで、再現性の高い運動を可能にするという点にある1)。これを脳卒中片麻痺患者の歩行動作練習で考えると、膝関節の運動自由度の制限により股関節の伸展位の保証と、足関節および股関節の運動性の学習を進めること2)であり、装具による関節運動の自由度の変更は下肢装具療法の治療効果を大きく左右するものである。しかし臨床場面において長下肢装具による運動自由度の変更をいかなる根拠に基づいて実施 するべきかについて、統一的見解は見られない。そのためこの重要な判断が、歩行観察を主とした個々のセラピストの主観的な評価に委ねられることが多い。

今回油圧式底屈制動機能付長下肢装具 を作成した症例において、簡易歩行評価システムを用い得られた足関節底屈トルク値を評価指標とし、定量的データに基づいたカットダウンの検討を行ったので、ここに報告する。なお本稿の発表にあたっては、患者本人の同意を得ている。

【症例】

症例は70歳代の男性で、診断名は脳梗塞、障害名は右片麻痺。既往歴として50歳代に脳梗塞による右片麻痺があった。2011年9月下旬に発症し、10月中旬に当院へ入院した。入院時、12段階式片麻痺機能テストは下肢グレード10であった。歩行は右下肢に短下肢装具を装着し歩行器を使用して近位監視にて可能であったが、右イニシャルコンタクト(以下IC)〜ローディングレスポンス(以下LR)にかけて股関節の屈曲に伴う体幹前傾および膝関節のエクステンションスラストパターンが認められた。

【治療方針】

本症例の歩行における問題点は、右立脚期の下肢のアライメントの崩れにより重心のスムーズな前方移動が阻害されていることであると考えた。そこで、右股関節の支持性を高め、IC以降の下腿の前傾運動を獲得することを目的として、入院翌日に長下肢装具を処方し、1週間後に油圧式底屈制動機能付長下肢装具が完成した。トレーニングでは装具を装着し、1日5000歩以上を目標とした歩行動作練習を中心に実施した。

【計測機器】

歩行能力の評価には、川村義肢社製Gait Judge System(以下GJ)の外部取り付けタイプを使用した。これは油圧制動式足継手Gait Solution(以下GS)にロードセルとポテンショメータを装着することで、歩行時の足関節底屈制動モーメント・足関節底背屈角度などの情報を波形・数値・動画で記録する装置である(図1・2)。

ここでGJを使用して当院のセラピストの歩行動作を計測した画像をもとに、健常歩行における足関節底屈トルクの意義を説明する(図3)。健常歩行では1歩行周期に2度の底屈トルクが発生する。1つはICからの足関節底屈運動に対し下肢装具が発揮するトルクで、ファーストピーク(以下FP)と呼ばれる。もう1つはプレスイングでの足関節底屈運動により下肢装具にかかるトルクで、セカンドピーク(以下SP)と呼ばれる。これらはそれぞれ正しいヒールロッカー機能とフォアフットロッカー機能が保証されていることを示すものである。

【経過】

長下肢装具が完成した直後の10月下旬の歩容は、膝ロック機構を機能させた状態(以下ロック+)ではICからLRにかけて股関節伸展位の保持が可能であるのに対し、膝ロック機構を解除した状態(以下ロック−)では股関節屈曲に伴う体幹前傾および膝関節のエクステンションスラストパターンが認められた。10m歩行速度はロック+で12秒5・ロック−で13秒0、ステップ数はロック+で20歩・ロック−で22歩であった。GJによる評価では、平均FP値はロック+で2.6Nm・ロック−で0Nm 、平均SP値はロック+・ロック−ともに0 Nmであった。麻痺側立脚期の股関節伸展位が保証されることに加え、FPが計測されることからも、膝ロック機構を機能させることがヒールロッカー機能 に対しより高い治療効果をもたらすものと考えられた。そこで、ロック+での歩行練習を中心に実施することを決定した。

装具作成から28日が経過した11月下旬の歩容は、ロック−でも股関節伸展位の保持が可能となり、膝関節のエクステンションスラストパターンも消失した。 10m歩行速度はロック+で13秒1・ロック−で10秒1、ステップ数はロック+で19歩・ロック−で18歩であった。GJによる評価では、平均FP値はロック+で3.7Nm・ロック−で3.0Nm、平均SP値はロック+で0 Nm ・ロック−で0.5 Nmであった。10月下旬に比べロック−でもFPの発生が認められたため、膝関節を固定しない状況においてもヒールロッカー機能に対する治療効果が得られる状況であると思われた。さらにロック−での歩行動作ではSPの発生が認められたことから、フォアフットロッカー機能に対してより高い治療効果が得られると判断し、ロック−での歩行練習を中心に実施することを決定し、カットダウンに至った(図4・5)。

 

【考察】

歩行分析の方法としては、歩容の観察、歩行速度など臨床場面で可能な検査測定を基にしたものと、3次元動作解析機器、床反力計などの機器を用いたより詳細なものがあり、臨床場面においては機器を用いた研究報告などを参考に、臨床において観察された内容を運動力学的観点から捉え分析することが多い3)。長下肢装具の自由度制約の変更においても同様の傾向にあり、膝継手の制御を解除した状況での歩行状態は安定しているか4)など、歩容の観察による判断が中心に行われてきた。

一方で近年、臨床場面においても簡便な歩行分析装置の普及が進んでおり、以前に比べ比較的容易に定量的なデータに基づいた歩行動作の評価・トレーニングが可能となりつつある。

観察による判断は主観的な傾向が強く、その信頼性には限界があるものと思われる。科学的根拠に基づいた歩行トレーニングを実施するためには、定量的データをベースとした客観的な評価方法を確立する必要がある。

本症例のように、治療用装具として長下肢装具を処方したケースでは、どの段階で膝関節の自由度制約を変更することが、より効果的な歩行動作に繋がるのかを判断する必要性が高いと考えた。

歩行の経過をみると、長下肢装具の完成当初はロック機構を機能させることによる歩容の改善が著明であった。そのため、膝関節を固定することでより高い治療効果を得られることは、観察からも容易に判断できた。しかし経過に伴い麻痺側立脚期のアライメントの崩れが減少し、ロック機構の有無による歩容の著明な変化が見られなくなった。そのため歩容の評価から治療効果を判断することは困難となった。10m歩行速度を見ると、ロック機構の有無により3秒程度の相違が見られていた。しかし歩行速度の変化のみをもって、治療効果を基準とするカットダウンの可否を判断することはやはり困難であると思われた。

そこで、GJにより得られたFP・SP値を参考にすることが有効ではないかと考えた。先行研究より、片麻痺患者の底屈トルク値と下腿の筋活動・歩行機能に有意な相関関係を認める5)ことが明らかになっている。このことからも、ロック機構の有無によるトルク値の増減を指標とすることで、治療効果を基準とする客観的なカットダウンが可能となると考えたためである。

11月下旬に実施したGJの評価では、ロック機構を解除させることによりSPの出現が認められた。ロック機構の解除によりSPの出現および歩行速度の向上が見られた要因は、遊脚期に必要な膝関節屈曲角度が確保されたことで、ターミナルスタンスに下腿三頭筋のStretch Shortening Cycleによって生じた推進力を、下肢の振り出し動作へと繋げることが可能となったことによるものと考えた。

以上の評価をもって、ロック機構を解除することによる治療効果が明確であると判断し、カットダウンを決定した。

本症例においてGJを使用したことの意義は、定量的データを評価指標としたカットダウンの判断を可能とし、より効果的なトレーニング方法の選択を行うことができた点にあったと考える。

 

【引用文献】

1)才藤栄一,他:運動学習からみた装具−麻痺疾患の歩行練習において−.総合リハ38:545-550,2010

2)吉雄雅春,他:運動療法学各論.140-141,2010

3)濱本龍哉:脳卒中片麻痺患者の歩行分析法.PTジャーナル37:17-19,2003

4)河津弘二,他:長下肢装具による脳卒中片麻痺患者の運動療法の取り組み.PTジャーナル45:209-216,2011

5)大畑光司,他:脳卒中片麻痺者の歩行時の底屈トルクと筋電図の関係.第25回生体・生理工学シンポジウム論文集,2010

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…とまぁ、こんな感じで使用してます。


NEWゲイトジャッジシステムについて

さて、先日のことですが、川村義肢の藤本さんから衝撃的なパンフレットを頂戴しました。

これですよ、これ。

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ついに登場!

NEWゲイトジャッジシステム!

藤本さんの話では、これまで面倒だったセンサーの取り付けがものすごくやりやすくなるらしい。

モニターはipadを使用してるとか。

そんな話を聞いてるだけでワクテカでございます。

写真もええ感じじゃないですか。



裏面には大畑光司先生がまたええこと書いたはりますよ。

以下抜粋しましょう。


脳損傷後片麻痺患者において、歩行機能の改善はリハビリテーションの重大な目標の一つである。

この目標を実現するために歩行を定量的に評価し、改善するための方策を吟味する必要がある。

しかし、臨床的に歩行を定量的に評価する方法は限られている。

例えば三次元歩行解析装置は高価な上に、準備や解析に手間がかかるため、臨床的に用いられることは少ない。

また一方、10m歩行速度などの測定は簡便で妥当性があるが、歩行についての詳細な情報については判断することができない。

したがって、歩行評価はともすれば主観的な評価に陥ってしまい、客観的な基準に基づいた介入方法の検討や介入効果の判定を困難にしているように思われる。

脳損傷後片麻痺患者の歩行特性を知るために、発症早期の片麻痺歩行に対して詳細な運動解析を行ったDe Quervainらは、エクステンションスラストパターン(麻痺側立脚期に膝が過剰に伸展する歩行)やバッキングニーパターン(麻痺側立脚期に膝が屈曲する歩行)、スティフニーパターン(歩行を通じて膝が20〜30度の屈曲位を保つ歩行)などのように、片麻痺歩行が主に膝関節の運動に特徴づけられることを示唆している。

このような膝の運動は足関節の運動と密接に関連すると考えられる。例えば、立脚期の膝伸展は、足関節の底屈方向への運動を伴う。

したがって、足関節の角度変化やその時に生じる力を計測することができれば、臨床的な歩行評価の手段となると考えられる。

我々は、パシフィックサプライ社製ゲイトソリューションの足関節継手と油圧機構の部分にポテンショメータ―とロードセルを取り付けた装具型歩行分析装置ゲイトジャッジを作成した。

この装置により装具を装着するだけで、歩行中の足関節角度と装具に加わる足関節底屈トルクを測定することができる。

このような評価はゲイトソリューションのみならず、他の装具を使用している患者に対しても有用な情報を提供することになると考える。

本セミナーの目標はゲイトジャッジシステムによりわかることを整理し、片麻痺歩行の特徴を足関節の運動から現わし、そして評価した場合の意味について明確にすることである。




…うん、大畑先生の文章って、端的にまとめようと思っても、論理展開がステキすぎて

いつも結局そのまま丸ごと、になっちゃうんだよね。

今回もええこと書いたはります。


さぁ楽しみになってきた。

11月10日、第28回日本義肢装具学会学術大会のランチョンセミナー。

参加券を入手するために早起きしなければ。




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ニックネーム
中谷知生
所在地
兵庫県宝塚市にある、宝塚リハビリテーション病院に勤めています。
職業
理学療法士です。

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